【謎ばかり…】長万部町で突如噴出!巨大水柱 原因を徹底究明
2022.08.19
#北海道原因不明 突如噴出して10日以上…
「調査しないと分からない。温泉なのかどうかも分からない。」
今月9日、北海道南部の長万部町で頭を抱えていたのは町役場の職員。
それもそのはず…
前日の8日夜、町内にある飯生神社の西側の林で水が勢いよく噴き出ているのをまつりの準備をしていた作業員が見つけました。水は見る見るうちに巨大化し、あっという間におよそ30mの高さまで吹き上がったそうです。
10日以上が経った今月18日もその勢いが衰えることはありません。飯生神社の小野雄二宮司は「(8日に見つけた時、)最初は弱かったが2時間ぐらいでこういう状態に。それからは全く変わらない。高さも音も変化なし。」と話します。ちょうどお盆休みと重なったこともあり珍しい水柱を一目見ようと多い日にはおよそ1500人が訪れました。
響き渡るごう音 夜も鳴りやまず
ただ厄介なことも。取材中、見物客に話を聞こうとすると…
■HTBアナウンサー 「実際に見てみてどうですか?」
■見物客 「▼■〇▼■〇」
■HTBアナウンサー 「この距離だと会話がね…」
■見物客 「音が大きくてね…」
声が聞こえず会話が成り立ちません・・・スマートフォンのアプリで音を計測してみると約70デシベル。これは交通量の多い昼間の幹線道路の近くやセミの鳴き声と同じレベルだといいます。この大きな音は住民の生活にも影響を及ぼしています。
近くにある家にお邪魔させてもらうと、家の中でも低い重低音が鳴り響いていました。音を図ると約55デシベル。これは車の中にいるのと同じくらいの騒音で住民たちは夜も続く轟音に悩まされているといいます。この家に住む人は、「結構うるさいですよ。ぐっすりは眠れないですね。」と話してくれました。
さらに噴き出した水が風向きによって住宅地に流れてくることもあり、別の人は「洗濯も(風向きによっては)朝早く干せない時ある。」と話していました。
水柱の正体は… 実は長万部町の地下には〇〇が!?
突如噴き出した謎の水柱。一体その正体はなんなのでしょうか。道総研エネルギー・環境・地質研究所の高橋徹哉研究員は「可燃性の天然ガス。天然ガスに地下の水とか地層水とかが一緒になって上がっていてそれで噴き上がっている。」と分析。主な物質はメタンガスの可能性が高いとみられるということです。
では一体なぜ突然ガスと水が噴き出したのか…長万部町の歴史を見ると分かってきたことがあります。長万部町では1958年から1960年にかけて天然ガスや石油の調査が行われ少なくとも11カ所の井戸が掘られたといいます。その後、すべての井戸が埋められましたが今回、このうちの1つからガスや水が噴き出したとみられています。
さらに、同じ井戸ではおよそ60年前にも同様の出来事が起きていました。長万部町史をみると「昭和36年3月23日になって突然ガスと油が噴出した。噴出は翌日止まり、その後は止まったままである。」という記述がありました。およそ60年の時を経て再び噴き出したものは本当にガスなのか。水質の調査結果は来週にも出る見通しです。
HTB報道部が金曜日夜に不定期で行っているYouTube生配信番組「北海道ニュース24weekend」では、急遽配信日を1日前倒して18日木曜日にこの問題を徹底究明しました。
どうして突然噴出したのか…
一体体いつ収まるのか…
実は他にもある??北海道に眠る地下資源とは…
温泉ソムリエの依田英将アナウンサーが専門家取材から見えてきた原因を深堀しています!
北海道ニュース24weekend8月18日配信アーカイブ