毎日カーテンも開けられず、経験したことのない絶望 両側乳がんになりました97 

8日のピンクリボントーク『がん患者とココロ』をご覧いただいたみなさん、ありがとうございます。自分の病状や症状などをきちんと記録している人の方が、元気でいられる期間が長い、というお話に驚くとともに、大切なことなんだと実感。記事にもしますがYoutubeではアーカイブもしていますので是非御覧ください。

何か書く、残す、という作業は自分の考えをまとめたり、何がしたいのか、どう生きたいのかを考えるきっかけになります。今回のみなさんのメールも非常に参考になる悩み、思いばかり、です。

メールをたくさんいただいています

★50代女性


『いつも みなさんのお話を拝見させていただいています。
私自身 15年前の40歳で左乳房全摘。それから15年・・・定期的な年1回のマンモ検診を受けていました。最後の検診から半年 右乳房にしこり??
違和感有りでかかりつけ病院を受診したところ 新しい癌が。

しかも2個で 「あー...」 なんの知識も無く勢いで両胸再建を希望したものの
その病院では15年前の左胸は一次再建できず 、後日両側再建手術を受けるという予定で 右も全摘しました。
手術からちょうど2か月経ち 傷の痛みも日常生活には支障のないくらいに回復しています。7月に形成外科を受診予定です。
両胸再建はインプラントになるとの医師の説明でしたが だんだんと日が経つにつれて15年後にインプラントの入れ替え手術をしなくてはならないなど時間の拘束を考えると自家組織で再建したいと考えたり、でも それってできるのか?

そもそもなぜ私はおっぱい再建したいの?どうなの?
情報が無く 相談する人も無く もんもんと考えてしまいます。
とりとめなくなってすみません。わたしのひとりごとでした。
聞いていただきありがとうございます。』

悩みという上では私も一緒です。インプラントが自主回収となり、その後に保険認可のものが出てきたものの、入れ替えの問題や時間的制約で悩んでおります。再建については早めに一度、取材してと思います。


★50代女性


『はじめまして。私は、訪問看護師をしています。会社の健診で2年おきに、婦人科検診を受けていました。しかし、そこでは指摘されず、昨年12月に異変を感じました。
市内の乳腺外来に予約をしても、遥か先にしか入れず、ネットで見つけたクリニックに予約して受診しました。穿刺細胞疹で悪性。専門医は市内に1人しか居ません。と言われ、
そこに紹介されたのが、今年1月29日。そこで手術目的で、検査が組まれました。
明らかな転移は無く、ステージⅡaで部分切除も行けますと言われましたが、自分から全摘を希望しました。性格的に残して後から再発するのが嫌だったのです。
9日の入院でドレーンが抜けましたが、水が溜まってしまい、1週間に2回、通院しました。HER2陽性で、現在は抗がん剤と分子標的薬を週1回使用してます。脱毛が本格的になった時が、1番ショックでした。なんとか乗り越えて、今は普通に仕事復帰してます。訪問先では普通に、乳がんの手術を受けて入院してたこと、脱毛でウィッグである事を、隠さないで話してます。
ただ、職場の皆んなが、異常に心配して訪問件数やオンコールを減らすのが、とても心苦しいです。看護師だからこそ、まわりの皆さんに、健診だけで安心しない様に話をしています。私みたいならない様に。』

職場の配慮に心苦しい思いをされているのですね。周りの方にも知っていただく、イメージではなく、正しい知識と例を広めていかねばならないと思います。

★40代女性


『2020年9月、右側の全摘手術をしました.7月の組織診から8月のがん告知、9月の手術が決まるまでの間、毎日カーテンも開けられず、経験したことのない恐怖感、絶望、無力さ、怒り、悲しみ...この先あまり長く家族とは居られないのか...という不安の中で過ごした辛い日々を時々思い出します。手術前診断でステージ1と分かってからは、前向きに手術に向かう決心がつきましたが、今、まさに不安な日々を過ごされている方がいると思うといたたまれない気持ちになります。
タイプもそれぞれ、進行度や治療法も異なりますが、”必ずいつか笑える日がやってくる....”と言いたいし、今は思っています。(再建手術などまだまだ先がありますが、自身、今笑って過ごせる日々に感謝しています)

ありがとうございます。自分のがんが何者なのか、がわかる前に悩まれる方が本当に多いです。ピンクリボントークでもそのお話になりました。がんになった瞬間から受けてもいい”緩和ケア”。(この言葉についてもみなさんのイメージが違うので・・・まだ今度)

ココロの問題は抱えず、相談。精神腫瘍医に伺った内容をお伝えしたいと思います。

がんとともに、、、。

番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

テレワーク×治療ということで・・・登壇します。
第3回に登壇します!

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「子育て」「介護」「治療」の3つのテーマについて、仕事を両立するためのテレワークについて、
中小企業でも実現可能な実施方法や労務管理を、専門家を交えながら、わかりやすく解説します。

[第1回]2月 7日(水)子育て 13:00~15:00
[第2回]2月14日(水)介護  13:00~15:00
[第3回]2月21日(水)治療 13:00~15:00 ★
※詳細は「チラシ」及び「テレワークポータルサイト」をご参照下さい。

【お申込み】
https://telework.mhlw.go.jp/support/seminer/


引き続きこちらも配信で2月3日より見ることができます!
お申込みお待ちしています。

Next Ribbon2024
「がんとともに生きる、寄り添う」

1月17日(水)

第2部 プログラム
司会:原元 美紀 氏(フリーアナウンサー)

18:30-18:35 挨拶
18:35-18:55 「自分らしく生きる~肺がんステージ4からの独立、出産~」
清水 公一 氏 (社会保険労務士事務所 Cancer Work-Life Balance代表)
18:55-19:15 「がんで働いちゃダメですか?~取材者から当事者に」
阿久津 友紀 氏 (北海道テレビ 東京支社編成業務部長)
19:15-19:35 「新たな患者サポートへの挑戦~治療後の生活も支えたい」
松浦 成昭 氏 (大阪国際がんセンター総長)
19:35-19:55 「 不妊治療か、がん治療か 46歳で出産した私の選択」
だいた ひかる 氏 (お笑い芸人)

オンライン配信 申し込みフォーム

https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11012609

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

日本癌治療学会 市民公開講座 9月23日(土)

https://www.jsco.or.jp/public/public_seminar/upcoming_seminar.html


「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
youtubeLIVEでピンクリボントーク① 見逃し配信中!
https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

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