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札幌のソウルフード「どんぐり」のちくわパンで全国が繋がる!? ~パンを贈って、笑顔に~

札幌市民のソウルフードといっても過言ではない、パン屋「どんぐり」のちくわパン。
パンの中に、丸ごと1本のちくわ。ちくわの中には、程よい塩気のツナサラダがたっぷり詰まっていて、一度食べるとやみつきになる味わいです。

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提供:株式会社STORY&Co.

この「ちくわパン」を通じて、リアル×オンラインで全国の人たちが繋がるイベントが、
8月23日に札幌市で開かれました。札幌に暮らす人たちと、旅する人たちが気軽に繋がれる場作りを目指す「札幌、旅するトーク」です。
物心ついた頃からちくわパンを食べて育ってきたけれども、正直その背景を考えたことはありませんでした。気になったので、SODANE編集部は取材へ行くことにしました。

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野尻雅之社長 提供:株式会社STORY&Co.

実はこのイベント、元々は3月に開催予定されていましたが、新型コロナの影響で延期に。どういった形で開催できるかを模索する中、どんぐりの2代目野尻社長から

「ビジネスとしてはもちろん大変だけど、以前は店内の色とりどりのパンとお客さんの賑わい含めてどんぐりだった。けれど、お客様の入場制限のために店頭に立っていると、お客様同士が近くにいることを怖がる存在になってしまったのが1番悲しいと感じる。その心をほんの少しでも柔らかくするものが、パンなんだと思う。パンを贈るだけでも、贈る人も贈られる人も笑顔になれるということを伝えたい」

という言葉があったことがきっかけになり、「ちくわパン」を100組のオンライン参加者に無料で贈る形で、イベントを実施することに。

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提供:株式会社STORY&Co.

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参加者に配られたちくわパンと、パンカード

札幌会場の10名のリアル参加者と、全国から集まった100名のオンライン参加者が、みんなでちくわパンを食べながら、野尻社長の話を聞くスタイルでイベントが始まりました。

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全国から集まったオンライン参加者 提供:株式会社STORY&Co.

【パン屋どんぐり】

どんぐりは、1983年に札幌市豊平区の「美園市場」の一角で創業しました。
手作りの温かさと人と人との繋がりを何よりも大切にしたい、という想いで開店したと言います。自由な発想と幅広い商品展開で人気となり、現在は10店舗を運営しています。

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提供:株式会社STORY&Co.

どんぐりを語る上で不可欠なのが“お客さんの声”。
一番人気のちくわパンは、お客さんの「お弁当に入っているお惣菜ってパンにあうと思う、ちくわなんていいんじゃない?」という言葉から生まれたと言います。

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ちくわパンに次ぐ2番人気は・・実は「ザンギ」!
元々は、パンの中にザンギが入っていたのですが、お客さんから「中身だけ売ってほしい」と言われたことがきっかけで、売り出すことになったそうです。

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【コロナ禍とどんぐり】

新型コロナは、どんぐりにも大きな影響を与えました。お客さんの数はかなり減り、創業以来初めて収支がマイナスに。緊急事態宣言発令時は、店舗の営業のあり方を考えましたが、「どんぐりさんは街の灯。開いていて良かったと思う。だからこそ今やるのがどんぐりさんっぽいと思う」というお客さんの声を受けて、野尻社長はコロナ禍でも続けることを決めたと言います。入場制限のほか、パンを1つ1つラップに包んだり袋にいれる対策などをしながら、営業を続けました。

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提供:株式会社STORY&Co.

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保育園から来たお礼の手紙

コロナ禍の中、店を続けると同時に、

『地域の人に応援してもらったからこそ、37年目の今がある。今の状況だけ見ると、自分たちの状況が厳しいのは事実だけど、応援していただいたから会社として多少の蓄えはある。こういう時だからこそ、今できることはないか』と、病院や保育園に4000個ほどのパンを贈ったといいます。

「この度は、美味しいパンをいただき、ありがとうございました。何のパンをもらうか争奪戦になりながら大変美味しくいただきました。これからもどんぐりのパンを愛します」

保育園から届いた手紙を見て、わたしは、コロナ禍の中で「パンを贈る」という行動が、どれだけ安心感をもたらしたことだろうと思いました。

【どんぐりの新作パンを妄想しよう!】

イベントの後半には、リアル・オンライン参加者みんなで“新作パン”のアイディアを考えるコーナーも。東京・神奈川・兵庫など全国各地の参加者から自由なアイディアが続々と寄せられました。今後、どんぐりの新メニューにもなる可能性があるそうで、楽しみです。

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【あ!札幌のパンだ!!】

イベントに参加して、幼いころから家族で食べてきたどんぐりのパンに込められた想いに触れて、わたしも大事な人にパンを送りたい気持ちに。コロナ禍の中スタートしたオンラインショップを使って、夏休みも会うことが出来なかった千葉県に住む姉一家にどんぐりのパン詰め合わせを送りました。

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札幌のパン屋・どんぐり 公式オンラインショップ

姉から

「子供たちが、札幌のパンだー!!って喜んでいた。
ちくわパン、美味しく頂いたよ!ちくわパンは、北海道にしかないんだよねえ。全国どこでも食べれると思っていたのに、こっちでは売ってないから貴重だったよー!」

という連絡が来て、わたしも嬉しい気持ちに。

“パンを贈るだけでも、贈る人も贈られる人も笑顔になる”ことを実感しました。

取材でお世話になった方々

札幌、旅するトーク

https://www.andstory.co/stories/551

どんぐり

https://www.donguri-bake.co.jp/

この記事を書いたのは

SODANE編集部

SODANE編集部です。