例えば、リラックス効果という観点から森林浴に効果があるというのは、みなさんもご存知かもしれません。
実は「花」の場合についても、10年ほど前に検証結果が発表されています。
実験結果からみる「花のリラックス効果」
花による癒し、いわゆる「花セラピー」が人にどんなリラックス効果をもたらすのか!?
千葉大学環境健康フィールド科学センターの池井先生の宮崎先生による研究結果をご紹介します。
花の代表として、香りのないバラの生花(せいか)、いわゆる「なまばな」を30本用意。
バラを4分間見た時とバラがない時の自律神経のバランスが、ストレス状態なのか、リラックス状態なのかを指先で測定。脈波のゆらぎを計測しました。
その結果、花を見るとストレス状態を示す交感神経の活動が16%低下。リラックス状態を示す副交感神経の活動が15%アップ。
バラの花の視覚刺激が、生理的リラックス効果をもたらすことが検証されました。
生花(せいか)と造花(ぞうか)の比較実験も行われています。パンジーの生花を3分間見る事で、造花と比べて交感神経の活動が14%近く低下して、ストレス状態が緩和されることが明らかになりました。
一方、農研機構が行った別の実験では、不快な画像を見た後に花の画像を見るテストが行われて、
花の画像がポジティブな感情や上昇した血圧の低下をもたらしたと報告されています。
花を見る事が、人のストレスを軽減してリラックス効果をもたらす結果となりました。
花を眺めることが、自律神経を良い方向に刺激してくれることがわかりました。
花を見る、飾るということが人の心にとって大切だということにつながるようですね。
お花を扱う職業の方は、日ごろから癒しを感じてる!?
では、実際にお花によく接する"お花屋さん"は日ごろから癒しを感じているのでしょうか!?
イオン札幌平岡店のお花売り場にお邪魔して、聞いてみました!
こちらでは広い売り場にたくさんのお花が。
こちらの売り場の久保紀子さんに実際に聞いてみました。
ー お花屋さんで働いている中で、お花を見ていて”癒されるな~”と感じることはありますか?
「そうですね!お花で季節を感じることもできますし、新しいお花が入ってくるとテンションがあがりますね」。
やはり、お花に接していることでポジティブな気分になるという答えが。
また、「一輪の切り花でもお部屋の空間を変える力がお花にはあります。」という言葉も。
お花を取り入れた生活で日々を豊かに!
今回ご紹介したようにお花にはリラックス効果や、お部屋の空間を変えるチカラが。お花を生活に取り入れることで、日々に癒しや新鮮さが加わりそうですね。
お花は、誰かに"贈る"ことができるのも素敵ですよね。
この機会、お花に注目してお花屋さんに足を運んでみたり、お花を贈る相手を想って花束を作ってもらったりするのはいかがでしょうか!?