ホタテ案内人がガイド!北海道豊浦町で噴火湾ホタテの美味しさの秘密を知る | 今しか味わえない"稚貝"がさらに美味しい!

南は噴火湾。北は山々に挟まれた豊浦町。

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ここは噴火湾のホタテ養殖発祥の地。

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色鮮やかで身が大きい豊浦町のホタテ。

今しか食べられないホタテを求めて、日々豊浦町のガイドをしながらホタテの魅力を伝えるスペシャリスト、"ホタテ案内人"の田中さんからホタテについてを学びます。

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まずはホタテについて知るため噴火湾へ。豊浦の自然環境やホタテについて知ることができる。およそ2時間の噴火湾クルーズで噴火湾を観察します。

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ここ噴火湾はあまり深くないこと、湾の口があまり広くないことで大きな波が入りずらいということもあってホタテ養殖に適しています。

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水深およそ100m。入り口はおよそ30㎞。大きな波が入りにくいホタテ養殖に適した環境。

ホタテのエサとなるプランクトンも、この地域は川がたくさんあり、山から下りてきたミネラルが海に注ぎ込むのでプランクトンがとても豊富とのこと。

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栄養満点で美味しいホタテが育つのに適切な環境なんです。

ホタテは五月くらいに自然に産卵します。

これは網にくっついている、生後二か月ほどのホタテの赤ちゃん。

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拡大してみると小さくてもしっかりホタテの形をしています。

手に載せると、こんな小ささ。

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大きさは2,3ミリほど。これをふるいにかけて選別し、かごに入れて海に沈めます。

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引き上げては選別を繰り返し、大切に育てられていきます。

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5月前後は一年でも一番忙しい時期ということで、漁師さんも活気づいています。

ホタテの稚貝を養殖用のロープにつけていく"耳吊り"という作業を、朝の2時くらいから夕方の3時4時くらいまで行うため本当に一番忙しい時期です。

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これが生後八か月5,6センチほどに成長したホタテの稚貝。

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ロープにつけた稚貝を海へ沈めて大人のホタテに育てます。

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これがホタテの耳吊り用のロープ。長さははおよそ15メートル。稚貝を通すためのピンがたくさん取り付けられています。

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ピンが125本刺さっており、そのピンに250枚のホタテを刺していきます。

こちらは一歳くらいのホタテの稚貝。

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この耳吊りにしていくホタテは、何度も何度も選別して大きくて健康なものだけとが選び抜かれた、いわばエリートたち。

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この部分に小さい穴を耳って呼んでいるので養殖方法を耳吊り呼びます。

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この1ミリメートル程の耳吊り用の穴は稚貝を専用の機械にかけて空けていきます。

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1軒の漁師さんでこの数か月の間に1万本以上、250万個のホタテを家族総出で耳吊りしていきます。

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そして、今しか食べられないのは、大きく成長する前の"ホタテの稚貝"。

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選別していくうえで欠けてしまったものなどはは耳吊りにはしないで、地元では美味しくいただいているそう。

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まずはお刺身で生で食べるのがおススメ。

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透明感あって、ツルっと入ってきて甘い。"赤ちゃん"ならではの味わい。耳の部分も固すぎず程よいコリコリ感、最高に美味しいです!

大きいホタテだとこれ一個丸ごとお刺身で食べるのは難しいですが、稚貝だと全部を一口で食べられるのためいろいろな食感が楽しめるんです。
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実は漁師さんにも「大きいホタテよりこの小さいホタテの方がうまい」という方もいるほど。

するりと丸ごと食べられるホタテの稚貝。

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さらに田中さんおススメの食べ方が、「ほんの少しの水で"蒸して"食べる」。

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本当にちょっとのお水で稚貝を蒸し、蒸し上がったら身がついていないほうの殻をとり、これをスプーンのようにして掬い取って、貝の付け根の黒い部分をもって食べると簡単に一口で、お箸も使うことなくいただけます。

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火が通るとプリプリ感増し、引き締まった身がこれまた美味。

海から上げてきたばかりの稚貝はとてもやさしい塩味。まさに噴火湾の味!

マヨネーズと一味をつけるとさらに美味しさアップ!

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大きいホタテとは一味違った。ギュッと凝縮されたおいしさ。

コリコリした食感と優しい甘み、一度食べると止まらない今しか食べられないホタテの稚貝は5月中旬まで道の駅や漁港で販売中です。

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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