女優・柴咲コウさん。今年に入り、YouTubeチャンネル「レトロワグラースch.」で北海道での暮らしぶりを紹介しています。
柴咲さんが北海道との2拠点生活を始めたのは、新型コロナによって生活が一変したことがきっかけでした。
「そもそも両親が北海道の出身で、母は亡くなっているんですけど、礼文島の出身だったんですね。父は旭川の出身で、子どものころ、スキーをしに連れてきてもらって、旭川の方にはもともと縁があって。
ただ、大人になるまで、自分が北海道に住むとか、実験的なことをそこでやってみるなんていう発想は全然なくて。
でも、緊急事態宣言の影響で、自分に思わぬ余暇ができて、東京の暮らしの中で、自然に触れることというのを、より一層欲するようになったんですよね」
生まれも、育ちも、東京。
ただ、夏休みは田舎で過ごすことが多く、子どもの頃から自然に慣れ親しんできました。
17歳で女優デビュー。
第一線で活躍を続ける一方、日々の暮らしの中では、〝ある感情〟が徐々に大きくなっていったと言います。
「小さい頃から自然に触れる機会があって、自然の豊かさすばらしさみたいなものは感じていたんですね。
ただ、自分の生活となると、うまくそこがかみ合わないというか、理想と現実みたいなところがずっとあって。それがふつふつと罪悪感みたいなものが、ちょっとずつなんですけど膨らんでいって。
20代になるころには、果たして本当にこういう生活を続けていっていいんだろうか。
何か自分が食べたいものがあって、物を買うと、ごみまでついてきてしまうというか。それが自然にかえるものではなくて。循環しない、どこにもかえらないものを消費している。自然にそういう風にしてしまっているところとか。
焦燥感を覚えても、買うもの自体が変わらないと、ただこちら側が買うものが制限されてしまう、チョイスするものがないっていう状態で。だったら、作れる方に回ってみようというところもあって」
2016年11月に「レトロワグラース株式会社」を設立。
地球環境に優しく、持続可能な「サステナブル」な社会を目指し、オーガニックコットンなどを使ったアパレルブランドも立ち上げました。
2018年7月には環境省から「環境特別広報大使」に任命され、日本の自然や文化を、国内外へ発信する活動を続けています。
「実際やっぱりでも作る側になると、いろいろな問題を肌で感じるわけですよね。今すぐには解決できないことだったりとか、もちろんコストとのバランスだったりっていうのを、あるけども。
でも、それがあるんだってことを、まず自分で知れたことはよかったなと思います。
臭いものに蓋をするじゃないけど、そういう生き方は自分としては本当に良い生き方だと思えないので、向き合える場所ができたというのは、課題ができたっていうのは、本当に幸せなことだなと思っています」
北海道での生活は、今年、2年目を迎えます。
「そもそもこの家は父のために作った。父が暑い東京の夏に避暑地として遊びに来られるように作ったんですけど、まだ来てくれてなくて…」
家では環境に優しい「サステナブル」な暮らしを実践しています。
「私がいつも使っているのは、このみつろうラップ。繰り返し洗って使えるラップ。ちゃんとお皿とかにもピタッとつくので…」
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柴咲さんはこの夏、新たな挑戦をすることに。
強力な助っ人を招きました。長崎で有機野菜を作り続けて25年以上になる吉田俊道さんです。県の農業改良普及員を経て市民団体を立ち上げ微生物の力を生かした土づくり・野菜づくりを全国に広める活動をしています。愛称は「菌ちゃん先生」。
(菌ちゃん先生)「うちのきゅうりとピーマンです。すみません、こんなものしかなくて。いま少なくて。でも、味は自信ある」
(柴咲さん)「すごーい、立派!」
(柴咲さんおもむろにキュウリをほおばり笑顔)
(菌ちゃん先生)「どこでするんですか?」
(柴咲さん)「このあたり、刈り取って」
(菌ちゃん先生)「いいよ、斜面だからやりやすいんですよ。森は近いし、菌ちゃんだらけ。森の菌ちゃん来るから。ばっちりですね。」
柴咲さん。雑草が生い茂る場所で畑を作ろうというのです。
一体、どうなるのでしょうか…。
<後編に続く>
この動画を見たい方はこちらから
https://youtu.be/UcWrAUxLJbs
柴咲コウさんの公式YouTubeチャンネル「レトロワグラースch.」
https://www.youtube.com/c/KOSHIBASAKI_OFFICIAL
*柴咲さんの北海道の自宅映像も紹介されています。
畑づくりを教わった「菌ちゃん」先生(吉田俊道さん)の公式HPはこちら!
★菌ちゃんふぁーむネットショップ
https://kinchan.ocnk.net/