十勝豊頃町の「ハルニレの木」が生むインスピレーションは北海道を越えたコラボレーションへ | 香川県のグラフィックデザイナー萱原さんが描くハルニレの木

先日、1枚のアクリル画が郵送されてきました。送り手は香川県高松市在住のグラフィックデザイナー、萱原友美さん。同封されていた手紙には、知人を通じて私のことを知ったということ。ネットで写真をいろいろ見たということが書かれていました。

 
「私の目に飛び込んできた美しいハルニレの写真。描きたいと強く思いました。鏡のように映し出すハルニレは、大きく大地に根を張り宇宙と繋がり、一番大切なものは何かを教えてくれるように思いました」

 
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萱原さんの作品を見て、以前出会ったもう1枚の絵を思い出しました。それも同じ写真からイメージを得たものでした。描いたのはハルニレの町、豊頃町に住む岡本麗子さん。岡本さんは仕事の傍ら地道に絵を描き続けている方で、北海道美術協会展佳作賞を受賞した経験もあります。

 
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萱原さんと岡本さんの絵には共通点があります。それは私の写真よりも優しい色を使っていること。そして、ハルニレを真ん中に配置していないことです。私はシンメトリにする傾向があります。

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この写真の撮影は2009年秋。私にとってほぼ初めての風景写真で、写真にのめり込むきっかけになりました。最も思い出に残る奇跡の1枚です。タイトルは「Dreams」。私の夢はここから始まりました。萱原と岡本さんの絵を見て、これから夢がまた広がる予感がしています。

Elm Tree Dreams

https://www.youtube.com/watch?v=0xr47etD0lo

浦島久写真集『ハルニレ』:https://www.amazon.co.jp/ハルニレ-ELM-TREE-浦島-久/dp/4794606443/ref=sr_1_16?qid=1665950616&s=books&sr=1-16&text=浦島+久

豊頃町:http://www.toyokoro.jp

ブログ「浦島久の玉手箱」:http://www.joyworld.com/blog/

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この記事を書いたのは

浦島久(うらしま・ひさし)

1952年北海道豊頃町生まれ。小樽商科大学(経営学)卒、帯広畜産大学修士課程(農業経済)修了。

大学卒業後に松下電器産業株式会社(現社名:パナソニック株式会社)へ入社するが、1977年に北海道へUターンし、帯広市にて英語教室「イングリッシュハウス・ジョイ」を設立。現在は、ジョイ・イングリッシュ・アカデミー学院長、小樽商科大学特認教授、豊頃町観光大使。

著書に『音読JAPAN』(IBC),『自分のことを1分間英語で話してみる』(共著、KADOKAWA)、『話すための英作文1秒反射トレーニング』(共著、DHC)など54冊。写真集として『Jewelry Ice』(十勝毎日新聞社)、『ハルニレ』(IBC)がある。趣味は、写真(風景)、音楽(ジャズ)、カーリング(世界シニアカーリング選手権2009、2010、2013、2014、2018出場)。

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