検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。
いつもお読みいただきありがとうございます。きょうは、週末14日の無料のオンラインイベントに登場する、まどーんさんのお話。(イベントは→)
https://www.htb.co.jp/event/online_theater/program/20210216070107/
まどーんさんとの出会いは、手術終えて2か月後、会社のまつりでのステージイベントの楽屋。
この前日に放送した、ピンクリボントークのイベント紹介の番組を見たまどーんさんがお手紙をくださって、読んだ瞬間、そのまま会いにいきました。突然で驚いたのですが、うれしかった!『私だけじゃない!』と。
そこに同封されていたのは若年性の乳がん患者さんのコミュニティ、ピンクリングのチラシ。まどーんさんから北海道ブランチの代表である、つぼみさんにつながりました。この出会いはさらにドキュメンタリーやたくさんのご縁とつながるきっかけをいただき、私の心の支えとしても本当にお世話になりました。
まどーんさんが乳がんと診断されたのは妊活中だった37歳。ホットヨガに行っていて、シャワーでしこりに触れて不安になったそうです。しかし、病院も混んでいて予約がとれず、放置して2か月目で決心して病院にいったらあれよあれよとあっというまに手術まで行ってしまったと当時を振り返ります。
乳がんと診断されたあとは、『これまで見えていた景色が変わってしまった』ようなそんな気持ちだったといいます。
まどーんさん:『まず生きられるのか、お金どれくらいかかるのか。2011年に東日本大震災があって、(夫は)大工なので復興支援にいっていて、しばらく妊活ができず、その後、2017年に乳がんがわかったんですけど、子どもをつくることできなくなる、妊活もできない、こどもを今後産めなくなる可能性が大きくて悩みました。』
『夫に、離婚しようと言ったのです。でも夫は”治療優先でそのあと考えれば”と言ってくれて、思いとどまりました。37歳のり患で治療すると(最低5年はホルモン治療続くが、妊娠しようと思えば不可能ではないが標準治療を中断するのは不安で)難しいのではないかということで違う楽しみをみつけていきていこうと話しあいました。』
まどーんさんはご存知の方も多い、天才ドラマー、よよかちゃんのファミリーバンド、かねあいよよかのサポートベーシストです。
まどーんさん:『丁寧に生きようと思うようになった。明日、何かあっても悔いのないように、自分の中で表現したいものを出し渋ったりしないように、精一杯丁寧にやっていこうと。ちっちゃいころから音楽をやっていて、ベースは14歳から27年。一音一音が細胞のようで、どんな気持ちかはお客さんに伝わると思っているのです。』
り患したばかりの自分に、今のことを伝えるとしたらどんなことを伝えるか?という質問には『思い描いたライフプランとずれたけど、それはそれで悪くないよ、後遺症も副作用ひどくなく、ベース弾いているよ。』と。
9人にひとりが乳がんの時代。
まどーんさん:『電車の隣の人が、同僚が、実は乳がんだったかもしれない、そんな時代。普通の子たちが乳がんになって、普通にみんな暮らしている。決してマイノリティではない。見てほしいのは、私たち、普通に生活しているという事実をみてほしい。』
SNSなどで発信する人が増えたけれど、普通の生活に戻ったことを発信する人は非常に少なく、ネガティブな情報に触れることも多いという人もいます。
そして、何よりもまだ世の中にあふれる『がん=死』という空気感。
まどーんさん:『テーマは”世の中のイメージを変えたい”、変わってほしい。サバイバーになって、生きづらいということが多くあって、仕事とかお金とか・・・。がんになってつらいのに、さらにどうして生きづらいんだろうと考える。がんじゃない人も周りで支える人もみんなで考えれば、解決の道筋あるのでは?』と話します。
目指すのは『がんのことだと思わなかった!というような見せ方をして入り口がどうであれ、知ってもらえれば、いいかと。不安をあおったところで知ろうとは思わないのではないかと思う』
『ジェンダーの問題もそう。女性への偏見だって、当たり前、どんなに何かを訴えても”おばちゃんうるさい”と言う人はいっぱいいる。がんに限らず、差別やギャップなど同じ問題を巻き込むのはアリじゃないかと。がん患者は集まりがちだけど、(集まれない人もいるけれども)そうじゃない人も混ざれる場所を増やしたい。』と今後の活動への意欲を語ってくれました。まどーんさんが考えていることは、14日に詳しくお話を聞く予定です。
3月14日(日)午後2時から HTB北海道ニュースの公式YouTubeで無料配信です。
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