夢のサウナを全国に!サウナ大学 北海道のサウナ野郎パンダ・リー「ととのう道場」[100]日本サウナ大学2月開講!サウナの土壌整備とは?
2022.01.17
「予防医学としてのサウナ」の話っす。
「心と体がととのう大人の楽園・サウナ」って一体なんなんっすかね~?
摩訶不思議なサウナの魅力と、サウナを支える湯守の思いをゆる~くお伝えする脱力系サウナコラム「ととのう道場」。気がつけば連載100本目ざんす。サウナ淑女とサウナ紳士のみなさま!いつもご愛読いただき熱く温冷申し上げやす!
あのサウナドクターが「日本サウナ大学」を開講??目指すはサウナ人材の育成と地域色あふれた魅惑のサウナを日本各地につくること!?
ライフワークで本業の「がんの社会課題の解決」で超多忙にもかかわらず、「予防医学としてのサウナ」をJapanに定着させるために日夜汗かく!日本サウナ学会代表理事・加藤容祟ドクターの新春スペシャルサウナトークでととのうざんす!
サウナのチカラ、再発見の旅へ出発っ♪北海道のサウナ野郎・パンダ・リーっす。
まずはサウナへ…
サウナの話をするときは。事前にサウナに入るのが北海道東部にある“サウナ協和国”十勝の常識っす(笑)。
サウナー専用サイダーの試飲会が帯広駅前『十勝ガーデンズホテル』でありやした。
メンバーはガーデンズグループ社長で十勝サウナ協議会の後藤陽介会長と十勝地サイダー研究会副会長の“ザクおじ”。そして今回の主役でサイダーを監修する加藤容祟ドクターっす。その流れで、加藤ドクターのサウナトークに突入ざんす。
でもそ・の・ま・えに!まずは3階の大浴場へ。サクッとフィンランド式サウナでコンディショニングざんす~。
コンパクトなサ室はひな壇が3段にパワーアップ!スカンジナビアの大国スウェーデン製TYLOのヒーターがもたらす温度は87℃。ヘビーデューティーな構造の独自のセルフロウリュシステム。鎮座するサウナストーンにロウリュせば…
♪ボコッボコッ… ジュジュジュジュジュ…♪
からの壁にはウォーリュ!
ん~、3段目の発汗力、ヤバイっす‼
で、すべすべなモール温泉で汗カット。からの長めに浸かれる水風呂。からのからの、外気浴スペースには…人工芝で寝ころびととのいっ‼あらいつの間にできたんすか~w
氷点下5℃の冷気が脳髄を強制リセット!!2セットで多幸感に包まれ、追いセットで昇天したっす。
完全フラットな姿勢でととのいっている加藤サウナドクター。
「ここで、プラネタリウムなんかいいんじゃないっすかね~♪」
さすれば後藤社長も
「アヴァントの映像とかもいいっすよね~♫」
やっぱサウナ入ると脳が活性化されるんすよね~。
☆『十勝サウナ協議会』加盟サウナはこちらっす!
https://tokachi-sauna.com/facility/
からの、試作品サウナー専用サイダーの試飲会っす。
(左:十勝地サイダー研究会ざくおじ、中央:加藤ドクター、右:十勝サウナ協議会後藤会長)
お味は…う、旨いっ!柑橘系の爽やかな味わいと塩味、からのシュワシュワ感…。こんなの初めて♡
詳しくは近日、たぶん春っ!w
☆『十勝地サイダー』HPはこちらっっす
(©十勝地サイダー)
2月開講!「日本サウナ大学」とは?
『日本サウナ大学』は。サウナの基礎知識が学べるオンラインスクールっす。開講は22年2月予定で定員は50名。現在一期生の2次募集を行っていやす。
(発起人の3人のサウナーっす。左:北海道ホテル林克彦社長、中央:加藤ドクター、右:エリア・イノベーション・アライアンス木下斉代表理事)
サウナをつくり運営する上で不可欠な医学的な知識、経営ノウハウ、必ずぶつかる法律の壁への対処法などを、各分野の専門家が体系的に教えてくれるという夢のサウナ大学ざんす。
☆『日本サウナ大学』HPはこちらっ!
