『とてもとてもおいしいシュークリームがある』という噂に・・・
足寄町でとてもとても美味しいシュークリームがあると聞いた。しかし、冬は作っていない。今シーズンは3月下旬から製造開始ということで訪ねてみた。
そこは道の駅「あしょろ銀河ホール21」。入口に松山千春さんの「大空と大地の中で」の歌碑が建っている。
かつてのふるさと銀河線(旧 JR池北線)「足寄駅」だったその地に建つ道の駅には、レールや駅名標が展示されている。松山千春さんのコーナーも。
お目当てのシュークリームはその奥にあるショップで販売されている。
名産「ラワンぶき」商品などと一緒に並ぶ、目的のシュークリームを発見!…と思いきや、売り切れでした。残念。。。
製造する「Doucement(ドゥースモン)」パティシエの中塚さんに聞いてみた。
そのシュークリームは、「究極のシュークリーム」という。
原料の牛乳がないと作れない。3月20日と21日に製造販売したら完売してしまったと。次回の製造販売は3月28日(日)。
パティシエの中塚隆雄さんは2020年、京都から足寄町に移り住んだ。国内の菓子コンテストで多数の入賞歴を持ち、フランスでの研修も経験した中塚さんを魅了したのは、足寄で放牧酪農を実践する「ありがとう牧場」の「放牧牛」だった。そして、移住して出来上がったのが「究極のシュークリーム」だった。
“究極”とは・・・
中塚さんはこう説明してくれた。
「放牧酪農家とチーズ職人とパティシエが1つの方向性に向かった結果、生まれたもの。それは、究極のスイーツです」と。
しっかりと焼かれていると見えるのは、実は「メイラード反応」によるものだという。焦げているわけではなく、しっかりと“反応している”から焼き色が“濃く出る”そうだ。
視覚からもそそるシューの中に、カスタードクリームがたっぷり詰まっている。
おいしい牛乳が生む究極のシュークリーム
この「究極のシュークリーム」。濃厚なカスタードクリームを作り出すのは「放牧酪農」で育った放牧牛の牛乳だから。シューがサクサクとしているのは、ありがとう牛乳を使って製造する「しあわせチーズ工房」のチーズを製造する際に出る「ホエイ(乳清)」を使っているから。
中塚さんは「一つの大地を一つのお菓子に詰め込んだのですよ。春の搾り初めは濃くて、夏は牧草をたくさん食べるから大地の味がする。季節によって味が変わり、そんな変化が作っていてとても楽しい」と話す。「少しずつではありますが、地産地消で商品開発をし、足寄町に貢献していきたいと思います」と結んだ。
地域に根差したいという中塚さんのこだわりの味は、足寄町にあります。
なお、冬の間、シュークリームを製造しないのは、冬の間は乳を搾らない(乾乳)のため。作り手のこだわりがみえる。
「Doucement(ドゥースモン)」(※2022年3月末から一時休業中)
道の駅「あしょろ銀河ホール21」のショップ内
「究極のシュークリーム」302円(税込)
→販売日:3月~12月下旬までで、不定期。次回は3/28(日)
足寄町でとれたハチミツを使った焼菓子「フィナンシェミエル」225円(税込)もどうぞ。