物価高に嬉しい!秋らしい食卓を節約メニューで! | HTB「イチオシ!! 予算1000円で家族4人が喜ぶ ごちそうレシピ」

9月に入り、秋らしくなってきた北海道。家計にやさしく、手軽でおいしく「味覚の秋」を堪能するレシピをご紹介!

HTBイチオシ!!がおくる人気企画「予算1000円で家族4人が喜ぶ ごちそうレシピ」。

今回は“食欲の秋”にぴったりの料理をご紹介します。

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今回は札幌市中央区南3条、通称「都通り」。駅前通りから少し入ったこちらのビルに料理のプロをたずねました。

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2回目の登場となる創作和食の居酒屋「味和久(みわく)」。

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前回は油揚げを使って作るアイデア料理「揚げないコロッケ」で皆さんを驚かせた、こちらのお店のオーナー、渋谷さん。

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若いころからお寿司に中華、イタリアンとさまざまな飲食店で腕を振るってきた腕利きの料理人です。

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お店のウリのひとつは“旬の食材へのこだわり”。

自ら全道30箇所以上の生産者とつながりを持ち現地を訪ねて味を見極めています。

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そして、もうひとつ。

渋谷さんの料理になくてはならない“調味料へのこだわり”がこちら。

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「自家製の塩麹です。きるまで2〜3日、長ければ十日以上かかるんですけど、発酵していく間の過程が子育てみたいで楽しいですね。」

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「塩麹」は下ごしらえに使えばお肉や魚を柔らかく風味もアップさせてくれますが、味付けとして料理にも使える優秀な調味料なのです。

発酵した麹の甘みとうまみのなかにほんのりとした塩味を感じる、絶妙なバランスが特徴的。


そんな自家製の「塩麹」を使ったお店の定番メニューがこちら。

●旨塩ポテトサラダ

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ホカホカのマッシュドポテトにマヨネーズの代わりに塩麹を合わせることでしっとりした食感と優しい甘みを感じられる一品です。

●「とろける温泉豆腐」

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そしてこちらは温泉水で温めた豆腐に「塩麹」の旨味が加わった人気メニュー「とろける温泉豆腐(おんせんどうふ)」。

「塩麹」を”あとのせ”して調理したオリジナルメニューです。


アイデア豊富な料理が評判を呼び、今年の夏からはイベントなどでの出張料理サービスも手掛けています。

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一方、今回も渋谷さんをサポートしてくれるお店のスタッフ、中村さんは栄養士と調理師の資格も持った、マラソンランナー。

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3年ぶりの北海道マラソン、自己ベスト更新はできませんでしたが、3時間20分台で完走しました。

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「味和久(みわく)」では「アスリート・フード・マイスター」の資格も持つ中村さんによる、スポーツをする人向けのエネルギー補給にこだわったテークアウトメニューも提供しています。

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そんな「味和久」の2人が教えてくれる節約レシピ。

味覚の秋をおうちで満喫!安くて簡単マネしやすい!食欲をそそるレシピを4つご紹介します。ご期待ください。

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1品目:うま塩 ”アボぺん” みぞれ

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一品目は、切って混ぜるだけの簡単料理。“アボ”カドと、はん“ぺん”を使ったヘルシーな一品。

材料はこちら。

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~4人分材料~

・アボカド(1/2個)62円

・はんぺん(1枚)98円

・大根(1/4本)45円

・塩こうじ(大さじ1.5)20円

・レモン汁(小さじ2)15円

・わさび(小さじ1)5円

・オリーブオイル(大さじ1)円

かかった費用は、245円です。

「アボカド」はトマトや洋物野菜と和える方が多いのですが、大根おろしとアボカドという意外な組み合わせが美味!

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アボカドは栄養価が非常に高い果実として知られる「スーパーフード」。

ビタミンやミネラルがたっぷり含まれています。


「アボカド」は抗酸化作用と言って「身体のサビ」を取ってくれる作用があり、「はんぺん」は生でも食べられる「高タンパク低カロリー」の体に良い食材なので大根とともに3つを組み合わせて作ったヘルシーレシピ。

まずは大根をすりおろして、みぞれをつくります。

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後で使う調味料が薄まらないよう水気を切りましょう。

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はんぺんは食べやすい大きさにカットします。

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はんぺんは、生で使うことによって、食感がフワッとしてボリュームが出るのでおすすめします!


