がんになった・・・未来への不安 両側乳がんになりました95

誰かのためにと綴っています。

いつもお読みいただきありがとうございます。ABCラジオ『三代澤康司のドッキリ!ハッキリ!』を聞いてくださったみなさんもありがとうございました。SNSでつながっていただく方が増えました。

さて、前々回#93『がんになって一番傷ついたのは”無言”』ということにたくさんの反響をいただきました。無言もつらいし、ネガティブという言葉が日本だとどうも悪い意味に聞こえる、というお話をしていました。

ネガティブとポジティブ

40歳の女性から

『「ネガティブ」が悪い意味との言及がありましたが、がん診療におけるネガティブには「がんが無い、がんではない(=良性)」という意味もあります。(逆に、ポジティブ=がんが在る・がんであるの意味)言葉の受け止め方は様々です。でも、同じ単語でも本来の意味を知ることで受け止め方や印象が変わっていくこともあると思います。これからの日々が、がんが無くなる意味でのネガティブに向けて、前向きなニュアンスとしてのポジティブでありますように。』

本当にそうですね。コロナでも陰性はネガティブ、陽性はポジティブ。考え方、見方を変えるとその後も変わりそうな気がします。

一方で今、つらい思いをしている方も

『はじめまして。今日がん検診にいき細胞診をしました。結果は一週間後にでます。不安で不安で眠れなくて、このサイトにたどり着きました。情報発信ありがとうございます。家族にも言えず、決して一人じゃないの言葉に励まされました。またメッセージを送らせてください。』というメッセージを紹介させていただきましたが、その結果とともに悩みが届きました。

40代女性

『先日、細胞診を受けたとメッセージを送った者です。その後やはりがんでステージ1で部分切除となりましたが、6月に総合病院に転院し来月の手術が決まりました。遺伝子検査の結果次第では全摘になるかもしれません。仕事をしながらいろんな重たい判断を短期間でしなくてはならず、すっかり心が疲れてしまいました…。』

こちらも40代女性

『毎年受けている検診(3月)でがんの疑いと言われ、5/14に悪性と告知されました。当初、左乳房、8mmとの診断でしたが幾つかの検査の結果全摘をすすめられています。告知されてから仕事を休み、今は心療内科も受診し、病気や未来への不安と恐怖心、どこの病院で治療するのか決められずにいます。告知された病院では進行性のがんではなく、他の臓器や骨、リンパへの転移はなさそうと言われましたが詳しいことはこれからもっと検査しないとわからないのでしょうか?乳がんは私だけですが、中学生の娘がいるため娘もがんになったらと思うととても心配です。まずは自分の治療をしないといけないことは十分理解していますが、術後の姿を想像したり、転移や再発を思うと一歩を踏み出すことができません。娘のために生きる選択をするべき、治療や術後のことを怖がっている場合ではないことは理解していますが、やはり不安と恐怖からぬけだせません。』

私自身もがんと診断されたばかりが一番悩みました。最終的な治療の決定は、手術が先行の場合は、手術後の病理検査の結果で決まる場合が多いと思います。次から次へと選ばねばならない治療、仕事、育児、家族・・・。悩み始めたらきりがありません。

さらに、このコロナ禍で要再検査となり、なかなか病院に行けず、残念ながら進行した状態で見つかる方も増えています。

先日、札幌の斗南病院 精神科医長 上村先生とお話しました。『完全に行動を変えるにはやはり専門家のチカラが必要です。悩みこまずにまずは専門医などに相談されてみることをおすすめします。』

『誰に相談すればわからないときは病院のソーシャルワーカーさんやがん治療の認定ナビゲーターさんなどに頼ってみてもいいと思います。』

(7月8日(木)午後7時からはHTB北海道ニュース公式YouTubeで斗南病院の精神科・上村恵一先生(精神科専門医・指導医、一般病院連携精神科専門医・指導医
臨床精神薬理学専門医・指導医、
日本サイコオンコロジー学会 登録精神腫瘍医)に『がん患者とココロ』ということでお話いただく予定)

https://sodane.hokkaido.jp/series/pinkribbon/index.html

このコロナ禍の治療が続く状況に悩む患者さんが多くいます。再発や転移への恐怖は誰もが持っていることだとも思います。そんなときどうすればよい方向へ向くのか?どうすればいいのか?

不安な時間を少しでも減らして、あ、これはできる、忘れていられる、、など少しでも次の行動ができる、と自信を持つことも大切だそうです。

また詳しくお話したいと思います。

(文:阿久津友紀・乳がん患者)

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

テレワーク×治療ということで・・・登壇します。
第3回に登壇します!

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「子育て」「介護」「治療」の3つのテーマについて、仕事を両立するためのテレワークについて、
中小企業でも実現可能な実施方法や労務管理を、専門家を交えながら、わかりやすく解説します。

[第1回]2月 7日(水)子育て 13:00~15:00
[第2回]2月14日(水)介護  13:00~15:00
[第3回]2月21日(水)治療 13:00~15:00 ★
※詳細は「チラシ」及び「テレワークポータルサイト」をご参照下さい。

【お申込み】
https://telework.mhlw.go.jp/support/seminer/


引き続きこちらも配信で2月3日より見ることができます!
お申込みお待ちしています。

Next Ribbon2024
「がんとともに生きる、寄り添う」

1月17日(水)

第2部 プログラム
司会:原元 美紀 氏(フリーアナウンサー)

18:30-18:35 挨拶
18:35-18:55 「自分らしく生きる~肺がんステージ4からの独立、出産~」
清水 公一 氏 (社会保険労務士事務所 Cancer Work-Life Balance代表)
18:55-19:15 「がんで働いちゃダメですか?~取材者から当事者に」
阿久津 友紀 氏 (北海道テレビ 東京支社編成業務部長)
19:15-19:35 「新たな患者サポートへの挑戦~治療後の生活も支えたい」
松浦 成昭 氏 (大阪国際がんセンター総長)
19:35-19:55 「 不妊治療か、がん治療か 46歳で出産した私の選択」
だいた ひかる 氏 (お笑い芸人)

オンライン配信 申し込みフォーム

https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11012609

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

日本癌治療学会 市民公開講座 9月23日(土)

https://www.jsco.or.jp/public/public_seminar/upcoming_seminar.html


「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
youtubeLIVEでピンクリボントーク① 見逃し配信中!
https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

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