「ねぶた祭」といえば、青森県を代表するお祭りですが10月の週末、岩見沢で開催されました。
日本を代表する青森県の祭り、「ねぶた」。2021年10月16日、その迫力ある"ねぶた"が練り歩いた場所、それは青森ではなく岩見沢市内の広場。
この祭りを手掛けたのは青森県出身の大学4年生、藤本悠平さん。
大学2年の時、かつて岩見沢市でも"ねぶた祭"が行われていた事、また担い手不足から20年前に姿を消したことを学びました。
「ねぶたをスタートとして、これからずっと岩見沢の大学が岩見沢市民と一緒に何かをやっていける環境になれば」という思いから、大学の仲間と"ねぶた"を制作することに。
しかし、コロナの影響で"ねぶた"の制作もなかなか思うように進まない毎日が続きました。
それでも大好きな「ねぶた祭」を復活させようと、感染者の動向を見ながら少しずつ準備を進めてきました。
そして、ついに企画から3年。念願の「ねぶた祭」がようやく実現。
当日は4つの"ねぶた"が練り歩き、大勢の市民を楽しませました。
街ゆく人は…
「20年前を見ていたんですよ。その時とは場面は違うけれど、思いが一緒。とてもよかった」
「見てただけだけれど体が勝手に動いて、そばで参加しているような。久しぶりに心が湧きたつ、そんないい思い出になりました。」
そう語り、岩見沢の活気を思い出すような感想が次々と寄せられていました。
祭りの最後、祭りに携わった方へ藤本さんは涙ながらに「最高の祭りにできた」と語りました。
そして、つづけた言葉は…
「これからも開催できればと思っているので、どうぞよろしくお願いします。」
2030年に迫った北海道新幹線の札幌延線。青森と岩見沢がつなぐ祭の絆を、これからも紡いでいける環境が続くことを願います。
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