乳がん告知を受けました 反対側にも影が・・・泣いてもいいですか? 両側乳がんになりました130

次の誰かのために綴っています

 まん延防止重点措置が北海道でも始まりました。気が気じゃない思いをされている方も多いと思います。自覚症状があるときの受診控えは予後に影響する可能性があります。定期的な通院も医師の確認なしでのキャンセルもしないほうが適切です。

みなさまからのメッセージをご紹介します。

『この辛さを分かってくれる人がいない』47歳女性

『乳ガンの手術をして二年目です。仰向けになると、痛くなって動けなくなります。

抗がん剤は一年前に終わっていますが痛みは無くなりません。この辛さを分かってくれる人がいないのがつらいです。』

46歳で乳がん、私と同じですね。痛みも残念ながら私もまもなく2年7か月ですが、あまりなくなりません。むしろ寒いと傷が痛んだり、手のしびれが出たりします。ホルモン治療の副反応、更年期様の症状なのか、医師でもなかなか判断が難しいところだそうです。多かれ少なかれ、みなさんが感じている症状なのではないかと思います。気分転換やお風呂・簡単な運動がよいそうですよ。

『毎日泣いていました。今は・・・』39歳男性

『俺自身も、進行性の胃癌です。手術して胃を全摘しました。癌の告知を受け、全摘して、リンパ節に6箇所転移してました。

それを知った当初は精神的に不安定で毎日泣いていました。子供も小さいし、色々な面で大丈夫かなって。でも、今では、自分自身の生きる日々より子供達の今を見れて幸せです。』

非常に勇気づけられるメッセージありがとうございます。がんと告知を受けた当初、毎日涙が出る日々・・・よくわかります。お子さんの姿に勇気をもらっておられるのですね。ぜひその立ち直ることができた原点やポイントエピソードなど機会あればシェアいただけるとうれしいです。

海外の文献などでも『笑顔』『笑うこと』が多ければそれだけプラスに働くというエビデンスがあります。私の場合も両側で初発と再発が一緒に来てしまって落ち込むところまで落ち込みましたし、眠れない日々もありました。それでも一日一日を歩いていくことで、温泉に入ることだったり、旅することだったり、ひととの出会いだったり・・・楽しい出来事を探したほうが楽だなと思えるようになったのが大きいです。

ネガティブな心持になることももちろんあるのですが、好きな飲み物を飲んだり、深呼吸したり、で気分転換を図ることもあります。

『来月、手術です。泣いたほうが落ち着きますか?』52歳女性 

『先週20日に左胸が乳がんと診断され、来月21日に手術をする事になってました。

これからMRIやPET検査等をして、どんな手術になるかどうか決めていく必要がある中、本日再び病院から電話があり、右胸にも怪しい影があるとの事。さすがに泣きそうになっています。

こんな時は、泣いた方が落ち着くのでしょうか?それとも、泣かない事で気持ちをコントロールして落ち着けるのでしょうか?』

個人的には泣いたので、泣いていいと思います。無理、我慢は禁物、です。

以前、精神腫瘍医の先生にお話を伺いました。

【参照)がん患者の『不安』には特徴が・・・精神腫瘍医に聞きました

https://sodane.hokkaido.jp/column/202108052015001231.html

誰にでもいいので辛いんだよってことを伝えるってことが重要ということと、ネガティブケイパビリティという言葉。ネガティブケイパビリティというのは”どうにも答えの出ない、どうにも対処しようもない事態に耐える能力”のことを言います。泣かないと無理せず、ご自身の気持ちをコントロールしようと思わない方がよい気がします。私も両側でしたが、今、こうして文章をかけていますし、治療も続けられています。もちろん、最悪のことを思わない日もないのですが、見つかった日がタイミング、という思いで日々生きています。すぐにはそういう気持ちにはなれないと思いますし、私もだいぶ寝られない日が続きました。でも翌朝はやってきて、おなかがすくのです。これまでにない選択の繰り返しになるかもしれませんが、医療者・看護師さん・ソーシャルワーカーさんなどなどいろいろな人に頼って、納得できる選択になるといいですね。

2月6日(日)午後2時からは『ピンクリボントーク#9』ホルモン治療の副作用について医師に伺います。

https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

ご感想・メッセージは

https://www3.htb.co.jp/cgi-bin2/webform/webform.cgi/pinkribbon/form

がんとともに、、、。

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この記事を書いたのは

阿久津友紀

テレワーク×治療ということで・・・登壇します。
第3回に登壇します!

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「子育て」「介護」「治療」の3つのテーマについて、仕事を両立するためのテレワークについて、
中小企業でも実現可能な実施方法や労務管理を、専門家を交えながら、わかりやすく解説します。

[第1回]2月 7日(水)子育て 13:00~15:00
[第2回]2月14日(水)介護  13:00~15:00
[第3回]2月21日(水)治療 13:00~15:00 ★
※詳細は「チラシ」及び「テレワークポータルサイト」をご参照下さい。

【お申込み】
https://telework.mhlw.go.jp/support/seminer/


引き続きこちらも配信で2月3日より見ることができます!
お申込みお待ちしています。

Next Ribbon2024
「がんとともに生きる、寄り添う」

1月17日(水)

第2部 プログラム
司会:原元 美紀 氏(フリーアナウンサー)

18:30-18:35 挨拶
18:35-18:55 「自分らしく生きる~肺がんステージ4からの独立、出産~」
清水 公一 氏 (社会保険労務士事務所 Cancer Work-Life Balance代表)
18:55-19:15 「がんで働いちゃダメですか?~取材者から当事者に」
阿久津 友紀 氏 (北海道テレビ 東京支社編成業務部長)
19:15-19:35 「新たな患者サポートへの挑戦~治療後の生活も支えたい」
松浦 成昭 氏 (大阪国際がんセンター総長)
19:35-19:55 「 不妊治療か、がん治療か 46歳で出産した私の選択」
だいた ひかる 氏 (お笑い芸人)

オンライン配信 申し込みフォーム

https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11012609

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

日本癌治療学会 市民公開講座 9月23日(土)

https://www.jsco.or.jp/public/public_seminar/upcoming_seminar.html


「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
youtubeLIVEでピンクリボントーク① 見逃し配信中!
https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

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