見落とされたのか?見つからなかったのか?自分を責める日々・・・両側乳がんになりました86

検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。

いつもお読みいただき、ありがとうございます。

今回は30代、SNSで出会ったヒロササさんのお話です。(後日動画も公開予定)

検診が4割にとどまる日本で自分でしこりに気が付いて受診し、見つかる例が多い乳がん。自分の身を自分で守ったおひとりでもあります。

もっと早く見つかっていたら、悔やむ日々

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乳がんを見つけたきっかけから伺いました。

ヒロササ:『細胞診で良性が出たんですよね。でも安心したようなしてないような気持ち。その直後におばさんが他の癌なんですけど亡くなって、これはなんか自分もあるんじゃないかなっていう。もう1回 行ってみなきゃって気持ちに駆り立てられて。でももう一度同じクリニックを受診したら、しこりが大きくなってる、さらに形が変わってると言われてまた生検の予約を取って・・・今度は組織診を行い、告知を受けたのが 2019年の7月でした。』

最初の細胞診のときは授乳中だったといいます。

『いろいろ勉強するようになってから分かったんですけど授乳中の発見ってなかなか難しいそうで、本当にそういうことかと。』

2度目にいったクリニックで見つかったときは断乳を進めていたときだったそうです。

『近所の助産所でマッサージしてくれるところがあったので、するとしこりが残っててなんか、自分でも形変わってるのがわかったのです。』

自分で見つけて自分でえらかった、と思うのはいいけれど、3か月後、再診した際、そのクリニックの医師からの一言に・・・。

『クリニックのお医者さんに”あなたはご自身で自分の命を守られましたね”っていう風にいわれた時に私はカチンときちゃった。なんであなたが見つけるべきものを・・・私が自分もう一度行かないと見つけられなかったんじゃないと。』

一回目の診断から3か月後での発見。『半年後と言われて、正直に半年たっていたらもっと状況変わってたと思う。』と振り返ります。その後は別の病院に転院しました。

『新しい病院に行った時に”あなたはトリプルネガティブ乳癌”です、と説明を受けてリンパ節にも転移してますっていう風に言われて。以前のクリニックだったらあのそんなに大きくないからちょっととっちゃえば 大丈夫だよっていうような感じだったんで、そんなに大きいような感じもないし、ステージ1なのかなって勝手に思い込んでいた。転院してみたら ステージ上がっていたし、リンパにも転移してるって言われ 、そこでもまた頭は殴られたような気持ちになりました。』

腫瘍内科の先生と打ち合わせをし、手術の前に抗がん剤(AC 療法)、ドセタキセルが4回を経て手術。完全奏功までは行きませんでしたが腫瘍は縮小。抗がん剤2回終えるたびにエコーでちゃんと鎖骨など含めて、細かく見てくれたことがありがたかったといいます。

しかし・・・

『(リンパ節転移もあり)本当にその悔しさを引きずって、引きずって・・・もっと早くできたんじゃないかなって自分を責めていた。それがずいぶん長く続いてたような気がします。』

そんな中でもなんとか、気持ちが落ち着いてきたきっかけはあったのですか?と聞きましたら、ヒロササさんが本当に キモが据わったのは”遺伝性乳がん”とわかった時だといいます。

遺伝性乳がんと診断されて・・・

抗がん剤、手術を経て、経口抗がん剤と放射線治療が終わったのが去年9月。遺伝子検査についてはがんの家族歴はおばがひとり卵巣癌だったことで勧められませんでした。
しかし去年4月から保険適用になったこともあり、自分で受けると決めたのが去年の11月。結果はBRCA2に変異がある、HBOC(遺伝性乳がん卵巣がん症候群)でした 。診断された方は胸と卵巣などを切除する、リスク低減手術を受けるという選択をすることもできます。

『すぐに考えたのが子供のことでした。私は北海道出身で 両家の両親が北海道にいるのでコロナ禍で親に子どもを頼むこともできず、(リスク低減の)手術をどうしたらいいのか、と。
わかったからには急ぎたいって気持ち。しっかりやらなきゃっていう気持ちが高まりました。遺伝子レベルだから変えようがないのでしっかり受け止めて、予防方法があるならしっかりやる気持ちになって少し肝が座ったのかな、今思えば。』と振り返ります。

遺伝子検査を受ける前にカウンセリングをしっかり受け、結果が出る前に”もしそうだったら リスク低減のための切除手術をやる”とご主人と決めていたそうです。

そして、今年(2021年3月)に健側の左胸と卵巣・卵管も切除する手術を受けられました。

『体の調子は他の人がおっしゃるようなイメージまではないと思うけれど自分的に これは更年期かなって思うような症状がたびたび出ています。手術したところの痛みは落ち着いてる感じです。』

『主治医の先生も(未病で手術すると)負担が変わってくるっていう風におっしゃっていて その通りだなと思いました。特に一回目はリンパ節もとっているのもあると思います。やっぱり右と(健側の)左だと上がり方とか手のしびれなどが違います。』

『(がんが見つかった)右側は本当にキツかったです。なんか寝返りを打つのも、その都度、イテテっていうのが数ヶ月続いてたり、後遺症なのかわからないですけど背中の痛みがあったりとか 。』

整形外科に頻繁に通っていたそうです。

『乳がんになる前のイメージだと、手術で切ってしまったらもう落ち着くんじゃないかみたいな。 手術した後や抗がん剤の影響とか麻酔などの影響もこんなに長引くものとは全く考えてなかったので本当に大変だったなあって。』

本当にひとりひとり違う。ヒロササさんはトリプルネガティブ乳がん。リスク低減手術など、この経験を必要な方に伝えていきたいと話してくれました。

コロナ禍での通院の日々や困りごとなどまだまだお話は続きます。

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

乳がん患者さんが治療中に被災したら? 『防災の心がまえ』をもとに『女性の病と防災』を考える おっぱい2つとってみた作者とHTB森アナウンサーが本音トーク 
https://youtu.be/AO8Xzebt0Ys

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「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
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第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
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これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
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