しきじの娘・笹野美紀恵の世界!北海道のサウナ野郎パンダ・リー「ととのえ道場」[137] 「あかん遊久の里 鶴雅」 釧路を美サウナの聖地に!/TAISETSU SAUNA PASS

「『ザ‼!北海道』と言う景色を楽しめるサウナを造りたい」

北海道東部の釧路エリアは「美サウナの聖地」になりそうっす!

ハードコアなガチサウナーだけでなく、女性・ファミリーも大満足

今年、360度立体のDOME saunaが高級温泉旅館『あかん遊久の里 鶴雅』に誕生!

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(©TSURUGA GROUP)

日本初、いやアジア初、いやいや世界初かもという“球体サウナ”を手掛けたのは「しきじの娘」笹野美紀恵さん。

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(©mikie sasano)

展望ドームサウナの誕生秘話を聞いてととのう!パンダ・リーっす。

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「しきじ✖鶴雅」笹野美紀恵さんのサウナトーク!

“しきじの娘” 笹野美紀恵さん

飲食店、サウナなどの温浴施設、ホテル、ホステル、自社製品開発、webコンテンツのプロデュース、 PRまでをワンストップで提供する「株式会社ONEBLOW」代表取締役。静岡県出身。アメリカ合衆国・ボストンの高校、大学に単身留学。帰国後、モデル活動を開始。2008年ミスインターナショナルファイナリストとして美の親善大使に就任。TV、ラジオなどで活躍後、明治大学大学院でMBA取得。株式会社ONEBLOWを起業。これまで数多くのブランディング・マーケティングに携わる。ビューティーアドバイザーとしてメディアに発信中

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(©mikie sasano)

東洋初!360度立体「DOME Sauna」

ー展望ドームサウナ。アイディアはどこから思いついたっすか?

笹野さん「私が北海道に結構行ってまして。その中でも釧路阿寒を見たときに。東京の方や海外の方が思う『ザ北海道』という景色はここだなと思ったのが第一印象だったんですね。Discovery Japanみたいなああいう景色が出たときに『大自然を感じてほしい』というのが一回目のときに行ったときに思いましたね」

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(©TSURUGA GROUP)

ーそれでスケルトンに?!

「なんで360℃にしたかっていうと。鶴雅さんが建っている場所は国立国定公園があって。他の施設さんではできない素晴らしい場所にあるのと同時に。トドマツがすごく多いことによって酸素が凄く濃くてマイナスイオンがいっぱいなんですね。なので、平面ではなくて、立体ですべて包まれた空間でサウナを感じてもらえたらなあ…と思ったのが今回のコンセプトです」

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(©TSURUGA GROUP)

―月を眺めながら入ったっす!

「よかったです。平面では阿寒湖の魅力を伝えるのは難しかったんですよ。もうあの景色は360℃囲まれないと無理だなって。早く言ったら寝そべって仰向けになってサウナ入るぐらいいいなって思ったりとか(笑)もう、この大自然は平面だと伝えられないと思ったんです」

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(©TSURUGA GROUP)

―建材は?
「海外製です。代理店は名古屋にある会社なんですけど。日本で初のガラスドームですけど。鶴雅さんのように、国立公園の前でできるのは唯一ここだけだと思います」

―床もしっかり熱かったっす

「床にいろいろ仕掛けがあるので。はい(笑)じゃないと(熱)逃げちゃいますよね」

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(©TSURUGA GROUP)

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(©TSURUGA GROUP)

―このサウナで目指したのはどんなことっすか?

「『体験したい、行ってみたい』と思ってもらうって大事じゃないですか。北海道って広い中、釧路、阿寒ってまだ知らない人もいるので。『(旅の)目的にする』っていうのが今回のミッションです。『あそこにイキタイ!』と」

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1階「豊雅殿」は“洞窟サウナ(仮)”

ー1階の採暖室よりぬるかった「旧低温サウナ」。見事なフィンランド式に変わったっす!

