糖質やDHAにEPA!?脳を働かせるために必要な栄養とは | HTBイチモニ!健康けっこう調べ隊

北海道民の健康に寄り添い、道民の課題を解決する天使大学とイオン北海道、HTBとの共同プロジェクト「健康けっこう調べ隊」。2023年1月のテーマは脳の健康です。

食の観点から、脳を健康に保つ秘訣を調べていきました!

脳が働くのに欠かせない栄養とは!?どんなものを食べたらいいの?

お話を伺ったのは天使大学看護栄養学部栄養学科の蜂谷愛(めぐみ)先生。

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人がエネルギー源にできる栄養素には「糖質」「たんぱく質」「脂質」があります。この中で脳がエネルギーとして使っているのは「糖質」です。

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糖質は、ごはん、パン、麺、いも、かぼちゃ、くだもの、砂糖、はちみつなどに含まれます。

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糖質にも2つの分類があり、こちらのグループはゆっくり消化される食材。

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こちらのような食材は素早く体に吸収されます。

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吸収のはやい糖質を一気にたくさんとったり、ダイエットなどで過度に糖質を制限しすぎたり、忙しくて朝食がなかなか食べられないということが続くと、血糖が安定しません。

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脳のためには血糖が高すぎず、下げすぎず、安定した状態を保ちたいもの。

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低血糖をひんぱんに起こすと脳機能に良くない影響が起きるということもわかっていますので、血糖を安定した状態に保つ食事をお勧めします。


血統を安定させるには、具体的にどんな食べ方がいいの?

まずは主食のある食事を朝・昼・晩の3食を食べること。

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そして、くだものは1日に握りこぶし1つ程度、おやつや甘い飲みものは200kcal程度がおススメです。

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「魚を食べると頭が良くなる」というのは栄養学的には?

魚の栄養でよく耳にする「DHA・EPA」というものがありますが、これは「不飽和脂肪酸」と言って、脂質の仲間です。

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これ以外にお肉や乳製品などの動物性食品に入っている「飽和脂肪酸」があります。

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脳はおよそ6割が脂質、4割がたんぱく質で出来ています。

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脳の情報伝達や脳の健康には脂質の仲間の"不飽和脂肪酸"と"飽和脂肪酸"、その両方が必要です。

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なので、魚ばかり食べても頭がよくなるとは言い難いようです。


最近脂がのったお肉を多く食べていると感じる方は脂の少ないお肉を選んだり、おかずに卵を選ぶようにしてみたり、
最近お魚を摂っていないと感じる方は意識して魚を選ぶようにするとよいでしょう。

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スーパーなどで身近に手に入る、DHAが最も豊富に含まれるお魚は「本まぐろ」の、中でも中トロなどの"脂身"なんだとか。

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鮭の筋子やさんまにも多く含まれているそうです。

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糖質を上手に摂りながら血糖のコントロールを、そして脳の6割を占める脂肪についても、不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸をバランスよく摂るように心がけましょう!

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この記事を書いたのは

イチモニ!健康けっこう!調べ隊

天使大学とイオン北海道、HTBは、北海道民の健康に寄り添い、道民の課題を解決するための共同プロジェクトとして「どうみん健康化計画」を立ち上げました。その活動の第一歩として、健康にかかわる情報を道民のみなさんにお届けするイチモニ!の特集「健康けっこう!調べ隊」のコーナーを月に1回お送りしています。

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