見落とされた乳がん・・・46歳、両側乳がんになりました52

検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。

 いつもお読みいただきありがとうございます。ちょこっと忙しい日々を送っております。日本全国の仲間たちが様々な活動を始めているので、私も歩みを止められないなと思っています。

きょうもお便り・・・問題提起です。

 『30代くらいから毎年乳ガン検診を自費で受け、石灰化があると言われたことから、ずっと不安で熱心に病院に通っていました。2年前に米粒くらいの硬いしこりがみつかり、不安で生検を希望しましたが、乳腺外来三件全て、良性だろうから必要ないと相手にされませんでした。

 心配性なので半年おきくらいに、この三件の病院に通い、ずっと良性だろうと生検してもらえず、今年夏、しこりがさらに大きくなったけど三件はやはり良性と判断されましたが、信じられない私は、MRIが撮影できるクリニックで乳ガンドックを受けました。

 MRIで良性には見えないと言われ、その画像をもらって六件目の乳腺外来のクリニックで生検をやってもらえ、乳ガンと診断されました。しこり発見から二年間放置されたため、広がりがあり、右側全摘手術を予定しています。30代から乳ガンの早期発見に力を入れて、沢山通院したのに、三件のクリニックに二年間見落とされたため、全摘出になった悔しさで、手術や治療に前向きになれません。早期発見のための検診で、これだけ沢山誤診されては、何のための検診なのか。私のような例は氷山の一角なのではと恐ろしい限りです。周りの人たちからは、誤診医への恨みより、今は治療に専念しなさいと言われます。このような乳ガン検診の悲惨な現状を改善しないと、ピンクリボン運動で検診率は上がっても、乳ガン発見率は上がらないと思います。』

 早く見つかれば、と悔しいお気持ちであることがよくわかります。まずはお大事になさって、見つけてくださった医師の方とご相談の上、正しい治療を受けられるよう祈っております。

 きのう、乳房健康研究会の20周年の記念セミナーがありまして検診はどういう人にどうやれば有効なのか、ということを海外の事例も合わせて紹介されていました。高濃度乳腺、デンスブレストの方や、遺伝性乳がんの方など高リスクである方をどう見つけ出すか、というお話でした。この方が見つかったのはMRIだそうですが、海外ではMRIもプラスして検査しているのが一般的な国もありました。

 日本ですと、造影剤を入れた形のMRIはそれはそれで定期的に行うのは身体へプラスではないとされ、通常は(やらないクリニックもありますが)手術前、です。

 15年位前はマンモグラフィを受けましょう、、的な啓発活動でした。その後、私の取材した患者さんが見落とされて、(彼女の場合は高濃度乳腺)2件目で見つかって治療していると放送、紹介したあたりから、マンモグラフィで真っ白に映る人の乳腺からがんなどの病変をどうやって見つけ出すのか、という議論が起きるようになりました。マンモグラフィは読影の技術は必要ですが、撮影にはそこまでの技術は必要ない、でもエコーはその技師さんの能力によって発見率が異なり、均一化を狙う際には不適だとして、エコーのみではいまだに勧められていないのです。二つあわせてを基本にしてしまうとまたお金がかかる。悩ましいですね。

 札幌は先生方のご努力により、マンモとエコーを足すのも自治体の公費補助が去年から始まっています。これが広がるといいなあと思っています。

 今、まさに高濃度乳腺や高リスクの方をどう身体に負担をかけず、破たん寸前といわれる健康保険も負担にならず、命を救うのかが議論されています。生検(針を刺したり、組織を抜いたり)の負担もどう考えるのかも重要です。

 私は左はすぐに確定したのですが、右は針生検だけでは確定せず、麻酔下で組織を抜くことをもう一度しないと確定できない、という経験をしています。身体には負担でした。そういうこともあります。。。一筋縄ではいかないけど、いのちの問題!

 血液だけで、線虫で、など、どんどんリスクをなくして見つけるような検査も出てきています。早く治療すべきか、そうでない乳がんなのか、なども将来的には判断できるのではないかといわれています。一日でも早く!望みます。

がんとともに、、、。

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

テレワーク×治療ということで・・・登壇します。
第3回に登壇します!

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「子育て」「介護」「治療」の3つのテーマについて、仕事を両立するためのテレワークについて、
中小企業でも実現可能な実施方法や労務管理を、専門家を交えながら、わかりやすく解説します。

[第1回]2月 7日(水)子育て 13:00~15:00
[第2回]2月14日(水)介護  13:00~15:00
[第3回]2月21日(水)治療 13:00~15:00 ★
※詳細は「チラシ」及び「テレワークポータルサイト」をご参照下さい。

【お申込み】
https://telework.mhlw.go.jp/support/seminer/


引き続きこちらも配信で2月3日より見ることができます!
お申込みお待ちしています。

Next Ribbon2024
「がんとともに生きる、寄り添う」

1月17日(水)

第2部 プログラム
司会:原元 美紀 氏(フリーアナウンサー)

18:30-18:35 挨拶
18:35-18:55 「自分らしく生きる~肺がんステージ4からの独立、出産~」
清水 公一 氏 (社会保険労務士事務所 Cancer Work-Life Balance代表)
18:55-19:15 「がんで働いちゃダメですか?~取材者から当事者に」
阿久津 友紀 氏 (北海道テレビ 東京支社編成業務部長)
19:15-19:35 「新たな患者サポートへの挑戦~治療後の生活も支えたい」
松浦 成昭 氏 (大阪国際がんセンター総長)
19:35-19:55 「 不妊治療か、がん治療か 46歳で出産した私の選択」
だいた ひかる 氏 (お笑い芸人)

オンライン配信 申し込みフォーム

https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11012609

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

日本癌治療学会 市民公開講座 9月23日(土)

https://www.jsco.or.jp/public/public_seminar/upcoming_seminar.html


「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
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https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

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