検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。
コロナ渦での治療をどうしたらよいのか、という声をよく聞きます。医師に確認しましたところ、
その方の症状などにより決めている、とのこと。治療中の方は先生にご相談いただくのが確実、です。
私はホルモン療法中ですが、副作用が深刻でない限りは妨げるものではないということで、欠かさず忘れないように飲んでおります。
今回もいただいているメールから。
『37歳のとき、左の乳房にしこりをみつけました。医師からは、「若い人に多い乳腺線維腺腫(良性腫瘍)だね。特に治療もないし、そのままにしておいていいよ」と、視触診だけで診断を受けました。ただ、「あんまり大きくなったら切らなきゃいけないよ」とだけ言われ、今後の検査は何も勧められることはありませんでした。 4年8か月後、3倍ほどに大きくなった良性腫瘍を切除してもらうために同じ病院に行きました。が、病理の結果は悪性・・・乳がんでした。 あれから13年が過ぎました。運よく私は生きています。 “誤診”という言葉を使うのは好きではないので自分からは言わないようにしています。でも、“見落とされた”とは思っています。医師も人間。間違いはあるのかもしれません。でもそれは、命にかかわること。医師として、あってはならない。せめて、定期的な検査を勧めるなどのフォローはほしかった。結婚、出産もしていなかった私は、子どもも産めなくなってしまいました。“見落とし”は、たまに耳にします。せっかく自分でしこりをみつけていても、これじゃあ、意味がない。初期の乳がんを見つけるのは難しいのもわかってはいますが、救えるはずの命が短くなってしまうことがあるのは哀しすぎます。』
見落とされた乳がん
というメールでした。おつらい経験を共有いただきありがとうございます。私の過去に制作したドキュメンタリーでも見落とされた乳がん、について触れたことがあります。その方は、高濃度乳腺という(デントブレスト)マンモグラフィでは白く映るだけで詳細が見えにくい乳腺の方でした。映りずらく、小さい状態では見つけられなかったということです。
私も高濃度乳腺で小さな状態では見つかりませんでした。5年前にPET検査で左側に何かがあるといわれて精密検査をしましたが、判断できませんでした。そして去年の発覚、ということなのです。ずっと取材もしていましたので心掛けてはいましたが、見つかるときに見つかっちゃう、、のです。
どうぞコロナ渦ではありますが、心配があればきちんとした診察・検査を受けてほしいと思うのです。
白の中・・です。
エコーだとちょっとわかる。
現在、視触診だけではなく、マンモグラフィに加えて、エコー検査も補助の適用になっている自治体も多くなってきています。
最後に手術を受ける前のMRI。しこりはっきりわかります。温存の場合はこれらを参考に
広がり判断して切除です。私は全摘でしたので、乳頭残せるかどうかの最後の判断をこれで。
COVID19が広がっているアメリカでは、緊急性の高い手術とそうでないものを分けざるを得ない状態にもあるといいます。いのちを守ることが難しい世の中になってきていることを感じざるを得ません。
適切な検査を適切な時期に・・・いのちを守りましょう!
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