”星空が浮かぶ” 大野アナが歌う名作とは・・・HTBアナウンサーズのつぶやき
2021.01.18
思い起こしてみてください。
雲なき漆黒の夜空に広がる、満天の星を。
人生で記憶に残る"星空" がいくつかあって、
そのうちのひとつは北海道の占冠村(しむかっぷむら)で出会いました。
今も、目を閉じると、まぶたの裏に
あの日の光景がくっきり浮かびあがってきます。
もう何年も前の夏の夜のこと。
親友と2人で、近くにコンビニも民家もない、古い木造の宿に滞在。
そこで見つけた"星空を観るツアー"に参加したんです。
客は私たち2人だけ。
ガイドさんの運転でガタガタした一本道を通り、
ほどなくして車が停止しました。
街灯ひとつなく、あたり一面真っ暗です。
懐中電灯の明かりだけを頼りに笹藪の中を歩いていきます。
ガサガサ、ガサガサガサ。
かすかな物音にさえビクビクとしながら
ガイドさんにいざなわれる方向へとゆっくり進みました。
「こちらです」
立ち止まって、懐中電灯のスイッチを消し、見上げるとー
たくさんの星がまたたいていました。
天の川まで、くっきりと。
静寂の中、星々がぽろぽろとこぼれ落ちてきそうで、
手を伸ばせば届くと錯覚したほど近く感じました。
一体、どれくらいの時間、眺めていたことでしょう。
そんな美しい"星空" を頭に浮かべながら
こちら の作品を朗読&歌唱をしました。
HTBアナウンサーによる、Youtubeの朗読企画 聴く名作
絵本セラピストでもある森さやかアナ が
それぞれのアナウンサーに合うと思う作品を選んでくれています。
多くの歌手や俳優のみなさんに歌い継がれている星めぐりの歌は
音楽好きな宮沢賢治が作詞・作曲しました。
歌詞には星座の名前がいくつも散りばめられています。
故郷・岩手県花巻市の夜空から着想して紡いだのかもしれませんね。
もしよければ、眠れない夜や、穏やかな気持ちになりたい時に。
ゆったりと聴いてもらえると嬉しいです。
(歌は、情景を浮かべながら歌いましたが、緊張しました~ ><)
この収録を終えた帰り道。
買い物をしようと家の近所のお店に立ち寄ると。
あっ、これは・・・!!
歌手・元ちとせさんバージョンの
"星めぐりの歌"が流れていたんです。なんという偶然!!!
奄美民謡ならではの節に心地よさを感じながら
しみじみと聴き入っていたのでした。