北のハイグレード商品に認定・あべ養鶏場の「えっぐぷりん」【下川】
下川町の「あべ養鶏場」(東郷啓祐社長)で製造販売している「えっぐぷりん」が、道産食品のトップランナーを選定する「北のハイグレード商品」(道主催)に認定され、同時開催の「北海道加工品コンクール」(北海道食品産業協議会主催)でも道知事賞を受賞した。養鶏場の村上範英取締役営業部長は「先代の阿部勇夫さんから事業継承を受け、もうじき5年。農業・加工・販売の全てを養鶏場で行う6次産業化がやっと現実化し、認めてもらえた。経営理念『たまご創りに関わるすべてのHAPPYのために!』へ進んだ気がする」と話します。
あべ養鶏場では、昆布酵素、EM菌(有用微生物群)などを自家配合した餌、下川の緑豊かな山あいや森から湧き出た水を与え、腸内環境の良い健康な鶏を育てることで、体に優しく甘みある「酵素卵」を生産。現在、鶏1万3千羽で、一日平均1万個の卵を生産。
一昨年に自社酵素卵を「燻製卵」や「えっぐぷりん」に加工して販売するなど6次化にも取り組んでいます。
「えっぐぷりん」は自社の生みたて卵、道内産の牛乳、生クリーム、てん菜糖、塩のみを使い「卵の味が上品によく出て、甘さのバランスもよい」「固めで濃厚」と高評価を受けています。
2019年12月20日には、札幌駅で直売所をオープン。えっぐぷりんに加え、白いコーヒープリン、北海道チーズプリンや期間限定のプリン(現在はチョコレート)も販売している。
新型コロナウイルス感染症対策の影響で、飲食業への卵の販売量が落ち込んでいるが、鶏が生み続ける卵を生かすためにも、プリン販売を強化。今年2月8日から3カ月、東京都渋谷区のホテルにキッチンカーを設置し、試験販売も。3月10日からは武蔵境、4月1日から立川の駅ビルでも、パートナー企業・イーストンの出店を通じて販売中。
雑誌「Hanako」の「ときめく!スイーツ大賞2021」にもノミネートされ、売り上げが15%向上と話題に。
村上部長は「食べていただく方、作っていただいている方へ笑顔になってもらえる商品を、下川町から全国へ届けたい」と話しています。
名寄新聞 で掲載されました