アボカドの皮をむいて切り、大根おろし、はんぺんと合わせます。

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ここからは味付け。塩麹、ワサビとレモン汁、オリーブオイルも回し入れ、全体をなじませていきます。

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色が薄いので味がついているのか心配になりますが塩麹とはんぺんが調味料の代わりもしてくれるので、これだけで美味しく食べられます。

ちょっと味をなじませたい場合は冷やして食べるのもおすすめ。

これで「うま塩”アボぺん”みぞれ」 の出来上がり!

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かかった費用は、245円。

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ねっとり濃厚なアボカドと食べ応えのあるはんぺんに塩麹の優しい味わいがまろやかに染み渡りおろし大根とワサビの刺激がアクセントを添える栄養満点の一品です。

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2品目:まるごと とうきび!食べるスープ

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いまが食べごろでお値段もぐっと手ごろになった「とうもろこし」を余すところなく使ったレシピ。

材料はこちら。

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~4人分材料~

・とうもろこし(1本)103円 ※「茹で」または「生」

・アオサ(2g)16円

・塩こうじ(大さじ1)15円

・水(800cc)

・塩(小さじ1)

かかった費用はたった134円です。

今時期のトウキビは甘味がものすごく強く、夏の終わりから秋の入り口にかけてが一番糖度が乗って美味しいと言われます。今回はシンプルに、とうもろこしの味を最大限に引き出すというのがポイント。

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その秘訣は、とうもろこしの「芯」を使うこと。

多くの場合芯は捨てがちなものですが、実はこの芯にもしっかりと お出汁が入っています。

今日は1本分で出汁をとりますが、芯は多ければ多いほど、お出汁の味も濃くなるので極力捨てずに活用するのがおススメです。

まずはとうもろこしを実と芯に分けていきます。

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そして、芯を茹でていきます。

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10分ほど茹でたら、同じ鍋のなかに実を入れて、さらに、ひと煮立ち。

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ここで大切なのが"アクは取らずにそのまま炊きつづける"こと。アクを取りすぎてしまうとうま味も一緒に取ってしまうので、アクごと炊いていきます。

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トウキビの甘味がコーンスープの中に溶け込みますので ものすごく甘いです。

鍋から芯を取り出して、「塩麹」で味付けし、さらに海藻のアオサを加えます。

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ほのかな磯の風味と塩味が加わりトウモロコシの甘みを引き立ててくれます。

トウモロコシは甘味が強いので海藻のミネラル感を入れてあげると味のバタランスがすごくまとまります。

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もちろん、海苔や"ふのり"等でも大丈夫です。

お好みで味を整えたら完成!

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「まるごと とうきび!食べるスープ」 です。

かかった費用は、134円。

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いまが旬で甘みも強いトウモロコシ、その実だけではなく普通は捨ててしまう芯から出た「だし」も一緒に味わう、まさに「丸ごと」とうもろこしを食べるスープ。こちらも塩麹が深みのあるコクを添えています。

3品目:十五夜そぼろめし

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4人分の材料がこちら。

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~4人分材料~

・お米(2合)64円

・鶏ひき肉(300g)204円

・なめ茸(60g)45円

・卵(4個)76円

・すき焼きのたれ(30cc)15円

・かいわれ大根(1/5パック)15円

かかった費用は、419円です。

十五夜といえば「満月」ですが、いったいどんなビジュアルに仕上がるのでしょうか!?

