冬の除雪の救世主!腰の負担を軽くするアシストスーツとは?

道外から移住してきた私が、冬に直面したこと

「今シーズン最強寒波」、「○○年に一度の積雪」、「大寒波」…。

道外から移住してきた私はこの4年間でこれらの言葉を何度聞き、何度おびえたことでしょうか。

学んだのは、こういった言葉の後に待つのは"大量の除雪"であり"終わらない除雪"であり"一日何度も繰り返す除雪"ということ。家の前の道を空けるため、ゴミステーションまでゴミを捨てに行くため、買い物に行くため、前に進むため…。そう、生きるためには除雪をしなければなりません。

ある職場の先輩は「朝の除雪は趣味、スポーツだ!」と言っていましたが、私はまだそこまでの気持ちにはなれません。

汗だくになるし、幾度となくスコップで除けた雪がまた翌日にはどっさりなんてことも。除雪の時の体の姿勢がまだ熟練されていないのか、腰もよく『イテテ』となります。

「ああ、せめて腰の負担さえ軽くなれば…」そう思っている道民の皆さんも多いのではないのでしょうか。

そんななか、最近"アシストスーツ"なるもので除雪がラクになる!ということを聞き、取材してきました。

"アシストスーツ"とは…

まず、"アシストスーツ"と聞いて思い浮かべたのは電動のモーターやバネがついたごっつい機械を体に装着するというもの。ものすごく高くジャンプできたり、雪を軽々とほうり投げたりできたり。

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そんな機械を全身に装着しての除雪とは、果たして?と疑問を持った私が向かった先は"アシストスーツ"の販売を行っている北海道ポラコン株式会社さん。

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お話を聞かせてくれた北海道ポラコンの中島康成社長

本社を札幌に構える『北海道ポラコン株式会社』と『R-e株式会社』は、作業の負担軽減につながるアシストスーツの販売を行う会社です。

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しかし、本業はコンクリートでできた"管"や"側溝"の製造。"ポーラスコンクリート"とういう透湿性のある素材を武器に道内トップクラスのシェアを誇っているそう。

実はその製品のつながりで建設業に携わることが多く、現場を数多く見てきた経験から「少しでも建設業の現場で働く人の負担を減らしてあげられないだろうか…。」と考えたことが"アシストスーツ"を扱うきっかけになったんだとか。

ところで、アシストスーツって結局何なんですか?

まず、"アシストスーツ"は正式には「パワーアシストスーツ」通称"PAS"と呼ばれ、国土交通省が建設現場の生産性アップと働き方改革を目指す取り組みでもテーマになっている、今、ホットなアイテムなんだそう。

中でも、モーターやバッテリーを駆使した「アクティブタイプ」と、ゴムやばねなどを使った非動力の「パッシブタイプ」があるそうで、北海道ポラコンさんが扱うのはパッシブタイプ。

現在4種類のラインアップで、今回はその中でも人気の、アシストベストの『タスケル』と、『ワーキングパワースーツ極』の2種類を体験させてもらうことができました! 

 

まずは『タスケル』。両腕を通して羽織り、前面のホックを留め、チャックを上げて着ます。コルセットのように腰回りを締め付けると同時に、背面と腰部分に装着された4本のスプリングで重いものを持ち上げる時や、長時間同じ姿勢で過ごす時の身体の負担を軽減してくれます。

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重量は300グラムと軽く、しかもメッシュ素材になっているので"装着"というよりも、気軽に"着る"ことができる1枚というイメージ。スプリング部分も身体にフィットして違和感は全然ありません。

実際にこちらを着て雪かきをしてみることに!

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まず最初に感じたのは"ただ歩く"ことだけでも、身体が支えられているという感覚。雪に足をとられる感じが少なく、歩きやすい!

