次の誰かのためにと綴っています
前々回、30代の女性からのメールをご紹介させていただきました。『子供ができなかったり、再発したら別れようと言われて 彼氏、受精卵、住む所、もしかしたら仕事も失う 彼とがんと5年半・・180』
https://sodane.hokkaido.jp/column/202301191930002998.
お読みいただいた方から声が届いています。
40歳女性
『30代女性の多くは、妊娠、出産して、これから母として女性として生きていきたいって思う方が多いと思います。乳癌を患ったことより、それにより失うと感じるものが大きいこと、そこにどう折り合いをつけるか。そんな簡単なことではないですし、ずっと考えてしまうと思います。「生きている」ことが一番、それはわかっているけど。生きているからこそ、なんですけどね。この方の気持ちを全て察することはできません。でも、私はこの方の思いから、だからこそ、できることって何だろう、私だからできることって何だろうって、考えるきっかけをいただきました。こうやって、言葉に発してくださったからこそ、考えをシフトさせてもらえた人間もいることを、お伝えしたいと思います。』
ありがとうございます。同じように思った方は多いと思います。
私もそのひとり。生きていることが一番、わかっているけれどもそうなれない自分もいる。けれども一日一日を暮らしていると何かに出会うことがあったり、違う道が開けるかもしれないとも思うのです。治療もそうで、一日でも長く生きていると次の治療が生まれてきて、選ぶことができ、さらにそのことで次の誰かのためになる。患者さん全員が次の誰かのためになっておられるのではないか、と本当に思うのです。
あきらめることも多いかもしれないけれど、新しくできることも出てくる可能性はあって・・・いのちあってこそ。すぐには前を向けないかもしれないけれど、前を向く必要もなくて、後ずさりしたり、もと来た道を戻ってもいいと思うのです。
失うものが多いと思っても、得るものもどこかにあるはず、そう信じたい、です。
2月4日はワールドキャンサーデー。
患者さんのココロはいつも揺れ動きます。一緒にいる家族も離れている家族も、周りにいる人も。だからこそ心地よくあってほしい。そんな話を子宮頸がんサバイバーの古村比呂さんとお話しすることになっています。再々再発(再燃)を公表されて、治療を選択。今のご心境や思いはいろいろな方の道しるべになるのではないかと思います。丁寧にお話を伺いたいと思います。
このほかにも cancerX さんとか 日本対がん協会 さんでもワールドキャンサーデーに合わせたイベントが行われます。少しでも誰かのココロに届いて、患者さんの生きやすさにつながればと願ってやみません。
今回の江別蔦屋書店さんのイベントはご予約は満席をいただきました。配信も、のお声にお応えして一部配信を予定しています。(2月4日:午後5時~)
https://youtube.com/live/-GmGzWYzSo0
結局、自分だけでは何にも解決できなくて、人に頼ることになるのです。古村さんは著書にも『迷惑はかけるもの』と書いておられます。私もオットにもお友達にも会社にも・・・かけまくってます。その分、助けてくださって、手を差し伸べてくださったその方に、何かのタイミングで必ずお返ししたい、そう思うのです。
『お互いさま』が世の中の潤滑油になってほしいなあ。
ご意見ご感想は・・・SODANEのフォーム からどうぞ。
がんとともに、、、。
番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。