「あれは『洞窟(風呂)』ができていたので。洞窟の流れで、延長線上に暗闇の動線を感じてほしいというのが裏のコンセプトです。壁も洞窟っぽくしたいというのもあったんですけど。あまりにもあれなんで(笑)ウェーブのところとかを洞窟のアーチ。天井まで来てるところから感じてもらえればなあと」

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(©TSURUGA GROUP)

―ひな壇も斬新!
「あれは洞窟をイメージしてます(笑)」

―熱くてやさしい体感。本気のリニューアルだなと!
「あ~、ふふふふふ(笑)そうですね。サウナの中での動線で一部だけ絶対にこだわりがあって。ウェーブとかアーチをつくるというのが私の中でこだわりがどうしてもあるんです。それが今回洞窟のサウナでは流れるようなつくりになってたと思うんですけど。人間って鋭角なものとかストレートなものって脳にストレスを与えやすいんですね。丸みがあると脳的なストレスがやわらぎやすくなるというのと。『1/f』(f分の1)という光のゆらぎとか水のゆらぎとか。精神的に落ち着くという効果があるといわれているんです。そういうものをデザインしてさりげなく丸みを与えたり。椅子のところもカクンカクンとせずにちょっとした丸みがあるというのも、全体的に意識しています」

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―ヒータ廻りの石は
「これからもうちょっと肉付けをするんですけど。阿寒湖で採れた鉱石とかも。なぜ鶴雅さんなの、阿寒湖なのというところをさらに『溶岩石』を肉付けしたいなと思っています。マイナスイオン効果もあるので。今より全然よくなります」

―ロウリュの設定は?
「今テストでやっているんですけど。15分を10分に1回にしようかという話になっているんですね。というのは15分って普通に考えて長くって。ロウリュを浴びられない人もいるので。10分に1回だったらいいよねっていうのと。『サウナの入り方』も(サ室)に入ってるんですけど。今後はワークショップとか、お客様と一緒に入ることをして。どうやって深呼吸をしたらさらにととのうかとか。どういう体勢で脳が気持ちよくなるかってことも随時行う予定です」

―「鶴雅式」サウナの入り方。「深呼吸」が刺さったっす!
「大事なんですよね。サウナのときって前屈みになったりとか。姿勢が悪くなっちゃうことが多くて。女性の方も姿勢が前屈みになっている方が多いんですけど。そうすると肺が潰れてしまって大きく呼吸が入ってこないんですね。ランニングも同じなんですけど。ランニングするとき大きく酸素を吸うと脂肪が燃えるじゃないですか」

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―燃やしたいっす
「昔ランニングとかって。自己流で走った時代があると思うんですけど。サウナに入る入り方って今ガイドラインがあって、ととのうって言われているんですけど。そのうえに、じゃあどうやったらととのうのとか。どうやったら気持ちよくなるのっていうのは呼吸によってすごい変わるんですね。なので初めはできてなくてもまずは大きく深呼吸してみようよ、というのがサウナの中では大事になります」

「高温サウナ」にもぬくもりが!

―隣の「高温サウナ」。香りがよくなりぬくもりを感じたっす!

笹野「すごいですね!やっぱりマニアックですね~(笑)右側は躯体自体はいじってないですけど。香りづけと。清掃をすごくこまめに一気にやることを。言い方が悪いですけれども前のにおいは軽減していると思います」

―環境音楽もいい感じっす

香りと音楽って心に一番残るものなので。一番気にしていて。TVよりも音楽、BGMというのはずーっとお伝えしています。こうしたいというのはあるんですけど。鶴雅さんって館が大きいので。配線を直すのでも大工事になってしまうんですね。もともとの施設自体の躯体が大きすぎて配線ひっぱることがビッグディールになってしまうので。今はできる状態をやっています」

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8階「天の原」

ー8階「高温サウナ」、ボナサウナっすね‼

「あれは両方入っていますね。体感的にはあっついはずです。(1階より)熱いです。なので言葉でいったらダサいですけど『超高温』。そうですね。冬の阿寒湖の水ってすごく冷たいんですね。しきじで入るのよりも痺れすぎて。これ普通に入ると、相当体を温めないと無理だなというのがあり」

―13、4度っす。
「私18℃とかが結構多いんですけど。ちょっとこれは冷たいなというのがあったので。がっつり温めたほうがいいなというのはありますね」

―照明は一転明るいっす
「そうなんですよ。8階はどちらかというと洞窟ではなくてカジュアルな感じにしたいんです」

-スチームサウナは?

