『人生楽しむ練習中』43歳の女性のはなし
SNSで出会った女性・りんごさんのお話です。
2年前の忘れもしない4月1日、職場の配置換えもあって新しい部署でざわざわしているときのこと。
お風呂上りに裸のまま右胸を触って違和感。『母も乳がんで夫にも触ってもらったときになんか違う』と。翌日クリニックでほぼそうだろうという診断を受けて細胞診。待っている間、今度は家の中がざわつき・・・。待っているときがしんどくて、当時、小学校5年生の息子にどうしたの?と聞かれても説明ができなかったといいます。
夫は医療従事者だったのでサポートが助かりましたが、息子にどう伝えるべきか悩んだそうで、地元のピンクリボン啓発活動の団体に相談。子供に伝えるための冊子を受け取ったそうです。
『がんになったことは息子のせいでも私のせいでもない』ことを伝えるように書かれていたとか。
息子さんは『なんか変だと思っていた、そんな気がしていた』と言いながら、そのときに涙を流したそうです、、、つーっと。不安だったんだと思います。それでもりんごさんが『よろしくね』と言ったら、『わかった』と言ってくれて、その後は家事も率先して手伝って助かっているそうです。
手術後の治療はホルモン治療がよく効くタイプだったそうですが、しこりが2つくっついた少々大き目。悩んだ末に抗がん剤治療も加えることに。副作用は吐き気はそこまで気にならなかったそうですが、両手がかゆかったり、水疱ができたり、皮膚への症状が多かったそうです。
仕事どうしよう、悩んだ末にすぐ退職を選ぶ
保育の補助をされていたそうですが、『仕事よりも自分自身と家庭・家族が大事をと思ってすぐに退職』してしまったそうです。また、体調が整ったら戻ろうと。りんごさんいわく、『いまは人生楽しむ練習中』。
乳がん患者さん向けのヨガ講師の資格をとり、ゆっくりやりたいことを探しています。
医療従事者もとらわれる『がんイコール死』
言われて悲しかったことを伺いました。
『告知を受けたあとに事実だけを話し、今後について看護師さんに相談したら、悪気はないと思うのですが、”りんごさんを天国に早く連れて行って行かないでほしい”と言われたのです。そんなポジションの人でも「がんイコール死」と思っているんだと思って愕然。がんだけで死にますってくくられるのは悔しいし、そうじゃないこともわかってもらえたら、患者さんも安心して地域で暮らせるのではないかと思います。』
まさにその通り。
そのために何ができるのか、考え続けています。
がんとともに、、、。
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