食べるサウナ「ロウリュチキン」が完成! 十勝サウナ協議会×WAGYU MAFIA 北海道十勝帯広で『ととのう』

▼「食べるサウナ」が完成!

 
じわじわと燃えている『サウナブーム』!その中心ともいえる、オルパナ駐日フィンランド大使も注目するサウナが盛んな北海道十勝で、新しい「サウナ飯」が完成しました。

その名は “食べるサウナ”『ロウリュチキン』。

『十勝サウナ協議会』が発案し、『WAGYU MAFIA』の浜田寿人(はまだひさと)オーナーシェフが開発しました。世界で活躍するサウナーの有名シェフが、サウナーの生産者が育てた食材を活かして、サウナーのために考案したサウナ飯『ロウリュチキン』。

その味は…サウナ後にピッタリな旨辛、かつヘルシー。「スーパーサムゲタン」と呼びたい味わいです。超濃厚な鶏がらスープでいただくサ飯『ロウリュチキン』。

関係者は「豚丼のような十勝のソウルフードにしたい」とGWまでの商品化を目指しています。

(取材:2022年2月4日十勝ガーデンズホテル。文責:サウナコラムライター『パンダ・リー』)

▼十勝サウナ協議会×WAGYU MAFIA


『十勝サウナ協議会』は、気候や自然が本場フィンランドに似た北海道十勝で「ととのう」サ活を体験してほしいと2020年4月にサウナーのホテル経営者らで結成。加盟8施設のサウナは、サウナストーンに水をかけて蒸気を発生させる高温多湿な「フィンランド式ロウリュ」対応です。

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秋冬には、お得にサウナを周遊できる『サウナパスポート』を発行し、日帰り入浴の誘客事業を展開。さらにこの冬、凍った湖に穴を開け「氷の水風呂」に飛び込むサウナイベント『AVANTO37』(アヴァントサウナ)も開始しました。

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実はサウナ飯の開発は大きな目標でした。今回、『(一財)国土計画協会』の「高速道路利用・観光・地域連携推進プラン」の支援金を活かしての実現。

▼美食の会員制和牛割烹『WAGYU MAFIA』浜田シェフもサウナーだった!


開発したのは、この人。その美食で世界のセレブを虜にする完全会員制和牛割烹『WAGYU MAFIA』の浜田寿人(はまだひさと)オーナーシェフです。

4 WAGYUMAFIA_hamada.jpg©WAGYU MAFIA

▼きっかけは「氷の水風呂」


世界で活躍する超高級レストランのオーナーシェフが、なぜ「十勝」のサウナーと出会ったのか。きっかけは、サウナでした。浜田シェフは昨年冬、氷の水風呂「ICE BATH」に飛び込む『AVANTO37』の体験会に参加。十勝の人と豊かな食に魅せられ、度々十勝を訪れてきました。

5 wagyumafia.png『WAGYU MAFIA 』Instagramから

▼サウナでやかん!?

出会いがサウナということで、”サ飯”の発表会もサウナで始まりました。

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十勝サウナ協議会の後藤陽介会長とポーズをとる浜田オーナーシェフの両手には大きなやかん!実は今回のサウナ飯『ロウリュチキン』』。このやかんでつくるそうなんです。

▼サ飯はハイカロリー?


浜田「『サウナ飯って何なんだろう』って聞いたときに。見渡してみるとハイカロリーなものばかりなんですよね。おなかが空くからハイカロリーっていうのは。ちょっと僕の中では整合性、方程式がつながっていなくて。サウナでせっかく精神的にも肉体的にもリフレッシュして。非常にいいヘルシーな方向に行っている。その延長上にサウナ飯って存在するべきなんじゃないかなと思いました」

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▼濃厚!鶏がらスープ


『ロウリュチキン』は、健康を意識した今までにないサウナ飯です。浜田シェフがベースに選んだのは「鶏がらスープ」です。旨みと滋養の両方を追求します。

浜田「香港ではこの鶏のスープをストックにしてですね。健康のために必ず飲むんですよね。すごく大事にしてまして。やっぱりここまで濃い鳥のスープを、日本の地鶏ってすごくおいしいのに(濃厚な出汁を)とってるところってあんまりないんですよね」

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このスープ、十勝産の丸鶏8羽を実に4時間。水だけで丁寧に炊いてつくったそうです。加温の温度は約80℃。フィンランド式サウナの温度に近いのは偶然でしょうか。

▼やかんでロウリュ!


浜田「なぜここにやかんがあるかといいますと。僕らWAGYU MAFIAもそうですけど。いい食材だけだと一人歩きでつながっていかないと。おいしい食事を食べるだけでは。今の世の中インパクトが足りないんですよね。サウナ飯っていうことで。『日本のサウナの特徴は水風呂に入る』という。フィンランドにはない独自の編集能力があるんです。僕はここにですね。『サウナの神様トゥントゥ』をですね。入れるわけです」

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皆さん注目していただきたいのは、ここ(やかんの先)を注目してください。これがロウリュですから。よろしいでしょうか?いいですか?

(トゥントゥを入れる)
こういう感じですね~。

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これが『ロウリュチキン』です!

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一同「(笑)」

やかんを水風呂に見立てた浜田シェフ。そこに熱したサウナの神様・トゥントゥのサウナストーンを放つと、やかんから蒸気がまるでロウリュしたときのように吹き出てきました!ユニークな演出に、ド肝を抜かれました。

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▼スープを実食!
浜田シェフ渾身の鶏がらスープ。あえて塩は加えてないというその味は?

林克彦北海道ホテル社長
「ん~、凄い!アツアツだし。旨みがスゴイですね。これはスゴイ」

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▼具材は十勝産
スープだけでもおいしい『ロウリュチキン』。
完成品はこちら!

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ご飯の上には地元産など極上の食材がのっています。

〇芽室町のサウナーで『尾藤農産』代表の尾藤光一さんが雪室で2年熟成させて育てた糖度が高い越冬じゃがいも。
〇十勝産丸鶏のもも肉・胸肉。

〇芽室町産の山わさび。
〇幕別町のサウナー・折笠農場の折笠健さんのオーガニック・マスタード

そこに鶏ガラスープを投入。最後に唐辛子を入れ攪拌し3日熟成寝かせた十勝産菜種油で辛さを仕上げます。

塩は「サウナのセッション数によって」お好みで。味変に、十勝『丸勝』の長いものビネガーを加えるのも格別だそうです。

▼後藤陽介十勝サウナ協議会会長
―サ飯の感想は?
「最初のスープは鳥の旨みが凝縮された、旨みだけが広がるスープ。やさしさもあって。サウナ後にすごいからだにミネラルが体に補給されるんだなぁって思うんですけど。地元のものをつかったトッピングによって。まったく違ったものになって。この、スパイスのおいしさは。まさしく『食べるサウナ』だなと。『食べるサウナ』が完成しましたと。十勝の、食の十勝を、存分に発信できるすばらしいメニューが開発されたなという風におもいました」

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―どういうメニューにしたいですか?
後藤「まずは十勝を代表する、それこそ豚丼とか。インデアンカレーとかありますけど。『ロウリュチキン』も肩を並べられるように、全施設で頑張っていきたいなと」。

十勝で誕生したサウナ飯『ロウリュチキン』
十勝サウナ協議会では、4月のGWには十勝管内のホテルなどで提供したいとしています。レシピも「ご当地メニュー」として公開する予定です。

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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