廃棄される医薬品をなくしたい!「無駄になる薬をなくす」サービスを北海道で薬局事業を手掛けるミライシアホールディングが開発

日本で流通している医薬品の種類とその行方

現在、日本国内では莫大な量の"薬"、医薬品が流通しているのをご存知でしょうか。ジェネリック医薬品も含めるとその種類は1万以上(※1)と言われています。

私たちの身近にある薬局では、その中から必要とするものを取り寄せて店頭で扱いますが、どんなに大きな薬局でも全てを日常的に取り扱うことは当然難しいもの。

在庫を豊富に揃える薬局では、その分使用期限切れで破棄されてしまう医薬品も多くなるそうです。

全国の薬局で使用期限切れのため廃棄されている医療用医薬品は年間 100 億円超(※2)とも言われ、薬局経営を圧迫し、地域医療の一部を担っている「薬局」の存続に直結する大きな問題となっています。

廃棄される医薬品を削減したいという想い

そんな廃棄医薬品を減らそうと、札幌市が本社の調剤薬局を運営するミライシアホールディングが、これまでの事業で培ってきた薬局経営のノウハウを活かし、webサイトで医薬品の不動在庫と使用量を薬局間で自動マッチングして交換できるサービス「ばくりっこ」を開発しました。

「ミライシアホールディング」は数々のSDGsの取り組みを推進。「ばくりっこ」もそのSDGsの取り組みから、自社が関わる医薬品領域で行える社会貢献を意識して生まれたサービスです。

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“ばくりっこ” とは、北海道の方言で“交換する”という意味。

薬局ごとに、取り寄せたものの販売されることなく長期間在庫となってしまった、医薬品のいわゆる「不動在庫」を交換することを目的とした「ばくりっこ」。廃棄医薬品をなくしたいという調剤薬局ならではの思いをカタチにするべく開発されました。

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「ばくりっこ」が作り出すメリット

不動在庫を出品して廃棄される医薬品を減らす

「長期間売れていない」「使用期限内の使用が困難」など、廃棄になる可能性がある医薬品を低価格で出品。必要としている他の薬局が購入することで医薬品廃棄の削減が期待されます。

この薬局同士の取引は、通常製薬会社などとの取引よりも割引価格(※3)で出品されるため通常よりも安く仕入れることが可能。さらに注文金額に応じた自店が出品中の医薬品と、取引先の医薬品を等価交換で"ばくる"ことによって現金での支払いも不要に。

さらにこのサービス「ばくりっこ」は「レセプトコンピュータ」と言われる薬局がそれぞれ自店舗の医薬品の在庫を管理するシステムと連携(※4)。在庫と使用量を自動連係させることで登録操作不要で最新情報が定期更新されるので、薬局の運営負担も少ないというのもポイント。

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※1:2022年12月の厚生労働省のデータに基づきます

https://www.mhlw.go.jp/topics/2022/04/tp20220401-01.html

※2:2022年11月現在の情報に基づきます

※3:割引率は利用規約に準じます

※4:対応メーカーはサービス紹介サイトに掲載します

北海道の企業から生まれた、社会課題も解決するサービス「ばくりっこ」。

ミライシアホールディングではこれから各地の薬局に向けてサービスの導入を促進する予定とのこと。日本全国で、薬の無駄がなくなる取り組みがひろがっていきます。

ばくりっこサービス紹介サイト:https://info.bakuricco.com/

ばくりっこサイト:https://bakuricco.com/

株式会社ミライシアホールディング:https://miraisia.co.jp/

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この記事を書いたのは

SODANE編集部

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