北海道・警戒ステージ2→3へ 小野江医師の呼びかけ【新型コロナ:日々の心得、再確認】

 北海道内、いよいよ新型コロナの患者さんが増えてきました。ついに一日の患者数が100人を超える日も現れました。幸いまだ重症者はそんなに多くないようですが、患者の総数が増えれば、当然ながら重症者も増えるだろうと思います。
 ニュースをみればわかるとおり、若い世代にばかり流行っているわけではありません。高齢者や体の弱っている方々の間で蔓延すると一気に深刻な事態になってしまいます。今年の春先を思い出して下さい。

 患者数増加の一因として、寒くなってきて屋内の換気がしづらくなっていることがあるかもしれません(北海道の患者数が春先に多かったこと、今も全国で特に目立っている理由はおそらくコレだと思います)。

【心がけてほしいコト】

 可能な範囲で空気の入れ換えを行うよう心がけて下さい。また暖房を使うと空気が乾燥しますので、湿度を保つことにも気を付けて欲しいと思います。

 また、こまめな手洗いや屋内・人混みでの「正しい」マスク着用について、今一度確認下さい。私からみて、最近特に目に付くのが鼻を丸出しにしてマスクを着けている人。あと、顔の大きさや形にまるでフィットしていないマスクを着けている人も随分います。せっかく着けるのであれば、周囲の皆のためにも自分自身のためにも、「正しく」着けるようお願いしたいと思います。

1

この記事を書いたのは

小野江 和之

医師、医学博士。札幌南高校卒、北大医学部卒。1971年生まれ。 医療法人社団 緑稜会 みどりクリニック医師。 2004年愛知県の某大学病院へ赴任。医療を取り巻く情勢の変化や様々な体験から一念発起、2007年北大ロースクールへ進学。子連れ学生であったため、修習期間中の資金確保目的で2009年休学して外務省へ入省、中米ホンジュラスへ赴任。2011年帰国を果たすもロースクールを自主退学、2020年6月より現職場。道外からみた北海道、業界外からみた医療業界、海外からみた日本。視点の多様性がいかに重要であるかひしひしと感じます。弁護士さん方とともに、医療と法律にまたがる各種問題解決についても携わっています。

合わせて読みたい