猟師で木彫家!「アイヌの伝承者 浦川太八、80歳」企画展

北海道からアイヌ文化を世界へ届けたい!

アイヌ文化の伝承者「浦川太八」のこれまで、そしてこれからを伝える企画展が、来月札幌で開催されます。

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「アイヌの伝承者 浦川太八、80歳」。

開催期間は83日(火)から8日(日)。場所は北大から徒歩1分「GALLERY ESSE」。入場は無料です。

会場では、浦川さんの活動の記録、工房で使われている道具、工芸品などを初めて一般にお披露目します。

さらにイタリア・ミラノを拠点に世界で活躍する札幌出身の写真家ニシカワヨシエさんが、アイヌ文化の伝承者・浦川太八さんの日常を捉えた作品も展示します。

今の時代に生きるアイヌ文化のリアルな姿を肌で感じることができる企画展です。

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(画像:写真家ニシカワヨシエさん)

猟師で木彫家!浦川太八さん(80

浦川太八(ウラカワタハチ)さんは北海道浦河町で一年を通して山猟・川漁を現役で行っている猟師です。

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(画像: 「令和3年6月 肖像画」©Yoshie Nishikawa)

工房では「マキリ」(小刀)や「タシロ」(山刀)など多くの木彫作品を作り続ける木彫家でもあります。年齢は今年で80歳。今回の企画展は浦川さんの足跡を後世に伝えたいと活動する「浦川太八の伝承を考える会」が、浦川さんの技・知識・経験を次の世代つなぎたいと企画しました。

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写真家ニシカワヨシエが撮る「浦川太八、80歳。」

企画展では、猟師にして木彫家という2つの顔をもつ浦川さんに、札幌出身でイタリア・ミラノを拠点に世界で活躍する写真家・ニシカワヨシエさんが密着。その作品が展示されます。

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(画像:撮影するニシカワヨシエさんと被写体の浦川太八さん)

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(画像:「マキリと」©Yoshie Nishikawa)

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(画像:「蕗の下に」©Yoshie Nishikawa)

ニシカワヨシエさんはこれまで「フェラーリ」「ポメラート」「エルメネジルド ゼニヤ」などの世界の一流ブランドの写真を手掛けてきました。

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(画像:攻城月の影見ゆ「魂 2017」 ©Yoshie Nishikawa)

最近は「グッチ」のPR動画でモデルとしても活躍しています。

「浦川太八、80歳。」企画展によせて(ニシカワヨシエ)

" わたしは、1996年よりイタリアに住む。

5、6年前のミラノ総領事館主催のパーティーに出席していた時のこと。 居合わせたイタリア人女性に出身地を聞かれた。

「北海道です。」と答えると間髪入れず「それではあなたはよくアイヌ文化をご存知ですね?」、返す言葉が見当たらなかった。

それを期に、なぜかわたしの心の中には、「アイヌ」が住みだしたのであった。

なにを知りたいのか、なにに触れたいのか? 

時間はゆっくりと流れた。

2021年春、ご縁をいただいて、日高に浦川太八さんを訪ねる機会を得た。

浦川太八、80歳。

浦河で、漁師でもあり狩猟師でもあり、山菜採りの名人でもあり、料理人でもあり、工芸家である。

自給自足をまさしく可能とする稀な現代人である。

コロナ禍において、世界は流通による感染を恐れ、行動範囲縮小を余儀なくされた。カオスがカオスを生む。負の連鎖。

彼は、そんな中でも、きっとそう大して日常は変わらなかった。

彼の世界は、それだけ満ち足りた自然界の法則で成り立っている。

わたしは、そんな彼のヒューマンスケール最小限最大限のフィロソフィーに触れたいと思った。"

ニシカワヨシエ

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企画展ではクラウドファンディングでの支援も731日まで募っています。関心のある方はこちらをご覧ください。

アイヌ文化伝承者・浦川太八80歳。今を生きるアイヌ文化を伝える企画展にご支援を!(CAMPFIRE)

https://camp-fire.jp/projects/view/450499

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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