「左のスチームのところもがらっと変わるんですね。これから一気に北海道の白樺とかハーブをだーって装飾させてもらって。薬草とかハーブを感じるっていう形になるので。もっと美容だったり、地下のところとは違ってなんかこう女子的なコンセプトが多少できるといいなと思ったのが8階です」

―香りはわかったっす。
「もっと変わります」

―しきじといえば「薬草サウナ」!

「床からスチームが出るとか。うちの場合薬草が特殊なので。フィンランドとか韓国とかドイツで言われているのは。薬草を体に投じるっていうことが結構メインであるんですね。なのでヴィヒタとかハーブで『体を煎じる』ということで。日本は『蒸し湯』とか『から湯』とかそっちだったんですけど。サウナ=熱い、というよりも。次のゾーンでハーブとか体にいいものを経皮吸収してほしいっていうのがやっぱりあるので。スチームに関してはそういう感じにどんどんなっていきます」


―いつ頃?
「山の中の香り。枝とか集めてもらっています。鶴雅さんは『SIRI』っていうアドベンチャーの部署があるので。そこの方たちが木とか薬草とかすごく詳しいので。トドマツがいいアカマツがいい、白樺がいいとか全部アドバイスいただいて。それを徐々に持っていこうかと。四季にあわせて変えたらいいよねとか。

スチームもそうですけど。8階も1階もてこ入れして。熱いのに(いい)湿度を感じる形には持っていきたいとおもいます。なんでだろう。ここだけこういう形で湿度を感じるんだろうって。特殊機械をつくっているので(笑)それは出来次第」

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(©TSURUGA GROUP)

―鶴雅グループのサウナの今後は?
「本館がメインでアップグレード。てこ入れしていくんですが。鶴雅でしか体感できない、鶴雅でしか買えないサウナグッズも今用意しています。北海道でもここでしか買えないというものをやるのと同時に。(鶴雅)ホールディングスのサウナを一気にバリューアップする形で動きます」

「女性とサウナ」「美容とサウナ」について

ー「女性とサウナ」。男とは違うものっすか?

笹野「今、サウナって。月経のあといつ入ったらいいのとかあるじゃないですか。例えば女性の場合、1か月の間に2週間しか心地よく働けないんですね。生理だけだろって男性の方は思っていると思うんですけど。生理の前に『PMS(月経前症候群)*』っていうのがあるんですよ。でそういうものを、社会全体が女性がどれだけこう快適に働けるかっていうのをまず知ってもらうためにも、一個ゾーニングが上がるのと。生理とか月経前。PMS時でも(サウナは)こういいんだよというのを産婦人科と今ちょっと動きだしているんです」

*月経前3日~10日間続く精神的身体的症状。いらいら、肌あれ、体の不調等。

「なので、きれいになるだけじゃなくて子宮にもいいとか。男性の思う『ととのう』と女性の思う『ととのう』って(女性は)子宮があるので違うんですよね。なのでそこをどんどん可視化するってことでどんどん動いていて。それによって『だからいいんだ』とか。例えば不妊治療にもこういうところがいいんだとか。そういうところまでつなげたいんです私は。もう全然すぐだと思います」

―具体的には?
「東京でいくつか産婦人科の先生、女性の方々とデータはいくつかアップしているので。今後いつ入ったらいいかとか。テストをして可視化する。企業家様に伝えたいです。だからいいんですよって。サウナっていうものは問題なく、男性だけじゃなくて女性の方にもこういうメリットがあるとお伝えするゾーンに行きたいです」

