乳がん患者2年生(もうすぐ3年生に進級)生きる日々ともろもろを・・・
先日、がん患者はワクチンをうっていいの?というコラムを書きましたところ、反響をいただきました。
高齢者の接種後は、”基礎疾患がある”リスクの高い人、ということになっています。そこでがん患者はワクチンをうっていいのか?不安はないのか?とClubhouseでお世話になっている乳腺外科医の谷野先生とお話しました。
先生のお話を伺って、腑におちたといいますが、ワクチンのことをよく知ることができました。
厚生労働省の『基礎疾患』の定義の中には”免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む)”とあります。自治体によって、ワクチンの案内も統一されていないこともあり、乳がんを含む、がん患者さんを悩ませているのだと感じています。
がん患者さんのワクチンの疑問にズバっと、谷野先生はKindle版の書籍の中で整理されています。
(許可を得て上記・本より抜粋・再掲)
抗がん剤治療中は?
『やや免疫力が下がることが考えられます。コロナに感染するとよくないのでどちらかというとワクチンを接種して感染予防をする方がよいです。主治医とタイミングを相談を』とのこと。
ホルモン治療中は?
『がんの治療中であることには間違いありませんが免疫の低下はありません。普通の方と同じように全く問題ないので接種をおすすめします。』とのこと。
その他、こんな疑問を・・・
(質問)ワクチン打っても感染しないのですか?
(回答)ワクチンにはウイルスは入っていません。だから、感染はしません。
副反応が取り上げられていますが・・・
(質問)熱が出たら薬を飲まないといけませんか?
(回答)熱が出ても薬を飲む必要はありません。発熱がしんどい場合には薬を飲んでも良いという感じです。水を飲んで寝ていれば、ほとんど次の日には問題ありません。
(質問)飲むとすれば、どんな薬が良いですか?
(回答)ボルタレン、ロキソニンは、免疫を作るワクチンの効果を弱める可能性が考えられています。そのため、アセトアミノフェンが推奨されています。(市販薬ではタイレノール)
(質問)発熱が続く場合には、どうしたらいいですか?
(回答)他の病気のこともあるので、2日で下がらない場合には、病院へ行きましょう。
とのこと。
特に、アセトアミノフェンのお話は自分の身を守ることとして知識として大事かなと思います。
ワクチンの効果と発熱などの副反応のお話、ワクチン接種への準備はいるの?いらないの?などあふれる疑問に応えてくださり、勉強になっています。国立がんセンターのサイトなどから学会の患者さん用のページにも飛べますのできちんと正しい知識を得るということが大切です。
【谷野裕一先生】
乳がん治療の専門医として、神戸大学でトリプルネガティブ乳がんの臨床試験、創薬研究、がんの早期発見の研究。特殊な手術、アドバンスケアプランニング、乳がん専門医の育成、医工連携、産学共同研究、がん研究基金など、診療のみにとらわれず積極的に取り組む
『損をするのはあなた自身!: ワクチン拒否は1000倍損! 乳腺外科医 Kindle版』谷野 裕一 (著) Kindle版。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B093S31V73/ref=ku_mi_rw_edp
(文:阿久津友紀)
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