【上半期人気記事トップ5】がん患者はワクチン打って大丈夫なの?乳腺外科医に聞いてみた
2021.10.11
#ピンクリボン検査・告知・手術・仕事復帰・・・誰かのお役に立てればと綴ります。
治療中のみなさんにとっては新型コロナ感染拡大・第6波への不安な日々が続いているのではないかと思います。
ストレスも不安もたまります。知見も出てきているのでリスクを回避して心はれやかに過ごしたいものです。
高齢者向けのワクチン接種、16歳未満と次々その対象は移っていますが、しかしながらいろいろな壁に当たっています。
がん患者は”基礎疾患がある”リスクの高い人、ということになっていますが、がん患者はワクチンをうっていいの?ということをよく聞かれます。
YouTube LIVEでお世話になった、神戸大学の谷野先生と『なぜ、ワクチンを打たない?』というお話になりました。
先行して始まっている医療従事者用。看護師さんでもワクチンを打つ方と打たない方に対応が分かれる場合もあり、ワクチンについての理解が深まっていないのではないかとの結論に至りました。
そんな谷野先生、コロナ時代の変化に対応し、続々とKindleで本を出されているなかでワクチンについての本も出版されました。
『しっかり理解して安心してワクチンを接種できるひとが増えてほしい。自分や自分の家族の健康を大切にしてコロナの時代を乗り越えて先に進んで欲しいと』
の思いで本を書かれたそうです。
タイトルは
『損をするのはあなた自身!: ワクチン拒否は1000倍損! 乳腺外科医 Kindle版』
谷野 裕一 (著) 形式: Kindle版
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B093S31V73/ref=ku_mi_rw_edp
厚生労働省の『基礎疾患』の定義の中には”免疫の機能が低下する病気(治療中の悪性腫瘍を含む)”とあります。
これが乳がん患者さんを悩ませています。
これにズバっと、谷野先生はお答えくださっています。
(許可を得て上記・本より抜粋)
抗がん剤治療中は?
『やや免疫力が下がることが考えられます。コロナに感染するとよくないのでどちらかというとワクチンを接種して感染予防をする方がよいです。主治医とタイミングを相談を』とのこと。
ホルモン治療中は?
『がんの治療中であることには間違いありませんが免疫の低下はありません。普通の方と同じように全く問題ないので接種をおすすめします』
とのこと。
このほか、本には手術前後はどうすればいいのか?など丁寧に書かれています。
データを示してのワクチンの効果と発熱などの副反応のお話、ワクチン接種への準備のあれこれなどあふれる疑問にもズバっと回答。
あまり取り上げられていない”アフターコロナ”、コロナにかかったあとの後遺症の症例なども細かく書かれていて、
コロナについても、ワクチンそのものについてもあまり知らないという方には参考になると思います。
ゴールデンウイーク、ステイホームのうちに知識として得ておいても損はないのではないでしょうか?
【谷野裕一先生】
乳がん治療の専門医として、神戸大学でトリプルネガティブ乳がんの臨床試験、創薬研究、がんの早期発見の研究。特殊な手術、アドバンスケアプランニング、乳がん専門医の育成、医工連携、産学共同研究、がん研究基金など、診療のみにとらわれず積極的に取り組む https://tanino-books.com
(文:阿久津友紀 乳がん患者)