HTBは今年から「サステナ宣言」をしました「サステナブル」=持続可能な地球、社会の実現のために情報を発信していきます。
17ある目標のうち今回お伝えするのは、12の「つくる責任つかう責任」14の「海の豊かさを守ろう」のふたつに当てはまる取り組みです。
コロナ禍で余った食材を活用したフードロス解消の動きが道内の様々なホテルで広がっています。
「酒米」がリゾットやデザートに!
大きなエビがごろごろのった海鮮リゾットに、お米を牛乳で煮込んだデザート。実はこのメニューで使われているお米すべて…旭川を代表する日本酒「国士無双」で使われている酒米なんです。
一体なぜ「酒米」・・・?
【高砂酒造・廣野徹さん】
「こちらが2020年度産弊社の在庫となっている古米になります/450袋~460袋ある状況です」
創業123年の老舗酒蔵「高砂酒造」ではコロナの影響で日本酒の出荷量が7割ほどまで落ち込み倉庫には余った酒米が山積みに。
コロナの影響で日本酒の出荷量が減り、倉庫には酒米が山積みに
この余った酒米に目を付けたのが旭川の「ホテルウィング」でした。
【ホテルウィング旭川駅前端康裕マネージャー】
「協力できることはないかと、高砂酒造に一声かけたら快諾いただき、1カ月ほどで試作して展開する運びとなりました」
酒米を使ったリゾットのお味は…?
この日から朝食バイキングで提供が始まったのは酒米を使ったライスコロッケやリゾットサムゲタン、そしてデザートの4種類。
気になるお味は…?
【鈴木麻友記者リポート】
「リゾットいただきます。海鮮のうま味がしっかり酒米にしみ込んでいます。噛んでいくとやっぱり普通のお米とは違ってぷちぷちした食感を感じます」
酒米を使った朝食メニューは、来月末まで提供される予定です。
【高砂酒造・廣野徹さん】
「酒米がここまで美味しくなるんだというのはびっくりしました。」
【ホテルウィング旭川駅前端マネージャー】
「皆様興味をもってお料理をとっていただいていたので一安心しています」
札幌のホテルでも食品ロス削減の動きが
食品ロス削減の動きは札幌でも・・・!
【井元小雪記者リポート】
「こちらの朝食会場でいただけるのは、厚岸産の黒ガレイを使ったムニエルです」
黒ガレイのムニエル
【調理スタッフ】
「ふわっと仕上げるために、皮目からじっくり焼いて/身がふわっと仕上がるように最後に身をちょっとだけ焼くのがポイントです」
「京王プレリアホテル札幌」が注目したのは酒米と同じくコロナの影響を受けて行き場を失っていた道東、厚岸漁協の「冷凍魚」。
その量は、なんとおよそ1トンです。
この冷凍魚を使って黒ガレイを使ったムニエルやタラのシーフードパエリア、ソイのスープ・ド・ポワソンを開発しました。
京王プレリアホテル札幌 成田公洋シェフ
【成田公洋シェフ】
「北海道に来られる皆さん、北海道に住んでいる方全員に、こういう北海道の美味しい食材があるということをお届けしたいと思っています」
余って捨てるはずだった食材をホテルの一流シェフがアレンジして生まれ変わったメニューは今後さらに注目を集めそうです。