ちょっと怒りしか覚えない今回のお話。ある乳がん患者さんからの報告です。
「片方の胸ないみたいよ」言いますか?それ
『今、買い物していてカフェで一人、コーヒータイムをしようと上着を脱いで、席を確保。セーター一枚でレジに並んでいるとすぐそばに座っていたおばさまが
「あの人、片方の胸ないみたいよ」とお友達らしき人にヒソヒソ。
きょう、うっかりお胸のパットを入れ忘れてきちゃって明らかにぺちゃんこだったので(涙)まあ、気にすることでもないわと思っていたら、60代くらいのおばさま2人で私をガン見。
コーヒーを買って、席に行こうとすると「ちょっとくらい隠せばいいのにね~なんだかね~』と私に向かって言ってきました。最初は、コソコソ言ってるだけだったけれど、気づいて、え?って顔したら今度は聞こえるように・・・
「普通は隠すもんなんだけどね」と。
思わず、何かご迷惑をおかけしました?というと・・・慌ててその場を去るおばさま。知らない人からこんな言われ方をしたの初めてで、追いかけようかと思いましたが、せっかくのコーヒーが冷めるのでやめました。
まだいるんですね、こういう人。』
みなさん、どう思いますか?私は怒りしか覚えませんでした。普通って何ですか?と。私たちはオバさまから見るとそれは普通じゃないのかもしれませんが、”普通”にコーヒーを飲みにもいきますし、カフェもレストランもお風呂も行きます!隠す必要も隠れることもない!
この患者さん、すぐにお友達に電話をされたそうで、そうしたらとなりにいたサラリーマンらしき男性が
「最低やな、あの人。気にせんでいいよ」って声かけてくれたとのこと。せめてもの救い、です。
この世間の無理解、なんとかしたいです。
私もパッドを忘れたり、その日の洋服によってまったく胸の形の出方が違うので見られているんだろうか、と心配になってきましたが、さすがに同じ状況に合ったら、怒り心頭、ひとコト言わせていただくと思います。
このコラムをお読みの方は患者さんもそうでない方もいらっしゃると思いますが、この微妙な心の動き、、ご理解いただけるとうれしいです。オバさまのような方が減り、サラリーマンさんのように救ってくださる方が増えることを。
まま・ここっと冬号 出ました!
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連載中の『伝えたい、乳がんのはなし。』では親の介護をしながら乳がんと向き合う女性のお話をしています。
気軽に悩みを話せる『機関・場所』が欲しいという声も寄せられています。
今回の「かけられる言葉」も含めて、生きづらさをなくす2022年にしたいなと思う次第、です。
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