検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。
いつもお読みいただきありがとうございます。放送から時間もたっていますが、メールをいただいております。ありがとうございます。
同世代の女性からのメールです。
『こんにちは。両側乳がんで全摘、抗がん剤治療ののちハーセプチン投与中、タモキシフェンを飲み始めました。今は再建をインプラントにするか、保険のきかない脂肪注入にするか悩んでいます。胸の存在って曖昧にしてきたけど、次々と選択肢が出てきて決めきれないものです。独り身で親が高齢、相談できる人もいない私のような人には大変ありがたいサイトです。
私は仕事をしていましたが、ガン入院後、復帰してから仕事のやる気もなく、抗がん剤治療中、出来ないことも多く、できないと言ったら、雑用的なものばかり仕事をふられようになり、さらにやる気をなくしてます。ガンも職場で公表もしていない状況。そんな時、このサイトを発見しました。番組まで作っている人がいる!という驚きと、もっと早く出会いたかったと思いました!悩む人たちのために是非続けて下さい。』
ありがとうございました。実は同じような業種の方でして、職場で公表せずに働いておられることにまず驚きました。なかなかこれは私が同じであればと思うとよく頑張られているなあと。抗がん剤や分子標的薬に、ホルモン治療のトリプルポジティブのフルコースを受けながら働かれていることに感動しています。相当のプレッシャーの中だと思います。やめるとこれまで歯を食いしばってこられた努力がゼロになるので、会社に言って理解してくれるひとが増えることを切に祈っております。
周りにお話しになっていない理由のひとつに信用していない、というお話がありました。あとはかわいそうだと思われたくない。非常によくわかります。もしも心配してくれているにしてもかけられる言葉がやさしく思えなかったり、腹がたったり、イライラしたりすることもあると思うからです。わかってるんですよ、自分もウジウジしてるって、でもそんなときもあるのです。
例えば『よく公表する勇気がありましたね』は誉め言葉かもしれませんが、受け取り方によってはそれはお世辞であって、そんな恥ずかしいことよく公表するよね、公表されるとこちらも落ち込んで気分が悪くなる、公表したことでえらくなったつもりか、目立ちたいのか?心配アピールか!など思う方もやはりいます。
手術が終わって、『いのちあればこそだから治療を頑張って』と言われても、がんばれないよ、という。励ましてくれているのだよね、わかってますよ、と。
ネガティブゾーンでぐるぐるします。朝起きたくないし、人としゃべるのも面倒だったりする日ももちろんある。そんなのの繰り返し。ひとりじゃないです、みんな少なからずそうだと思う。
自分にいいように解釈するのが楽ではないかなというのが私の結論です。がんで十分苦しんでいるのに他の人から言われることでさらに苦しんだら、つらい、です。いい方にとって、悪い方は気にしない、という。下向いてもいいことあんまりないです。どんどんつらくなるので、できるだけいい方に、そう考えています。
そして、乳房再建・・・。これも大問題ですよね。インプラントは10年で入れ替えだし、合わない人も一定数います。私の場合は、乳頭温存で、脂肪をある程度うっすら残して切除されたので超”板”になっただけということで、なんとかギリギリ精神的に保てたので先生に感謝。さらに残せそうな位置にあるがんだったこともありますが、乳頭がのこすという選択はそれなりのリスクは理解せねばならず、あとは暴れるなよ、と祈る次第。
いずれにしても両側は、、手術費用も倍なのでそう簡単にジャッジできないですよね。とにかくお金かかるので、自分の生活の中で優先順位をつけないとそのお金の工面もなかなか難しい。”ふつう”の状態になれば働けるのに、働けないのはもったいない。妊孕性などとともにアピアランスケアも補助金などないものか、と思う今日この頃、です。
脂肪注入の再建、保険適用になってもいい気がします。身体の負担が少ないのが一番だと感じています。安全性などを鑑み、自分が自分らしくいられるのが一番いいですよね。
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