「増える10代の自殺をとめたい」森アナの思うコト

コロナで増える10代の自殺

これから入学や進学のシーズン。
子どもたちが新しい環境を迎えるこのタイミングで
考えておきたいことがあります。

「コロナ禍のいま、10代の自殺が増えている」ことについてです。
これはとてもショックなことです。
何とかしたいという思いに駆られます。

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去年、自殺で亡くなった方は21081人。
そのうち、中学生・高校生は、前の年と比べ25%増加の485人。
これはデータを取り始めた1980年以降で最も多い数です。

北海道の子どもたちからのSOS 1万件以上

18歳までの子どもを対象とした電話相談窓口
「チャイルドラインほっかいどう」を取材しました。
すると、驚くべき数字に愕然としました。

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今年度(1月末までの時点で)、北海道に住む子どもから発信があった件数が
1万1925件もあったのです。
子どもが相談窓口に電話をかけるのは、きっと勇気のいること。
こんなに多くの子どもたちが、SOSのサインを送っていたのです。

そのうち相談にのれた件数は、わずか1168件。
途中で電話が切れてしまったものや
相談を受ける「受け手」不足が原因で
キャッチできていない子どもたちのSOSがたくさんあります。

自殺の予防に関して、大人が知識をもつことが大切で
これは、子どもをもつ方だけでなく
社会の大人たちみんなで関わっていくことが求められています。

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自殺予防について学びたい方は「自殺予防団体SPbyMD」に
お問い合わせ下さい。

また、「チャイルドラインほっかいどう」では
相談を受ける「受け手」のスタッフを募集しています。
次回の受け手研修の受付は、4月1日からとなっています。
詳しくは「チャイルドラインほっかいどう」のHPをご覧ください。

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子どもの変化やサインに気付けたとしても
どんなことで悩んでいるのか?本心を打ち明けてもらえるだろうか?
悩みや原因がわかっても、その後どうしてあげたらいいのか?
そばにいる大人もまた悩みます。

お子さんのことで不安に感じることがあれば
「北海道立精神保健福祉センター」
または「北海道いのちの電話」にご相談ください。

子どもたちが自分の命を手放すことがないように。
大人である私たちの学びや対応が求められていると感じました。

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この記事を書いたのは

森さやか(HTBアナウンサー)

夕方情報番組「イチオシ‼」MCなどを15年間担当。
ラーメンの食べ歩き歴25年。ワークライフバランス・コンサルタントとしても活動中。
2児の母。絵本セラピスト、防災士。

ワークライフバランス・コンサルタントの資格を活用し、道内企業にワークライフバランスの普及や提案をする活動も行っている。
育児や介護、病気などの事情を抱えていても、自分らしく生きられる社会を目指し、地域の活動などを取材・紹介している。

<これまでに制作したドキュメンタリー番組>
■平成28年日本民間放送連盟賞 特別表彰部門「青少年向け番組」優秀賞を受賞
「おはよう。いただきます。さようなら。~弁華別小学校最後の一年~」
https://www.htb.co.jp/hn/log/2016/04021053/

■北海道映像コンテスト2019 番組部門(放送)で優秀賞
「ごはんだよ。~にじ色こども食堂~」
https://www.htb.co.jp/hn/log/2018/05051000/

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