「小学生への出前授業」森さやかの思うコト HTBアナウンサー

先日、江別市立大麻小学校5年生に、出前授業を行いました。

社会科の授業「情報を伝える人々とわたしたち」の学習の一環です。

私のもとには、児童からたくさんの質問が届きました。

コロナ禍のため対面での授業を控え、オンラインで教室と繋ぎ

事前に届いた質問と合わせて、画面越しに1人ひとりと直接会話をしました。

saya1.jpg

「仕事のやりがいは?」

「緊張しないで話しをするためにはどうしたらいいですか?」

CMはいくらで出せますか?」

「取材に行くときは何人くらいで行きますか?」

子ども達の地域メディアへの関心が伝わってきました。

saya2.jpg

私は、こうした出前授業の機会をとても大切にしています。

今の子ども達のネット利用状況と鑑みると、情報モラル教育は大変重要です。

ネットで子ども達の世界が広がる一方で、トラブルも増えています。

子ども達が自分自身でネットでのトラブルから身を守れるように

「インターネットにつながるということ」

SNSの安全で正しい使い方」

「言葉の選択と責任」

言葉と情報を扱う仕事をしているアナウンサーとして、分かりやすく伝えています。

saya3.jpg

これまでの取材活動を通して

子ども達やこれから社会に出る若い方に伝えたいことが日々増えています。

学年に応じてお話する内容は変わりますが

SDGs~未来と平和を考える」をテーマにした講演や

大学生むけに「ハラスメント研修」なども行いました。

どのテーマにも共通していることは、やはりコミュニケーションの大切さです。

言葉は誰かに勇気を与える力もあれば、誰かを傷つけてしまう刃にもなります。

お互いを認め合えるように、対話を重ね、思いやりを忘れないように。

みんなが自分事として、身近な問題と捉えて一緒に考えられるように

こうして子ども達に伝える機会はこれからも大切にしていきたいと思っています。

saya4.png

今回の出前授業は、2016年に放送したHTBノンフィクション

「おはよう。いただきます。さようなら。~弁華別小学校の最後の一年」の制作の際に

お世話になった小学校の先生とのご縁から実現したものです。

あの時の取材から時間は経過していますが、その時に築いた人との関係や絆が、

今改めて愛おしく思える今日この頃です。

早くコロナの状況が落ちついて、みなさんに直接会いにいけたらいいなと願っています。

その後、大麻小学校の5年生全員から、出前授業の感想とお礼のお便りが届きました。

「お友達や家族に使う言葉も、気を付けようと思った!」

素直な感想に、私も更に活力をもらいました。

saya5.png

言葉は本当に難しい。

私も日々、TVのカメラの前で失敗を繰り返し、

ああ言えば良かった、こう伝えれば良かった、と自問自答の繰り返しです。

言葉の鍛錬は、これからも一生続くのだと思います。

1

この記事を書いたのは

森さやか(HTBアナウンサー)

夕方情報番組「イチオシ‼」MCなどを15年間担当。
ラーメンの食べ歩き歴25年。ワークライフバランス・コンサルタントとしても活動中。
2児の母。絵本セラピスト、防災士。

ワークライフバランス・コンサルタントの資格を活用し、道内企業にワークライフバランスの普及や提案をする活動も行っている。
育児や介護、病気などの事情を抱えていても、自分らしく生きられる社会を目指し、地域の活動などを取材・紹介している。

<これまでに制作したドキュメンタリー番組>
■平成28年日本民間放送連盟賞 特別表彰部門「青少年向け番組」優秀賞を受賞
「おはよう。いただきます。さようなら。~弁華別小学校最後の一年~」
https://www.htb.co.jp/hn/log/2016/04021053/

■北海道映像コンテスト2019 番組部門(放送)で優秀賞
「ごはんだよ。~にじ色こども食堂~」
https://www.htb.co.jp/hn/log/2018/05051000/

合わせて読みたい