サウナは健康に良いのか?26日北海道十勝で「日本サウナ学会総会」対面初開催!

「サウナは健康に良いのか?」。サウナ愛好家の医師らが、正しい入り方やサウナを取り巻く課題などを真面目に・楽しく・そして熱く語ります。『日本サウナ学会総会』が“サウナの聖地”との呼び声高い北海道十勝で11月26日に開催されます。

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場所はサンドイッチロウリュ発祥のハンティングサウナが人気の『北海道ホテル』。

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会場にいるのは皆サウナー!サ旅で行きたい『日本サウナ学会総会』。代表理事で『医者が教えるサウナの教科書』(ダイヤモンド社)でお馴染みの加藤容祟サウナドクターに話を伺いました。

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(インタビュー・文責:SODANE編集部パンダ・リー。聞き手:十勝地サイダー研究会・石山“ザクおじ”拓副会長、ひまわり温泉お祭り男Goto熱波師)

日本のサウナは「水風呂文化」

―「日本サウナ学会」は何を研究されているんですか?

「サウナは健康にいい。体にいい。皆さん知っていると思います。ところがなぜ健康にいいのか、どのように健康にいいのかは意外と研究が進んでいないんですよね。

実は海外のサウナの入り方と、日本式の入り方は違います。日本ならではのサウナの入り方の効能の研究が進んでいません。サウナ好きなら思いつくような素朴な疑問をちゃんと研究で明らかにしていく。正しい入り方につなげていくという学会です。サウナ好きがなんでかなぁと思うことを一所懸命追求しています。むずかしい言葉で言うと『サウナ研究の励行と正しいサウナ浴の啓発』ということですかね」

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―日本ならではの入り方って何ですか?

「『水風呂』ですね。海外では水風呂にはあまり入らない。入ったとしてもぬるいプールみたいな感じなのでちょっと違うんですよね。

水風呂文化が日本のサウナ文化なので。キンキンの水風呂に入るというのは海外ではあまりない」

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真面目に「3セット」

―なるほど

「あとは…日本人は真面目に3セットとかしますよね」

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―加藤先生の本の影響じゃないですか?

「僕だけではないですよ(笑)。サウナ愛好家界隈の人たちは皆そうなんですけど。ところが海外の人たちの入り方は割と適当なんですよね。いいだけ入って適当に休む。定まった入り方ってなかなかないんですよね。対して日本人は割と真面目なので。それを守って入るので共通の感覚がえられやすいというか。同じように入るので『あぁそうだよね』と連帯感が生まれやすいんですよね(笑)『あぁわかる』っていう」

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―サウナの研究と正しいサウナ浴の啓発をしているんですね?

「放っておくと間違った方向に行きがちじゃないですか。熱すぎる140℃のサウナとか。冷たすぎる水風呂とか。極端な方向に振れがちです。健康に良く、リスクを避けた正しい入り方をちゃんと発信していかないと、誤った方向に行くのではないかという不安感があります。ストッパーというか正しい入り方。正しいものは正しい、良くないものは良くないというような。科学的な根拠に基づいた正しい情報が出せるというのが大切なだと思います」

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―総会に参加すると何を学べますか?

「第1部では、脳神経外科の先生、循環器内科の先生、現役のドクターを呼んでいます。もちろんちゃんとサウナを理解している先生。疑問に思っていること。サウナは本当に健康にいいのか。健康にいいためにはどのような入り方をすればよいのかを発信するというセッションですね」

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―サ活で危惧される病気は?

「脳血管系。心臓。不安に思っている2大要素は『脳卒中』『心筋梗塞』だと思います。ヒートショック。リスクを避けるためにはどうしたらいいのですかという話をできればと思います」

―サウナが危ないという最近の記事についてはどう思いますか?

「まず一つが、サウナのことをわかっていないお医者さんが書きがちです。サウナってそもそもどういう風にとらえるべきかというと運動と一緒。運動って体に悪いという人は基本いないじゃないですか。だけど結構死者は出ます。なぜかというとその人に過剰な負荷をかけているから。耐えられないのにそういう運動をしてしまったっていうのが危ない。実際に死者はたくさん出ていると思うのですが、運動が危ないという人はあまりいない。健康にいいよねとみんなが言う」


―サウナでは異論がありますよね。

「サウナも全く一緒。その人が耐えられる範囲の中での負荷をかけてその分恩恵を受けられるというのがサウナでも同じ。その負荷が適切な範囲で収まらなければ危ない、という話ですよね」

―運動とサウナに違いは?

