次の誰かのためにと綴っています。
と毎回書いているのですが、みなさんからの『次の誰かのために』の熱を今とても感じています。
43歳女性 北海道 両親に辛い思いをさせるのがつらい
『つい先日、両胸の乳がんとの診断を受けました。35歳から毎年乳がん健診を受け、その数年後健診に引っかかってから(エコーで見ると乳腺が途切れているような箇所があり、血流が多いとのこと)半年もしくは年1でマンモとエコーを受けていました。
そろそろ今年の検診の時期だった43歳の誕生日の目前、ふいに左胸のしこりに気付き予定を早めて受診しました。たまにお風呂で触れてみたりしていたのに、この時まで全く気付きませんでした。その結果右にもしこりがあると分かり針生検とMRIを受け、左右違ったタイプの乳がんである事が分かりました。所謂がん家系で、いつか罹るのではとは思っていたけど「この年齢…そして両胸の乳がんかぁ」という気持ちです。
多くの人がなる病気のうちの1人だと冷静に受け止めていましたが、真っ先に「おっぱい2つ取ってみた」の事を思い出して、過去記事や映像を見て現実が見えてきました。両胸同時に乳がんになるのはとても珍しいのですね。両胸、遺伝性の可能性もあると考えると全摘も覚悟だなと思い始めました。せめて再建、乳頭温存出来れば…と思いますが出来なくても命を優先にしなくてはなりませんね。「乳がんは予後がいいんだよね?」「絶対治るよ!」という周囲の声は素直に受け止めようと思います。しかし、乳がんは全身性の病気である事や、遠隔転移があると予後が悪い、治療も長きに渡る事などが分かってくると今はとても怖いです。
これからPET検査など受け、手術の方法などが決まると思います。ホルモン治療、抗がん剤、分子標的薬全て有効であるとの診断だったのでそれはポジティブに捉えて良いでしょうか。再建が保険適用だったり、分子標的薬など治療方法は進化してると感じました。私は独身でパートナーもいませんので基本的に全て自分で選択しなければなりません。一緒に住む両親に辛い思いさせるのが辛いです。隠すつもりもないし、両親、職場や身近な友人にはすく話しました。職場は休職出来そうですが、治療方法と副作用によってその期間がどのくらいになるか大きく変わりそうです。乳がんのタイプや治療法は人それぞれなので、他の患者さんのSNSを見たりするのは避けようかなと思っていますが、阿久津さんの記事はこれからも読んで、講演とかイベントがあったら参加したいなと思いました。まずは手術、治療頑張ります!』
お便りありがとうございます。ホルモン治療、抗がん剤、分子標的薬すべて有効、のルミナールHER2、トリプルポジティブのタイプとのこと。先生からのご説明にもあったと思いますが、手がある、ということはポジティブにとらえていいのではないかと思います。特にHER2タイプに関しては治療薬の適用拡大もあり、前向きにとらえたいです。
この段階でタイプや治療法が人それぞれでということを理解されているのが素晴らしいです。そうして落ち着くと冷静に現状を選べるものです。職場も休職できそう、ということ。治療は続きますので経済要件は大事。自分のペースで続けられるといいですね。
ご家族は心配されていると思いますし、周りの方の言葉も気になってきますよね。特に『絶対治るよ』はそれを発してくださった方の気持ち的には励ます言葉。でも受け取る側からすると微妙。
『乳がんは予後がいいんだよね』もモヤる。確かに生存率は他のがん種と比べてもよいことは確かですが、その確率はその人にとってはごぶごぶなわけで。でもこの方は素直に受け止めようとされていて素敵です。
ご両親にはご心配もかけてしまうと心配と思いますが、いろいろな知識も含めてお伝えすることでご理解いただけると思います。私の母も治療の話をすると(自分がり患したときより)進んでるのね、、といっておりました。
まずは診断後の治療、術前の治療からになるかと思いますが、応援しております。
46歳女性 母も乳がん 覚悟はしていたけれど
『はじめまして。先日乳がんと診断されこれからCTとMRI検査を控えています。母が乳がんを経験している事もありどこかで覚悟をしている部分もありましたが、現実になってみるとがんの性質や転移もまだわからない段階で不安がつのるばかりです。皆さんの貴重なご経験も拝見しながら、自分なりに今できる事を受け入れていければと思います。』
ありがとうございます。いまが一番しんどいと思います。私と同じようにお母さまも乳がんをご経験されているのですね。正しい診断と治療を選択して、一歩ずついきましょう。
59歳女性 治療は始まったばかり
『はじめまして。乳がんの情報をネットで探して「おっぱい2つとってみた」を見つけました。私も両側全摘、右はリンパ廓清、東京の病院です。健診のエコーで見つかり、2ヶ月でオペまでたどり着きました。取材する側からされる側へ、の視点もとても興味深かったです。オペ前日に入院、ベッド上で電子版を購入、大急ぎで読み終えました。情報も豊富にありますし、何よりも支えになる本です。まだ私の治療は始まったばかりですが、今後も活動、発信を楽しみにしています。』
ありがとうございます。電子版のご購入ありがとうございます。ぜひ、詳しいことはQRコードなどでも飛べるようになっていますので、ご活用ください。まずは無事の退院お祈りしています。
乳房再建・・・どうする?
最初の43歳の方も記しておられましたが、乳房再建は保険適用になっているものもあります。でも全部摘出したあとに再建をしている方はそこまで多くありません。正しい『乳房再建手術への理解』などを目指して活動するE-Bec(エンパワリング ブレストキャンサー)さんがオンラインセミナーを開催されます。
E-Becさんは全国をキャラバンされていて、今回は北海道編『乳房再建全国キャラバンin北海道』と題して、蘇春堂形成外科の矢島先生をお迎えしての講演です。1月15日(日)の12時から午後2時まで。2部制になっていて、第一部は講演と質疑応答、第2部は少人数で先生や再建経験者に直接質問ができるものです。
私もお手伝いすることになっております。北海道の再建の現状やいまの状況などもわかりますし、オンラインですので特に前半はお顔だしの必要もないので安心できます。
このイベントに限らず、よくオンラインイベントで伺うのは、その地域外からの参加者が多い、ということ。情報は知りたいけれど周りにお話ししていないので、、という方はエリア外のイベントでお話し聞く、というかたも多いそうです。そして、今、術前治療をされていて、手術はまだ先、という方も再建について知識を得て置くというのもよいのではないでしょうか?
第22回E-Becオンラインセミナー『乳房再建全国キャラバンin北海道』
2023年1月15日(日)12時~午後2時
第1部『乳房再建の現状について』
講師:蘇春堂形成外科 院長 矢島和宣先生
ゲスト:阿久津友紀(おっぱい2つとってみた 著者)
第2部『エキスパートに聞く!zoomミーティング』
参加費:第1部のみ:500円 1部・2部共参加 1500円
申し込みは1月14日前日まで!
https://ebeccaravan0115.peatix.com
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