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そして、一番感じたのは雪を持ち上げる瞬間の軽さ!サポートのおかげで腹圧がかかり、腰の負担も少なく感じます。

前かがみになった時に背中と一緒にスプリングが伸び、戻る時にバネの縮みが姿勢を戻すのをサポートしてくれるので背中もラク!

逆にタスケルを脱いで同じ動きをすると、雪の重さと"腰に来る"感じを強く感じました。一体いつもどれだけ腰に負担がかかっていたのかと考えずにいられません。

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着てみてその効果を実感。価格は9,900円(税込)で、2021年10月の発売以来全国で2万着も販売されている、実は超人気商品でした。

 

そしてこちらは、工場などでの立ち仕事や中腰作業に効果的な「ワーキングパワースーツ極」(2万7500円・税込)。

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こちらは、タスケルよりもより強力なアシスト力がある"アシストスーツ"。こちらは8本のスプリングでよりハードな作業もサポートしてくれます。

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サスペンダーやマジックテープの装着はあるものの簡単に着られました。

こちらのワーキングパワースーツ極を着用して今回一緒に雪かきをしたスタッフも体幹が支えられているのがバランスを崩さずに除雪できていました。

「腰を痛めそうな中腰体勢でも、アシストスーツがサポートしてくれてスムーズに作業できました。自分も道外出身で除雪に慣れていないのですが、そういった方や腰痛を予防したい方にとてもいい商品だと思います!」と感動!

あらためて北海道ポラコンの中島康成社長にお話を伺いました。

長く働かなきゃいけない時代、働く人を労わりたい

ー この商品が生まれたきっかけは?

「我々世代は、長く働かなきゃいけない世代です。特に建設現場で働く人たちは身体が資本、健康でいないと働けない。そんな人たちをサポートできなだろうか、と感じていました。北海道は農業などの一次産業、介護などに従事する人も多いこともあって、そういった人たちのためになる商品が生まれれば、と考えたのがきっかけですね」

ー 「アシストスーツ」というともっとゴツいものを想像しましたが、とても気軽に着られるものでした。

「我々の本業で接するのが土木や建築の方にまずは着てもらいたかったんですが、そういった方は職人気質の人が多くて、煩わしいとなかなか着てくれなくて。仕事の邪魔になったり、暑く感じちゃったりするとすぐ脱いじゃうので。そういった人たちにも愛用してもらえるように、動きを制限せず通気性のいい商品を目指しました。結果的に、昨今工事現場では"空調服"が必須になっていますが、その中に着ることもできると好評です。建設現場以外にも道内のビール工場などでもお使いいただいています。」

ー コルセットのような違和感もありませんでした。

「コルセットは、既に腰痛になったひとのためのものなので、身体を固めるように作られています。一方でアシストスーツは怪我を防ぐことが目的なので、動きを妨げずに自分の筋肉を使いながら腰痛リスクを減らしてあげるという違いがありますね。あくまで身体をサポートする役割なので、身体になじみながら作業をサポートできればと。」

ー スポーツ中でも使えますか?

「ぜひ使っていただきたいです。まだ私たちもスポーツ選手との取り組みというのがないので、使っていただいた感想をいただけたら嬉しいです(笑)。一方でゴルフで使うと姿勢が安定したという声をいただいたり、競馬のジョッキーさんで愛用頂いている方もいます。」

北海道の一年を通しておススメ!

今回取り上げたアシストスーツ。建設現場や冬の除雪だけでなく、夏の農作業や長距離のドライブにもピッタリということで北海道で暮らす上で広く活躍しそうだと感じました。メッシュ素材なので夏も着心地いいですよ~!

購入ご希望の方はコチラまでお電話を!

R-e、北海道ポラコン

電話番号:011-222-1110

受付時間:平日午前9時~午後5時30分)


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R-e.inc official EC shop:https://rework.official.ec/

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この記事を書いたのは

HTBスタッフS

HTBスタッフです。2019年1月に長年住んだ大阪から札幌へと移住してきました。
学生時代は演劇に熱中。今はサウナにも熱中。

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