46歳、両側乳がんになりました㉟ 術後1年が経ちました・・・2年生に進級です

検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。

 暑い日が続きますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 大雨の被害の話を聞かない日はなく被害に遭われたみなさんにお見舞い申し上げます。

乳がん2年生になりました!

 ブログやSNSなどでよく耳にするのがこの、〇年生。サバイバーの方がいつしか使うようになった言葉のようです。去年の7月26日に手術でしたので、ちょうど一年です。同じく手術を経た仲間のみなさんと一緒に進級です。でも私の場合、来月まで診察がないので正式な進級は来月、ということになるのでしょうか?  

 実はわたくしのブログのメールにもいただきつつ、SNS上でも本当に悩まれている人たちがいます。それが乳がん確定したばかり・・・のみなさん。この確定したばかりのときの気持ちの変化がこのあとの治療に影響を及ぼす、ということを科学的に証明しようという動きがあります。

 ここであまり悲観せずに望みをもって、前向きに心の安定を心掛け、そして正しい選択をすることが大切だ、ということを立証しようとしているそうです。

 そんなこといったってできるわけないじゃん!なかなか簡単にできることではありません。

 前にもお伝えしましたが、日本人女性の11人にひとり、、から9人にひとりに変わりました。10.6%だそうです。がんだけでいうと2人にひとり。告知を受けるわけです。奈落の底に突き落とされますね、ホントに。誰にどうやって言えばいいのか。伝えていいのか。噂されたらいやだと思っていわない。差別を受けそうで言えない。親に子どもにいうのを止められた。親に隠すことにした。職場には内緒です。いうと今の仕事を外される。もう恋も子育てもできない・・・。心配されすぎてやっかい。より大変な人がいるので私はいえない、、などなど。

 ネガティブワードがどんどん届いてます。なんて無理解な世の中なんでしょう。誰にでもなる可能性があるのに、誰が悪いわけでもないのに。

 立ち直るにはパワーがいりますね。なかなかそんなものは自分の中には残ってないものです。なので誰かのチカラを借りましょう。私の場合は友人たちとがんサバイバーのみなさん。すべてのみなさんには響かないかもしれないけど、印象に残っている言葉を。

”きのうまで普通に笑って、食べていたので、きょうも普通に笑って食べられます。乳がんと診断されてもあなたは何も変わりません。”

”人間はそう簡単に命を失いません。でもとって終わりじゃないのも事実。ちゃんと治療して自分で優先順位をつけて生きたいように生きた方がいい。”

優先順位をつけて生きろ、、は先輩がん患者さん。すでに再発治療もされていたのでこの言葉に返す言葉ありませんでしたが、本当に今は心からそう思います。

 私の場合は片胸を確定させてから、もう片胸を確定させたので倍時間がかかってて、その間は先に確定させた胸のがんの性質に合わせて若干治療を始めてました。先に抗がん剤やってから治療の人もいますし、手術後、病理を待っての人もいる。どっちが正しいとかはない、と。先にされる方が抗がん剤やホルモン剤の効果が見えるのもメリットですが、それよりも手術先行の方がいいパターンの方もいる。一つじゃないのが難しい。

 生存率とかサバイバー率とかもありますが、自分にとってはゼロかイチ。みんなに効く薬さえあれば心配なく闘えるのになあ、と思います。

キャプチャ2.PNG

お手紙です。

 『乳がん確定から現在手術待ちです。家族に負担をかけるのが本当に辛くて死にたい気持ちになります。そしてなにもやる気が起きません。私は大丈夫なのかとても不安になります。』

 眠れてますでしょうか?食べられてますでしょうか?何もやる気が起きないのもわかります。息ができるということは生きています!やりたいと思うこと、目の前のことを少しずつ、でいいと思います。選ばなければいけないことはたくさんありますが、これまでもいろいろ選んできたことと思います。そして何より、一人ではありません。。。

 私の場合、どん底から少しだけ這い上がったら、生きたくなってきました。そしたらこれまで見えなかったものが見えてきました。そしたら、悔しくなってきちゃって、まだ命が欲しいなと欲がでてしまいました。なので朝も起きられないし、ホットフラッシュもいつ来るかわからないし、不安で胸が苦しくなる瞬間はあるけど、目が覚めたらお水をごくり、と飲んで前を向くことにしています。突然いなくなるときも来るかもしれないけど、何か痕跡は残したいな、と思う今日この頃です。

はこだて国際科学祭、パネラー的におしゃべりしてくださる方募集中!sodaneのわたしのブログの下にあるご意見フォームからお寄せください。続々いただいてます。詳しくはこちら・・・。

https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

8月22日(土)の当日はyoutubeライブでも御覧いただけます!がんになった瞬間に結構悩む、これをどう解消してきたのか、、をトークしたいと思います!

がんとともに、、、。

番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。

メッセージはこちらから
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この記事を書いたのは

阿久津友紀

テレワーク×治療ということで・・・登壇します。
第3回に登壇します!

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「子育て」「介護」「治療」の3つのテーマについて、仕事を両立するためのテレワークについて、
中小企業でも実現可能な実施方法や労務管理を、専門家を交えながら、わかりやすく解説します。

[第1回]2月 7日(水)子育て 13:00~15:00
[第2回]2月14日(水)介護  13:00~15:00
[第3回]2月21日(水)治療 13:00~15:00 ★
※詳細は「チラシ」及び「テレワークポータルサイト」をご参照下さい。

【お申込み】
https://telework.mhlw.go.jp/support/seminer/


引き続きこちらも配信で2月3日より見ることができます!
お申込みお待ちしています。

Next Ribbon2024
「がんとともに生きる、寄り添う」

1月17日(水)

第2部 プログラム
司会:原元 美紀 氏(フリーアナウンサー)

18:30-18:35 挨拶
18:35-18:55 「自分らしく生きる~肺がんステージ4からの独立、出産~」
清水 公一 氏 (社会保険労務士事務所 Cancer Work-Life Balance代表)
18:55-19:15 「がんで働いちゃダメですか?~取材者から当事者に」
阿久津 友紀 氏 (北海道テレビ 東京支社編成業務部長)
19:15-19:35 「新たな患者サポートへの挑戦~治療後の生活も支えたい」
松浦 成昭 氏 (大阪国際がんセンター総長)
19:35-19:55 「 不妊治療か、がん治療か 46歳で出産した私の選択」
だいた ひかる 氏 (お笑い芸人)

オンライン配信 申し込みフォーム

https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11012609

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

日本癌治療学会 市民公開講座 9月23日(土)

https://www.jsco.or.jp/public/public_seminar/upcoming_seminar.html


「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
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https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

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