みなさん、突然自分ががんだと言われたら、どう受け止めますか?
11人にひとりがかかると言われる乳がん。
HTBの報道部にも乳がんと向き合う人がいます。
「あすから休みます。乳がんでした」
HTBの報道部のスタッフルーム。
私は今年5月に乳がんと診断され、手術は2日後に迫っていました。
46歳、同時性両側乳がん。
乳腺をすべて取り除く全摘手術で両方の胸を失うことになります。
乳がん患者数は40代半ばと60代にピークとなります。
20代、30代の患者も増えています。
胸を失うことから同時に再建することを考えていました。
保険が唯一適用される乳がん患者用の人工乳房が悪性リンパ腫になる可能性がある、と使えなくなりました。手術の前の日に、です。
主治医の先生は「温存しようと思えばできるけど・・・」
でも家族は長くいきるためにどうするかを考えろといいます。その場で決断しなくてはなりません。
先生の『長く元気で、いきるのが一番。お母さんもそうだし、同時両側だもん。』
実は母も乳がんで、、両側の場合は全摘が基本、、決断しました。
手術は両方の胸ということで4時間を超えました。
乳腺を取り除くだけではなくリンパ節やその先にがんの転移がないかも調べられます。
転移のある、なし、さらに病理検査でわかるがんの性格・タイプがその後の治療に大きく影響します。
手術後は一日、放心状態、でした。
手術した両腕にはしびれがあります。重いものも持てません。腕が上がりずらい、むくむ。人によってその症状は様々です。リンパ浮腫という腫れも警戒せねばなりません。
そんなときに支えになったのはもちろん家族と、
同じ病院で同じ病気と向き合う"友"たちでした。
患者同士の情報交換、つながりも続く治療を乗り越えるのに欠かせません。
いざというときの自分のココロを支えます。
その後私は手術後1ヵ月で仕事に無理なく復帰しています。
早期発見が命を救うことにつながります。
HTBでは乳がんの早期発見の大切さを伝えるピンクリボン運動を続けています。当初から関わっていました。残念ながら予防はできないので、なんで私が、、という気持ちもありますが、今は誰かのために、という思いを強くしています。
29日、日曜日、HTBまつり、サッポロファクトリーで乳腺専門の医師と乳がんを経験した私と友人の患者によるピンクリボントークを行います。
ピンクリボン運動を始めた北海道コンサドーレ札幌のコンサドールズのみなさんもかけつけます。みなさんで"THINK PINK"、思いを寄せてみませんか?
がんとともに、、、。
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がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。