学長は「予防医学としてのサウナ」の第一人者で。日本サウナ学会代表理事の加藤容祟ドクターっす!愛称は「かとちゃん」(笑)。
加藤容祟(かとうやすたか)ドクター
慶応義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット 特任助教 北斗病院腫瘍医学研究所 医師 専門は膵臓癌。(『CancerX』HPから抜粋)
(©One Green)
5万部突破!『医者が教えるサウナの教科書』
20年3月に出版した『医者が教えるサウナの教科書 ~ビジネスエリートはなぜ脳と体をサウナでととのえるのか?~』(ダイヤモンド社)は5万部7版の大ヒットを記録。サウナ前とサウナ後の脳波を調べることでサウナのコンディショニング効果を世界で初めて科学的に実証した内容が20代男性を中心に刺さり、異例のロングセラーを続けているざんす。
“サウナ、もっと知りたいんすよっ!”てサウナーには。健康インフラとしてのサウナの魅力を科学的なエビデンスでつづったすでに名著のこちらのテキストと。サウナ=楽しいが炸裂!サービス精神が人間の形をしているととのえ親方のサウナトークでととのう『Saunner BOOK』。サウナ界隈の今がまるわかり!サウナ版『紙のプロレス』。箕輪厚介天才編集長がサウナに救われたときの衝動をぶち込んだ奇跡のサウナ雑誌『サウナランド』。いま手にに入るサウナ本としては必読っす。あ!タナカカツキ先生の『サ道』(特にエッセイ)はバイブルなんで言うに及ばず~。
日本サウナ大学・加藤学長のサウナトーク!
『日本サウナ大学』とは?今なぜ「サウナ大学」なのか?この度日本サウナ大学学長に就任した加藤容祟ドクターに詳しく聞いたっす。(インタビュー&文責:パンダ・リー。聞き手:十勝サウナ協議会後藤陽介会長、十勝地サイダー研究会副会長ザクおじ)
―日本サウナ大学、どんな「大学」っすか?
「『日本サウナ大学』はまさに(サウナを)つくりたいけどどうつくったらいいかわからない。いろんな(必要な)ノウハウがあると。ノウハウはみんな蓄積してきているんで。それをみんなで教えちゃいましょうよと」
―自由にサウナを作りたい人の場?
「医学的なことも。法律的なものも。サウナの設備的なものも。マネージメントも。地方創生的なことも。サウナイベントのことも。全部そこで学べちゃって。好きにできるような能力を身につけてもらえば、自力で好きなようにつくってもらったほうがいいじゃないですか。芽が自由に出るようになったほうが。
そういうサウナの総合プラットフォーム。それぞれのサウナをつくりたいという熱意のある人が。魅力的なその地方にしかないような、その人にしか作れないようなサウナがきちんとうまく作れるように土壌整備をしたいというのがコンセプトですね」
「サウナの土壌整備をしたい」
―サウナの土壌整備?
「自由につくってもらったほうがいいじゃないですか。自由競争にしたほうが絶対いいと思うんで。ファンも増えるし。全体が利することになると思うんで。まさに土壌の部分ですよね」
―なるほどっすね!
「試行錯誤するのも無駄じゃないすか。法律を知らなかったから足踏みしてその間にお金がなくなっちゃってうまくいかなくてっていう不毛なことが起きているので。保健所とのやり取りがうまくいかなくってとか。結構おこっちゃってて。全然よくない施設が一杯できちゃったりして」
サウナの失敗例:「ドア」
加藤「意外とサウナの設計って奥が深いんですよ。一番笑える失敗例は。サウナ室の『ドア』のところって木でできているように見えるじゃないですか」
後藤「ははは」
加藤「あれ(多くは)鉄なんですよ。中身ね。歪んじゃうから鉄じゃないと入らないんですけど。木でつくっちゃって。『開かないんですけど、助けて!』みたいな(笑)中に人がいるのに開かなくなっちゃう」
後藤:「皆さん(鉄板に)もく(木)を張ってる」
加藤「鉄も、斜めになってて縮まないようにできた特別な扉なんですよ。木質も材質を変えているんですよね。熱の反射と吸湿性が違うんで実は変えてたりしてるんですよ」
―そうなんっすね~。
「あとは空気とかも。サウナストーブも気流の通り道なんでふさいじゃいけなくて。レンガとかもわざわざ隙間を開けて設計するものなんですけど。イスのところも隙間を開けて。風が通るようにして」
失敗しないための知識を伝授
「サウナが好きで。お金かけてつくったサウナがよくないって。一番よくないじゃないっすか。サイダー(の開発)とかね、もっと価値を高めるようなところに、苦労とかお金とか時間とかを割いてほしくて。僕のコンセプトとしては、やっぱりせっかくサウナが好きで。サウナを作ってていう人がいて。やっぱり失敗してほしくない。自分が行きたくなるようなサウナがきちんとこう、高いクオリティでいろんなところにあってくれるといいなっていう感じなんですね」
―知識の部分、他具体的には?
