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『地獄でしかないっすよ』 ファイターズ育成選手の思い 谷口アナ ここだけの話

 毎週日曜午前1130分からお送りしている、ファイターズ応援番組「FFFFF(エフファイブ)」。前回の放送は、沖縄キャンプ蔵出し映像大公開!ということで、独自に撮影したインタビュー満載でお送りしました。言わばキャンプのこぼれ話ですね。今回のFFFFF放送後記では、そんなこぼれ話からもこぼれてしまったお話をご紹介します。なんか…、こうやって書くと随分つまんなそうな響きになっちゃいますけど、最後までお付き合いください。

 まず皆さんにお伝えしたいのは、2018年の入団以来、FFFFF班が熱い視線を送り続ける鈴木遼太郎投手です。

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【大好きなアイドルの話題も今は封印。野球だけに全てを捧げる遼太郎さん】

 いきなり知名度低めなスタートですが、しなやかな腕の振りからストレート、変化球をコントロールよく投げ込む4年目の→ピッチャーです。最大の特徴は、ガチガチのアイドルオタクだということ。ライブは勿論、握手会にも積極的に参加してきたことで、プロ野球ファンの気持ちが同じファン目線で理解できる希少な選手。アイドルへの愛はチーム内の誰もが認めるところで、西川遥輝選手からも「先生」だか「師匠」だかと呼ばれ、上沢直之投手に可愛がられ、堀瑞輝投手の親友でもあります。

 そんな鈴木投手は、昨シーズンのオフに戦力外通告を受け、背番号三桁(150番)の育成選手として再契約を結びました。入団して3年間、決して適当な気持ちで野球に向き合ってきたわけではありません。それでも、「決める所で決めきれなかった」「チャンスを頂いているのに自分で逃してしまったことが多い」という思いを抱えています。最長3年と言われる育成選手としての契約ですが、鈴木投手は「半年勝負だと思っています」と腹を括っています。「まだやれる」。そう言ってくれた先輩、宮西投手の言葉を自信に、今シーズンに臨みます。

 同じく育成契約の高山優希投手も、支配下契約、さらには一軍での活躍を目指して、ファームキャンプで汗を流しました。

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【高校時代、剛速球を投げ込んでいた頃の高山投手】

 中学時代から全国で名を馳せ、乞われて入学する選手も多い大坂桐蔭にあって、高山投手は自らその門を叩き、エースにまで上り詰めました。持ち味は、独特のフォームから繰り出す最速150㎞/hの力強いストレート。しかし、プロへの夢を膨らませ始めた高校時代に、歯車が狂います。「一番大きいのは腰を痛めた辺りですかね。そこから無理して投げ続けていたので、腰をかばうフォームが染みついて…」

2017年からプロ野球の世界で過ごしてきた4年間も、もがき続ける毎日でした。「本当に苦しいことしかないですね。本来自分が持っていた力みたいなのは上手く出せていないので。その中でも、上手くできるようにやっているところです」

インタビューが一段落したときに呟いた言葉が、胸に刺さりました。「地獄の日々から抜け出したいですよ。地獄でしかないっすよ」。大好きだったはずの野球に取り組む日々を“地獄”と表現するしかない現状。今背負っている148番という大きな番号が二桁になったら。育成契約から、一軍の試合に出場できる支配下契約を勝ち取れたら、笑顔で野球を語れるようになるのかもしれません。

 お伝えしたい選手はまだいるのですが、そこそこの分量になってきましたので、今回はここまで。次回は、【田中瑛斗投手&石川直也投手&谷口雄也選手編】を書こうかなと考えております。

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この記事を書いたのは

谷口直樹 FFFFFプロデューサー

【FFFFF(エフファイブ)】
毎週日曜 午前11:30~11:50放送中
※毎週金曜14:20~14:42に再放送中

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