まもなく夏本番。衣替えの時期に、収納のプロフェッショナルにとっておきの“クローゼット収納術”を視聴者の方にご協力いただきながら教えてもらいました。
協力いただいたのは1児の母・長嶋さんです。さっそく、ご自身専用のクローゼットに案内してもらいます。
見やすさを重視したいという長嶋さんに、とっておきの収納術を教えてくれる最強プロがライフオーガナイザーの戸井由貴子さん。
ライフオーガナイザーとは、整理収納に悩む人に対して片づけ方を根本の考え方から変えるようなアドバイスを行う職業です。
今までに戸井さんがサポートしてきたお宅はおよそ400軒、講座の受講者は1,000人以上という暮らし改善のプロフェッショナルです。
「私たちはその人にあわせて、片づけ方とか収納の仕方を提案する。そういう仕事をしています。」と語る戸井さん。
「クローゼットの収納術」は、大きく段階に分けると3つのステップがあるといいます。
ステップ①服の分け方
戸井さん「これが実は一番大切。お洋服ってなかなか手放せませんよね?衣替えの時期にも“来年使うだろう”みたいなに思いがちです。」
長嶋さん「そうですね。引っ越すタイミングで捨てたりはしていたんですけど、もう引っ越さないと思うので。」
戸井さん「手にとっては迷う。“どうしよう?”や、“痩せたら…”など。まずは どんなお洋服があるか1度 自分の持っているお洋服を把握します。様々な服が混ざっていると判断がしにくいので、すべての服を広げられるスペースを作り、カテゴリーごとに分けていきます。」
およそ60着以上あった服をカテゴリーで分けた後、さらに仕分けしていきます。
戸井さん「“いる”“いらない”とか“捨てる”“捨てない”とかそういった事は忘れて、着用頻度、最近着たかな?という事だけを考えて分けます。」
服によって着用頻度の基準は変わってきますが、普段使いのお出かけ服を分ける時は
・半年以内に着たことがある【最近着た】
・1年以内には着た【ご無沙汰】
・直近いつ着たか覚えていない【記憶にない】
の3パターンで分けていきます。
この仕分けによって【最近着た】服はクローゼット行き決定!
そして、残されたのは【ご無沙汰】&【記憶にない】服。
1枚1枚 処分するかどうかを判断していきますがやっぱり愛着のある服は未練が残りますよね…。
戸井さん「必ず着ない服には、理由があるんです。トレンドやサイズ。出産後、しばらくして職場復帰などライフスタイルの大きな変化の時に服が変わるっていうのは、皆さん同じ、共通した悩みですよね。」
「どうしてもこの服は捨てられない!」そんな時は愛着のある服を収納ボックスに詰め、別の場所で保管です!ただし、ここが満杯になっていくと、無意味!少し時間が経ってから、もう一度服と向き合いましょう!
ステップ② 服の掛け方
ここで、まず抑えておくべきポイントは「ハンガーは揃える」ということ。
ハンガーがばらばらだと高さが違うので、服を出すのに引っかかりやすいです。
機能的にも、見栄えの面でも良くなりますので、ぜひ揃えてみてください。
そして実はハンガーには「男性用」と「女性用」があるのをご存じでしょうか!?
クリーニング店など一般的なハンガーの大きさは男性用。これよりも、およそ5センチ横幅が短いのが女性用なんです!
大きいハンガーにかけていると洋服に跡がついてしまいます。女性服をかける時は小さいサイズを使います。肩幅にあったハンガーで統一しましょう。
ちなみにボトムスの場合は、この形のハンガーがオススメ! 型崩れがしにくく、かけるのも楽なタイプです!
ハンガーが決まれば、次は服の並び順。
1つは色別。もう1つの方法はカテゴリー別です。
戻すのが すごく大変という方は、色別のほうが楽です。色は考えなくても分かりますよね。サッと戻せます。
お洋服を選ぶ時に、カテゴリーごとに考えてコーディネートをする方はカテゴリー別に並べたほうが簡単です。
ステップ③ 服のしまい方
収納方法として代表的なのは“引き出し”と“棚”ですが、それぞれ異なる特長があります。
まずは、大半の方が使っている引き出しの特長から。
“引き出し”収納は服の量がある程度多くて、たくさん入れたい方におススメ。
たくさんのトップスをしまう時は、このように横に並べていきましょう!
重ねると、下の洋服は忘れがちになり、縦に並べると 奥の服が取りにくくなるので、この方法がベストです。
戸井さん「引き出しの奥の方がもったいないな、という時は、シーズンオフの服を奥に入れておくとよいです。」
一般的なクローゼットだと引き出しの高さは3段まで。使用頻度が高い服を上の段に入れて、使いやすくしましょう。
続いては、“棚”の特長。
戸井さん「やっぱり引き出しって“引っ張る”。これがめんどくさい。棚に置いておくほうが見えますし。イメージは「お店」。お店に行くと畳んでみえる状態になっている。」
ここでもカテゴリー別に置くとスッキリと見えて取り出しやすいですよ。多く重ねすぎない事がポイントです。
どうしても処分できなかった服は、収納ボックスで保管!
今年の夏、この中に入っているモノを一回も思い出さなかった場合には、もうご縁はなさそうです。
それでは、ここまでの振り返り。
クローゼット収納術で大切なのは
・使用頻度で分ける
・ハンガーを揃える
・取りやすさを重視
こちらを踏まえて、整理されたクローゼットはどのようになるのでしょうか…!
整理を経て劇的な変化を遂げたクローゼットはこちら!
戸井さん「体は1つ、1年は365日。ぜひ 目線を変えて、“自分はこの服をもう1回買うのか?”“これを着た自分は、堂々とふるまえるか?”を考えて、服と向き合ってみましょう。」