「ブドウの実で一番美味しいところはどこ?」仁木町の子供たちが体験し、学ぶ。地元ワインの収穫と醸造
2021.11.07
#北海道「北海道・仁木町で生まれ育ってよかった!」
大人になったときに、こう強く感じてもらいたいという取り組みを行っています。
仁木町とNIKI Hills Wineryによる事業で、ここで生まれ育つ子どもたちの「生きる力」と「ふるさと仁木」への愛着を醸成していこうという「仁木町子ども体験塾 特別講座」です。
2020年に続き、2021年は10月から始まりました。2年目の取り組みです。
仁木町を代表する観光資源であるワイン産業について理解を深めてもらうことを目的として、ワインの製造過程を体験してもらうもので、仁木町にある仁木小学校と銀山小学校に通う小学4年生の授業の一環として実施しています。
10月には「収穫体験」。11月には「醸造体験」が行われました。年が明けると、
1月にはワインボトルへの「ラベル貼り」が行われる全3回の講座です。
10/26収穫体験
NIKI Hills Wineryのビンヤードにて、スタッフからブドウの種類や収穫方法についてのレクチャーをした後、2人に1つ収穫用ハサミを渡し、協力して収穫が行われました。
この日収穫をされたブドウの種類はカベルネフランで、作業途中にはブドウの試食も。
子どもたちは真剣に話を聞き、楽しそうにブドウの収穫をしていました。
スタッフからは、「今回のお子さんはみんな元気で、協力しあって作業している様子が目立ちました。子どもたちからは『美味しい』や『楽しい』という声が上がっていました」との声も。
11/1 醸造体験
醸造体験はNIKI Hills Wineryの醸造所にて、カベルネフランの除梗作業(発酵前に房の実をつないでいる部分を取り除く作業)が行われました。作業しながらブドウの試食や、作業後にはワインになる前のブドウジュース(品種はケルナー)の試飲もしてもらいました。
子どもたちからは、「今年はブドウを食べ飽きているけどこれは美味しい!」「楽しかった」との声があがりました。
醸造家・麿さんと子どもたちの質疑応答では、以下のようなやりとりが。
小学生「大きい粒と小さい粒のどちらのほうが美味しいのですか」
麿さん「品種にもよりますが、基本的には小さい方美味しいです」
小学生「畑にブドウを食べにくる動物はいますか」
麿さん「鹿やアライグマ、ウサギ、タヌキ、キツネが来ることがあります。キツネは来ますが、ブドウに悪さはしません。冬はネズミとウサギがブドウの芽を食べてしまいます」
小学生「ブドウの実のなかで一番美味しいところはどこですか」
麿さん「外、中、中心で味の変化があります。私は皮の内側が一番美味しいと思います。ブドウを絞るときも最初と最後では違う果汁が出てきます。最初の方は酸が程よく入っている甘い果汁が出てきます。後の方は甘いだけでそこに苦味、渋みが出てしまいます」
参加した子どもたちは、3回の体験でワイン造りの大切な工程を体験、修了することとなります。この体験を通じて、生まれ育った仁木の町を誇りに思ってくれれば嬉しいです。
【問合わせ先】
NIKI Hills Winery 北海道余市郡仁木町旭台148-1
0135-32-3801