次の誰かのためにと綴っています。
日が長くなりました。北海道は朝4時にはもう明るいので、ホットフラッシュで突然目覚めてしまうと朝なのかまだ寝ていていいのか一瞬つかめない日々ですが、みなさんはどうお過ごしですか?
北海道でも冷房も効き始めているので熱いのか寒いのかも微妙ですね・・・。この夏が少し心配です。
コロナ禍で悩む患者
先日、日本対がん協会のメディア説明会があり、”がん相談ホットライン”のお話が出ました。コロナ禍でのがん相談、がテーマでした。
新型コロナについての相談が去年1月~2021年5月までで1329件あり、全体の12.9%だったそうです。そもそも相談のほぼ半数は不安などの心の問題。さらに患者さんがコロナに特化して不安を抱えておられるのではないかと思います。
感染や重症化への不安が多かったそうですが、最近はワクチン接種に関する相談が急増しているそうです。(過去のコラムに乳腺外科医の先生に伺ったワクチン接種について書いた回もありますので参考に)
寄せられた患者さんの声も伺ったのですが『手術や検査が延期になった』『検査が中止になった』『治療方針が変更になった』『セカンドオピニオンを諦めた』などがありました。中には『自己判断で治療や検査を中止した』という方もいたそうで、くれぐれもそのようなことはないようにしていただけるといいなあと思いました。
他の患者の経験を聞く機会が減り、さらに気分転換や気を紛らわせる機会も減り、がんのことを考える時間が増えたせいで不安が増幅させているのではないかとの分析もありました。
少しだけ勇気を出してお話してみるのもいいかもしれません。
◆日本対がん協会 ”がん相談ホットライン”
03-3541-7830(予約不要)
祝日を除く 午前10時~午後1時 午後3時~午後6時
https://www.jcancer.jp/consultion_and_support
実際にメールもいただいています。
『私も今乳がんと戦っています。2019年12月から現在迄手術は出来ずホルモン治療続けています。何故?いつまで続くの?どうしたら良いの?自問自答です。乳がんでも色々な治療方法が有る事を知りました。乳がんの方と悩みを打ち明けたい・・・。』
ありがとうございます。どのような状況で手術できておられないのかは文章からはわかりかねるのですが、コロナ禍で手術が延期されている方はいらっしゃいます。
率直に主治医の先生とお話されるとよいと思いますし、セカンドオピニオンで違う先生のお話を伺うのもよいのではないかと思います。
週に一回、神戸大学の乳腺外科医の谷野先生とお話させていただいているのですが、治療を進める上で重要なのはご自身の『納得』だとおっしゃいます。
自分がどんな状況で、どんな治療を受けていて、これからの選択肢はこれで、その後どういう状態で、このあとどうしていきたいのか・・・。前向きになれない現実もあると思いますし、知ることもこわい。勉強もしなくてはいけないと思いますのですぐには難しいかもしれません。私の場合は知らないで過ぎていくより、知って選ぶか選ばないか決めた方がいいかなと思いながら、日々勉強しているところです。
30日には大阪のABCラジオの乳がん啓発のコーナー『ピンクなエミ』(午前10時台)でお話させていただく予定です。乳がん患者さん・ご家族のココロの問題については精神腫瘍医の先生とのトークセッションも準備中です。また、お伝えできればと思います。
ひとりじゃない、です。
がんとともに、、、。
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がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。