46歳、両側乳がんになりました㉗ コロナ渦で“不用不急”に悩んでませんか?

検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。

 コロナ渦での治療をどうしたらよいのか、という声をよく聞きます。医師に確認しましたところ、
その方の症状などにより決めている、とのこと。治療中の方は先生にご相談いただくのが確実、です。
私はホルモン療法中ですが、副作用が深刻でない限りは妨げるものではないということで、欠かさず忘れないように飲んでおります。

今回もいただいているメールから。

『37歳のとき、左の乳房にしこりをみつけました。医師からは、「若い人に多い乳腺線維腺腫(良性腫瘍)だね。特に治療もないし、そのままにしておいていいよ」と、視触診だけで診断を受けました。ただ、「あんまり大きくなったら切らなきゃいけないよ」とだけ言われ、今後の検査は何も勧められることはありませんでした。 4年8か月後、3倍ほどに大きくなった良性腫瘍を切除してもらうために同じ病院に行きました。が、病理の結果は悪性・・・乳がんでした。 あれから13年が過ぎました。運よく私は生きています。 “誤診”という言葉を使うのは好きではないので自分からは言わないようにしています。でも、“見落とされた”とは思っています。医師も人間。間違いはあるのかもしれません。でもそれは、命にかかわること。医師として、あってはならない。せめて、定期的な検査を勧めるなどのフォローはほしかった。結婚、出産もしていなかった私は、子どもも産めなくなってしまいました。“見落とし”は、たまに耳にします。せっかく自分でしこりをみつけていても、これじゃあ、意味がない。初期の乳がんを見つけるのは難しいのもわかってはいますが、救えるはずの命が短くなってしまうことがあるのは哀しすぎます。』

見落とされた乳がん

というメールでした。おつらい経験を共有いただきありがとうございます。私の過去に制作したドキュメンタリーでも見落とされた乳がん、について触れたことがあります。その方は、高濃度乳腺という(デントブレスト)マンモグラフィでは白く映るだけで詳細が見えにくい乳腺の方でした。映りずらく、小さい状態では見つけられなかったということです。
私も高濃度乳腺で小さな状態では見つかりませんでした。5年前にPET検査で左側に何かがあるといわれて精密検査をしましたが、判断できませんでした。そして去年の発覚、ということなのです。ずっと取材もしていましたので心掛けてはいましたが、見つかるときに見つかっちゃう、、のです。
どうぞコロナ渦ではありますが、心配があればきちんとした診察・検査を受けてほしいと思うのです。

image001.png

白の中・・です。

image003.png

エコーだとちょっとわかる。
現在、視触診だけではなく、マンモグラフィに加えて、エコー検査も補助の適用になっている自治体も多くなってきています。

image005.png

最後に手術を受ける前のMRI。しこりはっきりわかります。温存の場合はこれらを参考に
広がり判断して切除です。私は全摘でしたので、乳頭残せるかどうかの最後の判断をこれで。

COVID19が広がっているアメリカでは、緊急性の高い手術とそうでないものを分けざるを得ない状態にもあるといいます。いのちを守ることが難しい世の中になってきていることを感じざるを得ません。

適切な検査を適切な時期に・・・いのちを守りましょう!

がんとともに、、、。

番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。

メッセージはこちらから
1

この記事を書いたのは

阿久津友紀

テレワーク×治療ということで・・・登壇します。
第3回に登壇します!

===
「子育て」「介護」「治療」の3つのテーマについて、仕事を両立するためのテレワークについて、
中小企業でも実現可能な実施方法や労務管理を、専門家を交えながら、わかりやすく解説します。

[第1回]2月 7日(水)子育て 13:00~15:00
[第2回]2月14日(水)介護  13:00~15:00
[第3回]2月21日(水)治療 13:00~15:00 ★
※詳細は「チラシ」及び「テレワークポータルサイト」をご参照下さい。

【お申込み】
https://telework.mhlw.go.jp/support/seminer/


引き続きこちらも配信で2月3日より見ることができます!
お申込みお待ちしています。

Next Ribbon2024
「がんとともに生きる、寄り添う」

1月17日(水)

第2部 プログラム
司会:原元 美紀 氏(フリーアナウンサー)

18:30-18:35 挨拶
18:35-18:55 「自分らしく生きる~肺がんステージ4からの独立、出産~」
清水 公一 氏 (社会保険労務士事務所 Cancer Work-Life Balance代表)
18:55-19:15 「がんで働いちゃダメですか?~取材者から当事者に」
阿久津 友紀 氏 (北海道テレビ 東京支社編成業務部長)
19:15-19:35 「新たな患者サポートへの挑戦~治療後の生活も支えたい」
松浦 成昭 氏 (大阪国際がんセンター総長)
19:35-19:55 「 不妊治療か、がん治療か 46歳で出産した私の選択」
だいた ひかる 氏 (お笑い芸人)

オンライン配信 申し込みフォーム

https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11012609

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

日本癌治療学会 市民公開講座 9月23日(土)

https://www.jsco.or.jp/public/public_seminar/upcoming_seminar.html


「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
youtubeLIVEでピンクリボントーク① 見逃し配信中!
https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

合わせて読みたい