―サウナと女性。望ましい形はどうすか?
「やっぱり香りとか温度男性よりも皮膚が弱いとかあるんですよ。いま女性が高温が好きだ、っていうんですけど。女性の場合、乳房が痛くなったりだとか。喉の皮膚が薄いとか。(顔の)脂も皮膚が男性よりも薄かったりするので。熱くても気持ちいいというのは(感じ方は)男女一緒じゃないと私は思うんです。しきじもやはり同じスペックでも温度を分けていますし。ちょっと特徴を変えているんですよね。女性にしかないサービスをやったりとか。あんなちっちゃな箱でも。なのでそこは、男性経営者のサウナー方からするとまだ見えてないかもしれないけれど。そういうものが女性の体にはあるんだよということを伝えられる役目になりたいです」

―女性にはスチームサウナという施設もありやす。
「私はスチームにしようが高温にしようが違って。何がいいんだっていうことを伝えることが大事だと思うんですよ。だからいいんです。だからスチームに入ることが何分間がいいんです。こういう成分いいんですとか。大きなものの躯体を変えることは大事かもですが。伝える労力が、誰がどうするかというのは施設側には努力が必要だと思います」

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(©TSURUGA GROUP)

今のサウナは「女性目線が足りない」説

『あかん遊久の里 鶴雅』の“サウナ改革”では、柔らかいデザインの導入や徹底した清掃など、女性ならではの目線といっていい施策で、笹野さんはサイコウなサウナを実現したっす。

サウナを経営する方に伺うと、男性と較べて「女性はサウナに行かない」「女性は熱いのが苦手だからスチーム」といった意見を伺うっす。でもー。もしかすると、行かないのは単純に女性が行きたくなる施設が少ないからだったり。熱いから苦手というのは単純に湿度がないストロングスタイルのサウナがまだ多いからかもしれない…。女性の立場でサウナを語る笹野さんの話を伺って、ちょっちそう思ったっす。

サウナがブームから文化に変わる2023年。男性目線の会話が先行しがちなサウナの世界に、次はどんな一石を投じてくれるのか?笹野さんの活躍から目が離せないざんす。いやぁ~、気づきが多かった♪

【SAUNAニュース】「TAISETSU SAUNA PASS」

北海道旭川のサウナ専用『銀座サウナ』を中心にサウナグッズ、サウナイベントなどを手掛ける『アサヒサウナ』桐原和弘代表。なんか「サウナのパスポートをつくりました!」と情報をいただいたっす。

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(©アサヒサウナ)

気になるそのパスポートはこちらっ!

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(©大雪カムイミンタラDMO)

お~~~かっちょいい!本物のパスポートと航空チケット見たいざんす(笑)見本を見せていただいたんすが、マジでモノホンのパスポートの質感‼(笑) いい仕事してやすね~。「saunap」さんというブランドとのコラボ企画だそうっす。

桐原代表の話っす。

『TAISETSU SAUNA PASS』は大雪エリア(旭川市と周辺の7つの町)のサウナ施設・温浴施設の日帰り入浴券が3枚ついた「SAUNA TICKET」と各施設のステッカーやスタンプをコレクションしながらサウナ巡りができる「サウナパスポート」の2つで構成されています。「SAUNA TICKET」は、3施設のご利用で通常料金での入浴に比べて最大37%もお得にサウナ巡りができます!

アイヌ文化では「カムイコタン(神々が遊ぶ場所)」として名付けられたこの上川大雪地域で、温泉とサウナに入ってアサヒサウナおすすめマイクロツーリズムを楽しもう‼︎

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「サウナパスポート&チケット」は4,000円(税込)。販売は14の参加施設と2つの販売協力施設で3月24日まで

☆詳しくは「大雪カムイミンタラDMOホームページ」で

https://www.taisetsu-kamui.jp/products/6629/

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この記事を書いたのは

パンダ・リー(サウナ野郎っす)

No Sauna, No Life! “ととのう”話だけをお話するっす。趣味は極真空手、旅、そしてサウナ。サウナ情報&ご感想はTwitterで「パンダ・リー」まで!https://twitter.com/matsu08130896

本業はHTB帯広ブランチ・釧路ブランチの代表っす。21年5月から“サ国”とかちの首都・帯広へ。「営業」としてTV広告、番組企画等で企業様・自治体様の魅力プロモーションをお手伝い。「ライター」としてこちらの『SODANE』でサウナを中心に、農業、面白い人あ~んどホットな話題を発信中ざんす。

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