「キリン千歳の森づくり」が開催。千歳市の水源に関わるキリンビールをはじめ、千歳市役所、林業技師会が間伐で森と水源を守る取り組みが3年ぶりに

2022年秋。まだ今年の雪が降る前、冬の足音もまだ聞こえない秋深い10月15日(土)に千歳市藤野沢国有林にキリンビール、千歳市役所、森林技師会の方々が集結し、ナイベツ川の水源林である支笏湖東方に位置する藤の沢国有林の2万平方メートル範囲の樹木の間伐を行う「キリン千歳水源の森づくり2022」が実施されました。

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ナイベツ川は日本名水百選にも選ばれた千歳川の支流。このナイベツ湧水を使用するキリンビールは、キリンビール株式会社創立100周年を記念した事業の一環として、「石狩森林管理署」と「キリンビール株式会社」が分収育林契約を締結したことをきっかけに「キリン千歳水源の森づくり」を2007年から開始。

今回はコロナ禍で行えていなかったこの取り組みが3年ぶりに開催。

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2万平方メートルという広さの木々に対し、休憩をはさみながら枝打ちを行っていきました。

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この国有林のような植樹が行われている森では、間伐や枝打ちを適切に行わなければ木が十分に生育できず森林環境に悪影響を与えます。そのため、今回の取り組みを通じて適切な間伐や枝打ちを行うことで、下に生えている若い木にもしっかりと日光が当たるようにして育成を促し、健康な木を育て、他の動植物の活動も活発になっていきます。

こうして人工林を適切に手入れして良い木を育てることで森全体が元気になり、森が水を蓄え、良質な水源を守ることに繋がります。

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水を使い、ビールをはじめとした商品を製造するキリンビールではこのような水源を守る活動を通じて「持続可能な水資源の利用」を掲げ、全国の生産拠点でこのような水源地の森林の保全につながる活動を行っています。

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今回の「キリン千歳水源の森づくり2022」にはキリンビール北海道千歳工場から28名、林業技師会から10名、千歳市役所から1名の参加者が集い、互いに大切にする森と水源を守る活動に汗を流しました。

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林業技師会西川さんからは水源の森活動の目的、森に生えている木の特徴などのお話しも。

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北海道に住む私たちにとってすぐそこにあり、生活に無くてはならない森林。その活力を保つために必要な活動がコロナ禍を経て再開することができました。

そして、森林を管理する行政・自治体、森林資源や水資源を活用する企業、そしてここに暮らす私たちがそれぞれに身近な森を通じてそこから得るものと、それを守っていく責任を再確認するイベントとなったのではないでしょうか。

(文:Sodane編集部 竹内)

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