誰かのためにと綴っています。
いつもお読みいただきありがとうございます。ABCラジオ『三代澤康司のドッキリ!ハッキリ!』を聞いてくださったみなさんもありがとうございました。SNSでつながっていただく方が増えました。
さて、前々回#93『がんになって一番傷ついたのは”無言”』ということにたくさんの反響をいただきました。無言もつらいし、ネガティブという言葉が日本だとどうも悪い意味に聞こえる、というお話をしていました。
ネガティブとポジティブ
40歳の女性から
『「ネガティブ」が悪い意味との言及がありましたが、がん診療におけるネガティブには「がんが無い、がんではない(=良性)」という意味もあります。(逆に、ポジティブ=がんが在る・がんであるの意味)言葉の受け止め方は様々です。でも、同じ単語でも本来の意味を知ることで受け止め方や印象が変わっていくこともあると思います。これからの日々が、がんが無くなる意味でのネガティブに向けて、前向きなニュアンスとしてのポジティブでありますように。』
本当にそうですね。コロナでも陰性はネガティブ、陽性はポジティブ。考え方、見方を変えるとその後も変わりそうな気がします。
一方で今、つらい思いをしている方も
『はじめまして。今日がん検診にいき細胞診をしました。結果は一週間後にでます。不安で不安で眠れなくて、このサイトにたどり着きました。情報発信ありがとうございます。家族にも言えず、決して一人じゃないの言葉に励まされました。またメッセージを送らせてください。』というメッセージを紹介させていただきましたが、その結果とともに悩みが届きました。
40代女性
『先日、細胞診を受けたとメッセージを送った者です。その後やはりがんでステージ1で部分切除となりましたが、6月に総合病院に転院し来月の手術が決まりました。遺伝子検査の結果次第では全摘になるかもしれません。仕事をしながらいろんな重たい判断を短期間でしなくてはならず、すっかり心が疲れてしまいました…。』
こちらも40代女性
『毎年受けている検診(3月)でがんの疑いと言われ、5/14に悪性と告知されました。当初、左乳房、8mmとの診断でしたが幾つかの検査の結果全摘をすすめられています。告知されてから仕事を休み、今は心療内科も受診し、病気や未来への不安と恐怖心、どこの病院で治療するのか決められずにいます。告知された病院では進行性のがんではなく、他の臓器や骨、リンパへの転移はなさそうと言われましたが詳しいことはこれからもっと検査しないとわからないのでしょうか?乳がんは私だけですが、中学生の娘がいるため娘もがんになったらと思うととても心配です。まずは自分の治療をしないといけないことは十分理解していますが、術後の姿を想像したり、転移や再発を思うと一歩を踏み出すことができません。娘のために生きる選択をするべき、治療や術後のことを怖がっている場合ではないことは理解していますが、やはり不安と恐怖からぬけだせません。』
私自身もがんと診断されたばかりが一番悩みました。最終的な治療の決定は、手術が先行の場合は、手術後の病理検査の結果で決まる場合が多いと思います。次から次へと選ばねばならない治療、仕事、育児、家族・・・。悩み始めたらきりがありません。
さらに、このコロナ禍で要再検査となり、なかなか病院に行けず、残念ながら進行した状態で見つかる方も増えています。
先日、札幌の斗南病院 精神科医長 上村先生とお話しました。『完全に行動を変えるにはやはり専門家のチカラが必要です。悩みこまずにまずは専門医などに相談されてみることをおすすめします。』
『誰に相談すればわからないときは病院のソーシャルワーカーさんやがん治療の認定ナビゲーターさんなどに頼ってみてもいいと思います。』
(7月8日(木)午後7時からはHTB北海道ニュース公式YouTubeで斗南病院の精神科・上村恵一先生(精神科専門医・指導医、一般病院連携精神科専門医・指導医
臨床精神薬理学専門医・指導医、
日本サイコオンコロジー学会 登録精神腫瘍医)に『がん患者とココロ』ということでお話いただく予定)
https://sodane.hokkaido.jp/series/pinkribbon/index.html
このコロナ禍の治療が続く状況に悩む患者さんが多くいます。再発や転移への恐怖は誰もが持っていることだとも思います。そんなときどうすればよい方向へ向くのか?どうすればいいのか?
不安な時間を少しでも減らして、あ、これはできる、忘れていられる、、など少しでも次の行動ができる、と自信を持つことも大切だそうです。
また詳しくお話したいと思います。
(文:阿久津友紀・乳がん患者)
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