『低血圧』を予防 豚肉をつかったあったかレシピ 寒くなるので気を付けるべき『血圧』に注目
2021.11.07
#グルメ寒くなってくると気を付けるべき『血圧』
冬に向かって寒さがだんだん厳しくなっていく今、誰もが気をつけるべき事が「血圧」。暖かい居間から寒い浴室や屋外に行った時に起こりやすい「ヒートショック」は、血圧の急激な上下が引き起こします。
天使大学客員教授で前学長の武藏学先生に『そもそも血圧とは何?』という基礎から伺いました。女性に多い、低血圧にも注目。食事で予防する方法について天使大学 看護栄養学部 非常勤講師の山口敦子先生にレシピも教えていただきました。
そもそも「血圧とは」
天使大学客員教授 前学長 武藏学先生『心臓から送り出される血液が全身に流れる時、動脈の内側にかかる圧力が血圧。血圧は常に高くなったり低くなったりと変動します。睡眠中は低く、日中に活動している時は高くなります。食事の後、入浴した時、急な寒さ、喫煙や飲酒をすると血圧が上がります。』
血圧が上がるってどういうこと?
蛇口を心臓、水を血液、ホースを動脈に見立てます。「血圧が上がる」のは、心臓からの血液が増えた時、そして動脈が狭くなったり固くなった時です。
例えば塩分を摂りすぎると、体内の塩分濃度を一定にしようと、体が血中の水分量を増やします。血液が増える事で血圧が上がって心臓や動脈に負担をかけます。
また、寒さを感じる時、体は体温を維持するために動脈を縮めます。血液の通り道が狭くなって血圧があがり、こちらも動脈に負担をかけます。
そういった負担の多い生活が長く続くと、動脈硬化につながります。そして動脈硬化が進むと、動脈の弾力が低下して、さらに血圧が上がり、ついには動脈が詰まって破綻します。
学校の朝礼で長く立っていると倒れる人・・・なぜ人はそうなるのか。
そもそも心臓や動脈は「自律神経」。交感神経と副交感神経がコントロールしています。
重力で脳への血流が減ると、交感神経が働いて心臓の収縮力が高まります。それによって血流が増えて、脳に血液を送ろうとします。さらに長時間立ち続けると、心臓の圧が上昇して副交感神経を刺激。心臓を守るために収縮力が低下し、動脈が拡張して血圧が下がります。結局、脳への血流が減って失神してしまうんです。
『低血圧』を食事で予防する
天使大学 看護栄養学部 非常勤講師 山口敦子先生
「はい、まずお食事をしっかり摂って頂く。1日3食。特に朝ご飯はとっても大事です。1日活動するのに朝しっかりエネルギーを取り込んで頂く。そうすると血液循環良くなりますよね。もう一つは食べる食材なんですけども、貧血気味の方が多いかなと思いますので、鉄分がたくさん含まれている食材を意識して摂って頂く。ヘム鉄と言って体に吸収されやすい鉄が入っている食べ物は、お肉、お魚、卵など動物性のたんぱく質が多いんです。」
「生姜風味の大きな肉団子のスープ」
ポイントは「今日はヘム鉄がたくさん含まれている豚肉を使うこと」
「低血圧の方に」生姜風味の大きな肉団子のスープはいかがでしょうか?
【材料(4人分)】
≪肉団子の材料≫ 豚ひき肉:300g 豆腐:100g 生姜:20g 卵:30g 塩:少々 片栗粉:大さじ1 揚げ油:適量
≪具材≫ 白菜:200g にんじん:30g 生しいたけ:2個 ほうれん草:40g 生わかめ:10g 白滝:1袋(約170g)
≪鍋の材料≫ 水:1.2ℓ チキンコンソメ:3個 しょうゆ:大さじ1 水溶き片栗粉:小さじ2 すりごま:小さじ4
【作り方】
① 豆腐は水気をとっておく。生姜は大きめのみじん切にする。肉団子の材料を合わせて、手で混ぜる。
② ①を4等分して、丸めてから中央を平らにして、160℃の油で揚げる。(きつね色になるように上下を返しながら13~15分くらい揚げる)
③ 白菜としいたけは薄切り、にんじんは短冊切りにする。白滝は食べやすい長さに切る。ほうれん草とわかめは3cmくらいに切る。
④ 鍋に水とコンソメを入れて具材を入れて煮る。野菜がやわらかくなったら、しょうゆを加えて、揚げた肉団子を入れて2~3分煮る。
⑤ 水溶き片栗粉を鍋全体に回し入れて、さっと混ぜて1~2分煮て火を止める。
⑥ 器に盛り付けて、すりごまをかける。(お好みで生姜の千切りを④の具材に加えてもよい)
監修)
天使大学 客員教授 前学長 武藏学先生
天使大学 看護栄養学部 非常勤講師 山口敦子先生
【2021年11月6日(土)イチモニ!健康けっこう!調べ隊】
天使大学とイオン北海道、HTBは、北海道民の健康に寄り添い、道民の課題を解決するための共同プロジェクトとして「どうみん健康化計画」を立ち上げました。その活動の第一歩として、健康にかかわる情報を道民のみなさんにお届けするイチモニ!の特集「健康けっこう!調べ隊」のコーナーを月に1回お送りしています。
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