料理を美味しそうに見せる"シズル撮影会"に密着 | 十勝に「食」専門スタジオが誕生!帯広「とかちショクテラス」

食の王国・十勝に食専門スタジオが開業

小麦、じゃがいも、ビート、豆類。畑作から酪農、畜産など、北海道十勝は北海道・日本を代表する「食の王国」です。

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©粟野秀明

その十勝に「食」専門のキッチンスタジオ『Tokachi ショクテラス』が1月23日オープンしました。その開業記念として行われたプロのカメラマンらによる「シズル撮影会」にお邪魔しました。料理を美味しく魅せるにはどうすればいいのか?SNSでも使えるそのヒントを見せてもらいました。

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食専門スタジオ『Tokachi ショクテラス』

「Tokachi ショクテラス」は北海道十勝帯広の広告デザイン会社『プロコム北海道』が手掛けるキッチンスタジオです。

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2階建てのスタジオの延べ面積は300平方メートル。料理教室を対象にしたキッチンつきのレンタルスペースはここ十勝にも複数ありますが、調理・撮影・発信までを一貫して行えてここまで大きな「食専門スタジオ」は十勝では例がありません。

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メインの「キッチンスタジオA」では360℃ぐるっとフォローできる高感度のカメラを設置。移動式のアイランドキッチンと組みあわせれば、簡単に自分だけの料理番組を制作・生配信できちゃいます。

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シズル撮影会

「Tokachi ショクテラス」のデモンストレーションとして行われた「シズル撮影会」。会場には生産者や出版関係者ら40人が参加。

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プロコム北海道のアートディレクター羽生圭一さんのもと、美味しそうで"そそられる"写真ができるまでをリアルタイムで見せてくれました。

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撮影には、大判でグラフィック満載の誌面がまぶしい、泣く子も黙るライフスタイルマガジン『家庭画報』で長年活躍されている大泉省吾カメラマンが登場。

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その撮影技法を惜しみなく披露してくれました。テーマは「ステーキ」。アシスタントはフードコーディネーターの本多えり子さん。そこで教えていただいたポイントをシエアします。

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これでシズル!4つのテクニック

①明かりは1方向から

明かりは1つの方向から照らすのが基本だそうです。大泉先生はカメラに装着したストロボを使用。被写体のステーキに対して真正面ではなく、やや左側から押さえていた印象です。

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②湯気にはピンライト

シズル感を感じる「湯気」。しっかり熱して湯気あるうちに撮るのがやはり基本のようですが。プロならではの撮影技術としてはピンライトを当てる。湯気正面から当てるというテクニックが披露されました。

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③湯気はスチーマーでも!

さらに!スタイリストの方が裏技として取り出したのが小さいミストスチーマー。「ハンディミスト」と呼ばれる肌用加湿器でした。これが…見事な出来栄え!

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④料理を立たせる

他にはやはりスタイリストの方が食材を立たせる、という技術を披露してくれました。方法はアルミを肉の裏に敷くなど。べローンと平面に盛り付けされた料理に、見事に凹凸を持たせることでグッとビーフの旨味が迫ってくるように感じました。

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この日のデモンストレーションでは、和食の撮影として「ごはんと甘えびの塩辛」にも挑戦。ごはんも塩辛も共に白っぽい色調のためコントラストを出すのがむずかしそうですが…おいしさを見事に表現。

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さらに湯気カットもばっちり。

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大変勉強になりました!

「Tokachi ショクテラス」誕生のきっかけ

食文化の宝庫・北海道十勝に誕生した食専門のキッチンスタジオ。なぜ立ち上げたのかをプロコム北海道関向樹志社長に聞きました。

―なぜキッチンスタジオを?

「シズル系の広告写真を撮る場所が無かったので、十勝の食材を調理して撮影する場所を提供したい。それをベースに、試食したり、商談をしたり、勉強会をしたりと、十勝の食文化をさらに熟成させる場として、
さらに十勝の食の付加価値を情報発信する場所にしたいという思いからです。」

―あまり例がない施設ですね!

「これまでの経験と立ち上げにあたり、札幌や東京のキッチンスタジオの視察や研究もかなりしました。最近は、動画配信も簡単に出来る施設が増えてきているので、そういう設備もなるべく導入する様にしました。十勝では、初の施設になると思うので、撮影や動画配信だけではなく、皆さんのアイディア次第で料理教室やセミナーなど色々と応用されながら有効活用されていけばいいなと思います。」

Tokachi ショクテラス

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住所:〒080-2460帯広市西20条北2丁目23

営業時間:平日 10:00 am – 17:00 pm

通常営業日、営業時間外の予約も可能です。

お問い合わせ:株式会社プロコム北海道

電話番号:0155-20-2656 t-shokuterrace@procomh.co.jp

「とかちショクテラス」公式ウェブサイト:https://www.t-shokuterrace.jp/

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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