まずは「そぼろ」を最初に「炒める」のではなく、お湯の中でほぐしていきます。

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ひき肉の中でも鶏肉は、脂質が少ないので炒めて直に火を入れてしまうと「そぼろ」がゴテゴテになってしまいます。

なので、お湯の中で溶きほぐすことによってよりパラパラの「そぼろ」に。牛肉や豚肉に比べると脂質が少ないので、よりヘルシーでさっぱり食べられます。

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ザルに空け、軽く水分を切るとこのようにパラパラになっていきます。

この「そぼろ」 の味付けに使うのは、市販の「すき焼きのタレ」。

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合わせ調味料をつくる手間も省けますし、「すき焼きの調味料」は万能で使え、油を使っていませんのでヘルシーに食べることができます。

そして、この企画で度々登場する瓶詰の「なめ茸」も登場です。

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「なめ茸」を入れることで食感とうま味が加わります。

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しっかり混ぜ合わせたら火を止めます。

そしてここで卵が登場。使うのは卵黄だけですが、余った卵白は最後の一品で使いますのでとっておきます。

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最後に盛り付けです。炊き上がったご飯の上に「鶏そぼろ」を敷き詰めたら・・・

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「十五夜お月さん」をトッピング。

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季節柄、9月ということで「十五夜」も近いので季節感を楽しみながらいただける一品。

お家にある「かいわれ(大根)」、「万能ネギ」などを添えてあげるとより色味が綺麗に見えます。

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「十五夜そぼろめし」の完成です。

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鶏そぼろの雲間(くもま)から顔をのぞかせた満月をイメージした一品。

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かかった費用は、419円です。


大人も子供も なじみのある「すき焼きのタレ」がしっかり染みた鶏そぼろは卵の黄身と相性抜群。ごはんのおかわりが進むこと間違いありません。

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4品目:ふわトロ・彩り炒め

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4人分の費用 たった179円で作る「ふわトロ」の一品。いったいどんな彩りに仕上がるのでしょうか?

材料はこちら。

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~4人分材料~

・卵(2個)48円

・さきほどのレシピで余った卵白(4個分)

・トマト(1個)108円

・マヨネーズ(10g)10円

・鶏ガラスープの素(5g)5円

・塩(少々)

・ブラックペッパー(1g)3円

・かいわれ大根(1/5パック)15円

まずはトマトを切って炒めます。細かすぎると果肉の部分が潰れてしまうので大きめの乱切りにするのがコツ。

この夏の終わりのトマトも、まだ日差しがしっかり強いので旨味たっぷりの旬野菜です!

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ここで、先ほど使わずにとっておいた卵白と、さらに卵2個を加えて混ぜていきます。

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卵白だけだとメレンゲ状になってしまいますが、全卵を入れることによって白っぽい卵液になっていきます。

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鶏ガラスープ、なければ中華の素を加えて味をまとめます。

そして、卵をフワトロにする裏技が「マヨネーズ」。

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原料の植物油と酢が、卵を柔らかく仕上げてくれます。

プロの料理人でも使う ちょっとしたテクニック。卵料理全般に応用できるので覚えておいて損はありません。

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しっかり混ぜ合わせたら、溶き卵を炒めていきます。

鍋の端の方が卵液が少なく、鍋の温度がすぐに高くなることで卵がくっついてしまうので外側から内側へ混ぜていきます。

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くっついている部分を内側に持ってくると、フワフワしてきます。

卵に完全に火が入る前にストップ。一旦取り分けておいて、トマトを炒めます。

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火を入れていく、皮の部分にシワがよって焼き色がついてきます。

そうすると見た目もおいしそうになってきますので、皮目を下にして焼いていきましょう。


最後にフワトロ玉子とトマトを合わせ軽く炒めて味をなじませます。

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お好みで、ブラックペッパーを少し上からかけてあげます。

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さらにかいわれ大根を散らしていきます。

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こういう色合いで散らしてあげるとより素敵にみえます。 はい!「ふわトロ彩り炒め」完成です。

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フワフワでトロトロの玉子と炒めたトマトのうま味と酸味がマッチしたシンプルな一品。

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鶏ガラスープとコショウが効いた中華風の味わいで彩り豊かな一品に仕上がりました。

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今日作った料理は、こちらの4品。調味料を除いて、1000円以内に見事、収まりました!

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味和久の渋谷さんと中村さん、ご協力ありがとうございました。

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

SODANE編集部です。
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