「一番大きな違いは、運動って体が動かなくなるじゃないですか。自然に。息が切れたり。自動的に身体が止まります。ところがサウナは居られちゃうので。ストップを自分の意志でしなければいけない。自分でコントロールしないといけないので、ついつい行き過ぎてしまうんですよね。だからちゃんと知識を身につけて。自分の状態を把握した上で入るというのがサウナでは大事ですよね。なのでそもそも運動と一緒で、ある程度負荷をかけて恩恵を得るという認識が必要。負荷を自分の適切な範囲で納めるように『知識』と『自分をコントロールする』って言うのが大事なところです。なので『危ない!』っていう医者も正しいのですが。適切な範囲外の入り方をしたらそれは当然ですよ。知りたいのはそんなことではなくて。何をしたら適切な範囲に収められるかっていうのが大事なポイントです」

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―今回の総会ではその辺を学べると

「医学的に危ないんじゃないのと不安に思っている人に『そんなことはないですよ』ということを、各専門家の具体的なアドバイスが聞ける。ただ滅茶苦茶専門的な話はするつもりは全くなくて。皆が不安に思っていることについてぶっちゃけ話を聞きたいと思っています」

―やはりサウナは体にいいですか?

「安全な入り方をすればすごくいいですね。病気が予防できる。心筋梗塞。認知症。そして精神科疾患ですかね。あと実は肺炎も予防ができます。色んな病気に効果がある。僕の専門のがんにはあまり関係がないという論文はありますが(笑)血圧が10から15下がるともいわれています。

もちろん不安定な病状がある人はサウナには入らないほうがいい。逆に安定しているのであれば、医師に相談して。病気の進行具合も影響しますが。入れる状況であれば入っていいと思うので」

―サウナイベントでは参加者が皆サウナーなのが楽しい(笑)今回は?

「相当ヘビーなサウナーしか来ないです(笑)サウナホリックの日本代表みたいか人しか来ないです。サウナにまつわるこんな世界があるんだよと。皆さんが不安に思っている、疑問に思っていることを各世界の専門家の人と発信していきます」

―当日はルールがあるとか?

「ドレスコードがあって。ネクタイとジャケット禁止にしたんですよ」

―え?(笑)

「堅苦しい恰好をしていたら入れない!平井鳥取県知事にもお願いして。『ネクタイとジャケットは禁止です』っていう(笑)。上着だめ」

―サウナポンチョは正装ですか?

「なんならもうサウナハットも着ていただいて(笑)身構えるような学会ではないので。皆が聞きたい内容を各界の専門家が真面目に答えるという感じです」

―最後に一言!

「帯広っていうところにぜひ来てほしいんですが(笑)。皆が興味をもってもらえる内容だと思います。多くの人に参加していただきたいということでオンラインも設けています。ぜひご参加いただければ!楽しいと思います」

「地方創生×サウナ」

さらに第2部では『サウナで地域では可能なのか?事例から見る成功例と失敗例』と題して、「サウナと街づくり」についてトークを展開します。『ととのうとっとり』を掲げてサウナツーリズムに着手した鳥取県の平井伸治知事が登場。

「サ国」十勝を実現・牽引した帯広「北海道ホテル」林克彦社長と“地方創生の狂犬”として歯に衣着せぬ発言で定評のある内閣府地域活性化伝道師でまちづくり専門家の木下斉さんと一緒に、サウナトークで盛り上がります。『うちもやってみたい』という自治体、グランピング施設、宿泊施設など観光関係者必聴です。

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TTNE「世界のサウナ事情」

さらに、会場参加者限定の「ディナートークセッション」には、サウナ界のDOLCE&GABBANAことTTNEととのえ親方とサウナ師匠が登場。「世界のサウナ事情」をテーマに、とびっきりのぶっちゃけトークが炸裂します。

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総会の総合司会は夫婦で全国をサ旅するガチサウナー・元HTBアナウンサーの国井美佐さん。脱線必至の本気のサウナトークセッションをきっちり仕切ります。

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サウナ学会総会で十勝へサ旅!

サウナ協和国「サ国」十勝では、「サウナパスポート」があれば、ロウリュ対応のサウナ施設を自由にお得に廻れます。

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超快適なフィンランド式サウナを周遊して、聴いてととのう『日本サウナ学会総会』に参加する秋の十勝サ旅。ぜひ北海道十勝へお越しください。

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詳細は「日本サウナ学会総会」ウェブサイトで!

https://www.ja-sauna.jp/event/

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この記事を書いたのは

HTB北海道ニュース

北海道の「いま」をお伝えします。
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