HTB「イチオシ!!」で人気の「予算1000円で家族4人が喜ぶ ごちそうレシピ」。
コスパ抜群・効率UP!簡単でマネしやすい、美味しい料理をご紹介します。
今回レシピを考えてくれたのは札幌在住の料理研究家・松村杏奈(まつむら あんな)さん。
大学卒業後、一度は一般企業に勤めましたが子供のころからの夢だった料理の道を諦めきれず一念発起。
仕事をやめて調理師の免許を取得すると和食料理人として札幌市内の人気カフェや和食料理店でその腕を振るってきました。
2017年からは自宅で料理教室を開講。
「毎日の料理を効率的に楽しく」をモットーにそれぞれの生徒のニーズに合った料理のスタイルを提案しています。
オンラインで一緒にゴハンを食べるコミュニティ「大人女子食堂」を主宰するなど料理を軸にさまざまな活動もしています。
“かけられる予算”や、“家族の帰宅時間”などさまざまな逆算が必要なお家での料理にうってつけのプロ・松村さん。
いったいどんなレシピを考えてくれたのでしょうか!?
節約要素はもちろん、手間がかからないところをメインに考えられたレシピをぜひご覧あれ!
今回使用する食材はご覧のとおり。
お家にある調味料をのぞいて1000円以内の予算で納めた材料です。
まず一品目にご紹介するのはこちら!
1品目:夏バテ知らず手間いらず、簡単グラタン
材料はこちら。
~4人分材料~
・長芋(300g)117円
・豆腐(1丁)46円
・卵(1個)12円
・とろけるチーズ(100g)95円
・干しエビ(1/2袋)27円
・海苔(適量)5円
・小ねぎ(15g)26円
・しょうゆ(大さじ1)
注目はグラタンに使う材料ではなく、長いもと、豆腐を使うこと。
グラタンづくりはとても面倒…という方も多いかもしれませんが、今回のレシピは"ホワイトソースも作らない""具材を加熱しない"ただ混ぜてトースターに入れるだけ。
まず夏バテ対策に重宝するねばねば食材の代表選手・長芋は2/3を摺り下ろして、残りの1/3を賽の目切りに。
長芋は生だとシャキシャキしていますが、加熱するとホクホクに。他の食材ががトロッとしている中で、少し食感を変えるため、すり下ろさずに固形のものも入れていきます。
豆腐の水切りも面倒な行程ですが、レンジを使えば簡単に5分でできてしまいます。
キッチンーペーパーを広げて、出た水分をよくすってもらえるように豆腐を二重に包みます。
ボウルに入れてそのままレンジで5分加熱。電子レンジを賢く使って面倒な手間と時間を節約!これは覚えておきたいテクニックですね!
こんな感じに水気が取れます。
チーズ以外のすべての材料をボウルのなかでよーく混ぜ合わせたら「ホワイトソースを使わない」簡単グラタンの下ごしらえが完了です。
材料はヘルシーなんですけど、チーズをかけて焼くことでパンチが効いて、美味しく食べられます。
あとは、オーブントースターにお任せ!チーズにこんがりとした焼き色がついたらOKです。
一般的なマカロニグラタンで(一人前)500kcalくらい。今回のレシピは一人前130kcalに抑えられています。
「夏バテ知らず、手間いらず、簡単グラタン」の完成です。
長芋と豆腐のヘルシーな生地。トロッとした食感が、夏バテで萎えた食欲を回復してくれます!
エビと海苔の風味、ほのかな醤油の味わいがたまらない和風グラタンです。
2品目:栄養満点!肉なし肉団子!?の野菜餡かけ
~4人分材料~
・高野豆腐(30g)58円
・木綿豆腐(1丁)46円
・椎茸(1パック)98円
・卵(1個)12円
・もやし(1/2袋)5円
・キャベツ(1/8玉)16円
・にんじん(1/3本)21円
・片栗粉(大さじ6)
・砂糖(小さじ1)
・麺つゆ(大さじ2)
お肉は使いませんが2種類の豆腐がプロの手によって立派な「肉団子」を演出してくれます!
今回は、お肉の代わりを高野豆腐に担ってもらいます。
高野豆腐は実は、栄養も豊富で様々な料理に使える万能な食材!
まずは今回の主役となる栄養豊富な食材、高野豆腐をしっかり水切りし、粗めのみじん切りに。
続いてはしいたけ。こちらもみじん切りにした後ボウルへ。
肉の代わりになる食材をすこし大き目にカットすることでしっかりとした食感がうまれ、まるでお肉のように。
つなぎには水切りした木綿豆腐と片栗粉を入れますが、分量がポイントです。
「大さじ5」の多めな感じが、さらにモチモチ感になって美味しくなるので加えていきます。
豆腐を潰すように混ぜると高野豆腐と椎茸とも馴染みがよくなります。
片栗粉と木綿豆腐は加熱されることで絶妙な粘り気ともちもち感が生まれ、さらに“肉団子”の食感がアップ。
タネをまとめたら揚げ焼にしていきます。
ごま油を使って風味をアップさせるのも良いですね!