加藤「医学的な入り方もそうですし。極端な冷たすぎる水風呂とかね。アヴァント*とかあるけど(笑)」
後藤「あれはアクティビティですから」
加藤「そうね。アウトドアアクティビティの一環だから。ヘルスケアとか関係ないから(笑)」
後藤:「ほんとはドキドキしてるんだから」
一同:(爆笑)
(『AVANTO37』加藤学長は安全面のアドバイスや…モデルも務めるっすw)
☆『AVANTO37』詳細&参加申し込みはこちらっ!
https://tokachi-sauna.com/avanto/
(15日開宴!先鋒は「お祭り男Goto熱波師」‼ラッコかっ(笑) ©お祭り男Goto)
加藤「まぁ、丈夫な人で。リスクがあるってことを了承した上でやってくださいっていうのが基本だと思うんですけど。間違った入り方をしてるとか。酒飲んではいるとか。せっかくサウナっていいもんじゃないすか。健康にもいいしキモチがいいので。それがこう台無しになってるのがもったいないっていうことなんすよ」
―「正しいサウナの入り方」、先生の本でだいぶ浸透してきた印象っす。
加藤「あとイベントとか。どうしたら役所とのやり取りがうまくいくのかとか。結構ノウハウがあるんですよ、あれって。直球で管轄の保健所に行っちゃいけないとか」
後藤「100%断られます」
サウナは「健康インフラ」
―なぜ今サウナなんすかね?
「サウナに入ると。感受性があがるんですよね。そもそも。あとはまぁ元々気分がいいじゃないすか。でリラックスしてて。脳科学的にも敏感になるんですよ」
「現に25歳男性の意識調査をすると。『リラクゼーション』じゃなくて『健康』なんですけど。今の若い世代の中では。『コンディショニング』なんですよ。病気になるならないという健康ではなくて。自分の体調を、パフォーマンスを上げるという意味での健康意識なんですよ」
(©HTB)
「植林サウナ」はいらない!
「どっかのお金がある自治体とか、ホテルチェーンの人がある程度予算をつくって。有名な建築家にぶっこんで。よくあるおしゃれサウナを建てるじゃないですか。それって単に『植林』じゃないですか。他の土地ででっかく育った木を持ってきて。植林をして『どうだ立派な木だろ』と。立派なんだけど、そこに生えてる意味あります?って話じゃないですか」
―ないよりいいっす(笑)
「ないよりいいけど。別にそこに行く価値はなくて。東京近郊でいいじゃないですか。自然でね、おしゃれサウナあるんだったら秩父とか千葉でいいじゃないっすか。わざわざ北海道までくる価値ってないと思うんですよ。現にそこに来ないといけない価値ってのがないからリピーターにならないわけですよ」
―北海道・十勝にはサウナのコミュニティがある!
「まさに『コミュニティこそが土壌』なんですよ。で、種をまいて生えてくる土壌なんで。サウナ好きでいろいろやってみようという盛り上げるコミュニティ自体が凄い大事で。個性化につながるので。実は十勝以外ではないんですよあんまり」
種まきが大事
―アドバイスを求められているとか?
「簡単なコンサルみたいなものなんすよ。いくらいくらあって、プロデュースしてくださいみたいな。種まきからはやらないんすよ。もっと。ちゃんと。土壌整備からやりましょうよと」
―サウナ好きが大切だと?
「サウナ好きってたぶんいろんなところにいて。こんなサウナがこの地方にはいいんじゃないか。妄想しているサウナーはいるので(笑)。その人を核にして。その地方のサウナのミーティングをつくって。妄想する会をつくるんですよ。この地方の、世界一を狙えるサウナってどんなだろう?ってふっかけて。こう、妄想していくと勝手にできあがるんですよサウナの形」
土壌づくりでサウナを文化に!
加藤「おしゃれサウナも非常に大事なんだけれども。もう一皮むけるためには。本格的な文化にするためにはやっぱり土壌を育てて。自然にこう芽が生えていくような地盤整備をしていかないと。ほんとにおもしろいものってできないなぁと。
加藤「サウナ好きたちが自由に妄想したものをつくっていけるような土壌があったらいいなとおもって。
その土壌整備をしてる時に気づいたって感じですね…」
(©One Green)
次回は島根で始動!「サウナ×地方創生」
2022年ー。サウナは地域の個性が炸裂した新たなサウナの地平へ!次回は…加藤ドクターが着手してきたサウナの土壌整備とは?
いよいよ本格始動!島根のサウナー、熱すぎるっす‼世界遺産にある温泉地でいち早く萌芽した、世界一のサウナをつくるプロジェクト「VALS計画」とは?
サウナづくりで、人も街もととのっちゃう!
サウナ×自然!サウナ×伝統文化!サウナ×観光資源!
地方創生の起爆剤としてのサウナが持たらす壮大な可能性について伺うざんす~。
☆格納YouTube動画:加藤容祟学長「日本サウナ大学開講の狙い」