次の誰かのために綴っています
まん延防止重点措置が北海道でも始まりました。気が気じゃない思いをされている方も多いと思います。自覚症状があるときの受診控えは予後に影響する可能性があります。定期的な通院も医師の確認なしでのキャンセルもしないほうが適切です。
みなさまからのメッセージをご紹介します。
『この辛さを分かってくれる人がいない』47歳女性
『乳ガンの手術をして二年目です。仰向けになると、痛くなって動けなくなります。
抗がん剤は一年前に終わっていますが痛みは無くなりません。この辛さを分かってくれる人がいないのがつらいです。』
46歳で乳がん、私と同じですね。痛みも残念ながら私もまもなく2年7か月ですが、あまりなくなりません。むしろ寒いと傷が痛んだり、手のしびれが出たりします。ホルモン治療の副反応、更年期様の症状なのか、医師でもなかなか判断が難しいところだそうです。多かれ少なかれ、みなさんが感じている症状なのではないかと思います。気分転換やお風呂・簡単な運動がよいそうですよ。
『毎日泣いていました。今は・・・』39歳男性
『俺自身も、進行性の胃癌です。手術して胃を全摘しました。癌の告知を受け、全摘して、リンパ節に6箇所転移してました。
それを知った当初は精神的に不安定で毎日泣いていました。子供も小さいし、色々な面で大丈夫かなって。でも、今では、自分自身の生きる日々より子供達の今を見れて幸せです。』
非常に勇気づけられるメッセージありがとうございます。がんと告知を受けた当初、毎日涙が出る日々・・・よくわかります。お子さんの姿に勇気をもらっておられるのですね。ぜひその立ち直ることができた原点やポイントエピソードなど機会あればシェアいただけるとうれしいです。
海外の文献などでも『笑顔』『笑うこと』が多ければそれだけプラスに働くというエビデンスがあります。私の場合も両側で初発と再発が一緒に来てしまって落ち込むところまで落ち込みましたし、眠れない日々もありました。それでも一日一日を歩いていくことで、温泉に入ることだったり、旅することだったり、ひととの出会いだったり・・・楽しい出来事を探したほうが楽だなと思えるようになったのが大きいです。
ネガティブな心持になることももちろんあるのですが、好きな飲み物を飲んだり、深呼吸したり、で気分転換を図ることもあります。
『来月、手術です。泣いたほうが落ち着きますか?』52歳女性
『先週20日に左胸が乳がんと診断され、来月21日に手術をする事になってました。
これからMRIやPET検査等をして、どんな手術になるかどうか決めていく必要がある中、本日再び病院から電話があり、右胸にも怪しい影があるとの事。さすがに泣きそうになっています。
こんな時は、泣いた方が落ち着くのでしょうか?それとも、泣かない事で気持ちをコントロールして落ち着けるのでしょうか?』
個人的には泣いたので、泣いていいと思います。無理、我慢は禁物、です。
以前、精神腫瘍医の先生にお話を伺いました。
【参照)がん患者の『不安』には特徴が・・・精神腫瘍医に聞きました
https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052015001231.html】
誰にでもいいので辛いんだよってことを伝えるってことが重要ということと、ネガティブケイパビリティという言葉。ネガティブケイパビリティというのは”どうにも答えの出ない、どうにも対処しようもない事態に耐える能力”のことを言います。泣かないと無理せず、ご自身の気持ちをコントロールしようと思わない方がよい気がします。私も両側でしたが、今、こうして文章をかけていますし、治療も続けられています。もちろん、最悪のことを思わない日もないのですが、見つかった日がタイミング、という思いで日々生きています。すぐにはそういう気持ちにはなれないと思いますし、私もだいぶ寝られない日が続きました。でも翌朝はやってきて、おなかがすくのです。これまでにない選択の繰り返しになるかもしれませんが、医療者・看護師さん・ソーシャルワーカーさんなどなどいろいろな人に頼って、納得できる選択になるといいですね。
2月6日(日)午後2時からは『ピンクリボントーク#9』ホルモン治療の副作用について医師に伺います。
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