3分ほどで焼き目がつきますので、形を崩さないよう慎重に裏返します。
お豆腐と高野豆腐だけだと淡白な味わいですが、椎茸を加えることで香りも味も"椎茸"感が出て、食欲をそそる一品に。
肉団子が仕上がったらフライパンをそのまま使ってうま味たっぷりの野菜の餡を作ります。
キャベツの代わりにピーマンやホウレンソウ、小松菜の青菜などを使うのもOK。パプリカなども、カラフルになるので、見た目にも嬉しい仕上がりになります。
野菜に火が通ったら調味料で味を整え、最後にとろみをつけていきます。
麺つゆは、濃縮のまま使い、砂糖で味を整えて・・・水溶き片栗粉でトロミをつけたら、餡の出来上がりです!
この野菜餡を肉団子にかけて完成!
2品目、『肉なし肉団子!?の野菜餡かけ』
高野豆腐の食感は、まるでひき肉そのもの。椎茸の風味と麺つゆの和風餡かけがベストマッチの逸品です。
3品目:なめ茸うめぇ〜ッチャごはん
なめ茸の瓶詰とツナ缶を使った炊き込みご飯です。
~4人分材料~
・お米(2合)64円
・なめ茸(1瓶)98円
・梅昆布茶(小さじ2)32円
・ツナ缶(1個)76円
まずは、ご飯の水加減をチェック。
水の分量は2合の線よりちょっと少なめ。なぜかというと、なめ茸を瓶ごと入れるので「つゆの分」が増されるのため、水は少なめに。
ひと瓶入れるの?と思うかもしれないですが、味付けをすべてこのなめ茸が担うので思い切って投入します。
ご飯のお供としておなじみのなめ茸は味付けやうまみがしっかりしているため具材としても調味料としても使える時短アイテム!
さらに、隠し味に「梅昆布茶」を使います。
ツナ缶はオイル漬けをひと缶ごと入れてしまうと油っぱくなってしまうので油を切ります。
完全に油が切れなくても、油がうま味になるので全然大丈夫です。
材料をすべていれて、軽く混ぜて馴染ませたら「はや炊き」モードで炊き上げます。
味も香りもなめ茸の味が結構します。おこげもできています。梅昆布茶で塩味も入っていますし、シーチキンの旨味も絡んでいます。
簡単だけれど、複雑な味わいが楽しめる『なめ茸うめぇ〜ッチャごはん』出来上がりです。
甘辛いなめ茸とツナ缶のこってりしたうまみが食欲をそそる変化球炊き込みご飯。
梅昆布茶のさわやか酸味がアクセントをそえる夏にぴったりの一品です。
なめ茸の「味ごはん」、それをまろやかに包み込む梅昆布茶の風味。
そして、ツナの旨味を含んだ味わい。手間いらずコスパ最高のレシピを「おウチ」でぜひ!
4品目:超節約!リコピンピンダラダ
最後にご紹介するサラダはお家にある調味料だけでドレッシングも作れる簡単節約レシピ。
~4人分材料~
・トマト(大き目1個)83円
・もやし(1/2袋)5円
・バルサミコ酢(大さじ2)55円
・オリーブオイル(大さじ2)
・酢(大さじ1)
・しょうゆ(大さじ2)
・砂糖(小さじ1)
夏野菜の代表格トマトを切るときのちょっとした工夫に注目です。
節約のいい味方になってくれる「もやし」。
しっかり茹でることでドレッシングがなじみやすくなります。茹でたら粗熱をとります。
そしてリコピンが豊富に含まれる「トマト」。
今回は、一口大の乱切りにしていきます。乱切りにすると表面積が多くなり、和えた時に調味料を吸ってくれたり馴染ませてくれます。
こちらもすぐに食べるときの時短に役立つちょっとした知恵。
最後にドレッシングを作ります。
オリーブオイルに醤油、酢を合わせ、さらに酸味を和らげるためお砂糖を入れていきます。
グリーンサラダなどにも使えますし、いろんなものに使えるドレッシングなので、ぜひご活用ください。
あとは、今作ったドレッシングにトマトともやしを馴染ませます。
酢が入っているので香りがガツンと感じられ、暑い夏にはさっぱりしていいサラダになります。
お好みで少し冷やしてもおいしくいただけます。
真っ赤なトマトの簡単節約サラダ。お酢の酸味を砂糖が優しく抑え、さっぱりとした味わいに仕上がった手作り和風ドレッシングに今が旬のトマトをもやしと合わせボリューム満点で食べられる一品です。
きょうご紹介したレシピは以上の4品。調味料を除いて、1000円以内に見事、収まりました!
松村さんご協力ありがとうございました。