小野江医師のリマインド【新型コロナ:こんな時だからこそ。日々の体調管理が重症化を防ぎます】

新型コロナの重症化リスク、肥満要因が鮮明に
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 これ、特に意外な話ではありません。

 かなり早い時期から、糖尿病・心疾患・慢性肺疾患などが重症化リスクに関連すると言われていました。
「・・・なので今こそ日々の食事や運動、体重の増減を気にして、生活習慣病管理をしっかりしましょう」という結論ですね。新型コロナウィルスが怖いからといって、完全に家に閉じこもってごろごろ食べてばかりいると却って危険です。そのことを外来患者さんにも伝えるようにしています。

 ただ、だから散歩やジョギングを一律に積極推奨するかというと、たとえば首都圏のように人口密度の高いエリアは、みんなが同じ時間帯に外に出るとそれなりのリスクになってしまう。外での運動をどう考えるかは生活環境次第ですし、外に出るにしても時間帯や場所は選んだ方がいいと思います。パリで10時から19時の間は個人の運動が禁止されたのも理にかなっています(禁止前はかなり・・・だったようですね)。

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画像提供:ピクスタ

 今の時期、少なくともみんなで集まってのランニングや首都圏でいえば混雑する時間帯の皇居ラン、自転車で複数連なってのツーリングなどは止めておいた方がいいでしょう。逆に、一人で他の人のいないようなところで黙々とやる分には問題ないと思います。但し過度な負荷はかけないように注意です、ハードなトレーニング後は風邪をひきやすいと言われておりますので。

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この記事を書いたのは

小野江 和之

医師、医学博士。札幌南高校卒、北大医学部卒。1971年生まれ。 医療法人社団 緑稜会 みどりクリニック医師。 2004年愛知県の某大学病院へ赴任。医療を取り巻く情勢の変化や様々な体験から一念発起、2007年北大ロースクールへ進学。子連れ学生であったため、修習期間中の資金確保目的で2009年休学して外務省へ入省、中米ホンジュラスへ赴任。2011年帰国を果たすもロースクールを自主退学、2020年6月より現職場。道外からみた北海道、業界外からみた医療業界、海外からみた日本。視点の多様性がいかに重要であるかひしひしと感じます。弁護士さん方とともに、医療と法律にまたがる各種問題解決についても携わっています。

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