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女王蜂、indigo la End、Kroi、アリアナ・グランデ、Pale Waves…最新洋邦オススメリリース紹介!(1/10週)

 北海道にて、FM NORTH WAVE「GOGO RADIO」などを担当するラジオDJ・二階堂ハイジと、音楽ライター・黒澤圭介が洋邦最新グッドミュージックを毎週セレクト! “憂鬱を乗り越えるためのプレイリスト”ー『For Blue Monday』から、1/17アップの中から特にオススメの楽曲をご紹介します。

女王蜂ー「夜天」

 コロナ禍にあっても、話題の「THE FIRST TAKE」では余りにも美しい歌声を披露し、単独配信ソロライヴでは縦横無尽に駆け回るカメラワークなどで、唯一無二の美意識で魅せた女王蜂。年末には日本武道館での2デイズ単独公演も発表し、その勢いのまま新曲が届いた。スクラッチサウンドを散りばめたポップネスに満ちたサウンドの変化と共に、可憐さと力強さを自由自在に行き来するアヴちゃん(Vo.)の歌声が、兎にも角にも素晴らしい。そして、<いつかあの頃には戻れないことを 思い知るのそれでも/喜びはいつも見出すものと 忘れないでいたい>というリリックに強く滲み出ているように、女王蜂特有の刹那に宿る美しさへの視線に胸を打たれる。今、日本で最も美意識が音と歌声に宿るバンド・女王蜂の更なる快進撃を約束する快作だ。

Kroiー「risk」

 Official髭男dismなどに代表されるように、近年音楽シーンにおいてはブラックミュージックを根底に持ったグッドミュージックが世に広くフューチャーされるようになったが、未だなお、その潮流は根強い。数多のそのようなミュージシャンの中でも、今最も注目株と言えるのがKroiだ。ファルセットを巧みに操り、ミドルテンポの中で懐の深いグルーヴを描く演奏力は勿論のこと、流麗に紡がれたメロディラインや、ブリッジで奏でられる鍵盤のソロにはお茶の間にも届き得るポップセンスが光っている。次世代の中核を担う、本物のグルーヴを奏でる彼らを今のうちにチェックして欲しい。

Indigo la End-「左恋」

 来月、最新アルバム『夜行秘密』をリリースすることを発表した彼ら。そのアルバムより、先行デジタル配信の口火を切ったのが今作「左恋」だ。冒頭から、キメの連続で進む圧倒的な演奏強度から、オクターヴ違いのサビメロが不穏な雰囲気を紡ぎ出す同曲は、初期の彼らに漂っていたRadioheadのような仄暗い感覚に加えて、テクニカルなバンドとしての「カッコよさ」がグンと迸る仕上がりとなっている。<左>という言葉に含蓄された、恋の不実さに惑わされて欲しい。

Ariana Grandeー「34+35(Remix)feat. Doja Cat and Megan Thee Stallion」

 Ariana Grande本人からリミックスにゲストを迎えたという告知もあったことで、どのような布陣で楽曲が届くのか大注目となっていた彼女の最新トラック。なんと、Doja CatとMegan Thee Stallionを迎え、全米ナンバーワンシンガーの揃い踏みとなった。最新アルバムから、SNSでも人気を博した「34+35」のリミックスとなった今作は、サビのリフレインフレーズはそのままに、2番と3番をDoja CatとMegan Thee Stallionが担当。「34+35=69」という淫靡な魅力を、更にビビットに光らせたリミックスは必聴だ。


Pale Waves-「Easy」

 The 1975を輩出したDirty Hitからデビュー、日本でも既に来日公演を果たすなど一気に知名度を上げたUKマンチェスター発のインディーポップバンド・Pale Waves。来月に最新アルバム『WHO AM I?』のリリースを控える彼女たちから、先行配信で届いたのが今作「Easy」である。フロントマンであるHeather Baron-Gracieからのコメントにあるように、人を愛するということが人生をどのように変化させるかを歌った同曲は、Avril Lavigneを彷彿とさせるような意思の強さが漲る美メロに加え、オーガニックな調べと共に、過去最高に爽やかなサウンドスケープを纏っている。何より、ゴシックなファッションを身に纏いながら、現代の若者へ「生き方」について言及するHeather Baron-Gracieは、レーベルメイトであるThe 1975・Matthew Healyにも匹敵する稀代のフロントマンとなる可能性に溢れている。最高傑作を期待したい。





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この記事を書いたのは

黒澤圭介

音専誌『MUSICA』/MASH A&Rなどを経て、現在は札幌在住・某メディアの人。
音楽・映画(特にSF)・小説・珈琲を好みます。5軍のリトルトゥースです。
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