乳がんになった派遣社員 上司の一言「後任探さなければ」それでも仕事をやめなかったから今がある 両側乳がんになりました189

次の誰かのためにとつづっています

「正直に書いてお手紙を送りたい」

丁寧につづられたお手紙の書きだしに書いてありました。

西日本新聞(共同通信配信)の記事を読み、本をご購入いただいた女性からお手紙をいただきました。

「本の内容はわかるところや新しい情報があり、勉強になりました。泣きながら、一気に読みました。私も正直に書いて、一患者のこととして読んでいただけたら」と記されていました。

福岡県に住む48歳の女性、派遣社員の方でした。とにかく仕事を辞めなくてよかった、と締めくくられていました。

「2016年 健康診断で再検査となり、がんセンターを受診、石灰化がみられるということで定期検診を2回受け、変化がないので近くの乳腺外科で年に1回の定期検診を受けていました。

2021年10月末、自分でしこりに気がつきました。定期健診は毎年3月の土曜日。予約をしようとしたら土曜日は年内に予約がとれず、仕事を早退し、平日に受診。次の日に細胞をとって検査しました。

11月、結果は「がんだったよ」と先生から淡々と言われ、本当のことなのだろうかとふわふわした気持ちでした。”半年前はなかった。紹介状を出すのに来週病院を決めてくるように”と言われました。同居の母には淡々とがんで入院しないといけないと話し、専門の病院がいいのではないかとがんセンターに決めました。

母のフォローは遠方に住む妹に託しました。当の本人が元気出して、、というのもおかしいなと思って。」

EF7E874A-81E5-432E-AFEB-03A3A349AA18.jpeg

いただいたお手紙 ご許可いただいています

嫌な気分になった唯一の出来事 上司「後任を探さないといけない」

「12月にがんセンターにいき、1月に検査、2月に入院・手術、と決まりました。ためらっていたら、手術日が遅くなるだけということで次の日に派遣会社に行き、担当者に話しました。そしてその次の日、派遣先の会社で一緒に仕事をしている人、事務所の一番上の人などに向けて我慢しつつも泣きながら話しました。

スケジュールを渡して、2月中は休養させてください、とも記入して。」

今回の件で嫌な気分になった唯一の出来事・・・

一番上の人が『信じられん。後任を探さないといけない』と言いました。

『わかりました、派遣会社に話してください』と言いました。退院して、仕事のことも考えず、ゆっくり休養できるからいいや、と思ってしまっていました。

仕事は入院前までかな、と思っていたら一緒に仕事をしている人が、後任に仕事を教えて慣れるまで何か月もかかるので一か月間、自分たちが我慢します、といってくれたそうで、今も続けることができています。」

本当によかったと思います。上司の方は無理解なご発言だな、と思いますが、一緒に働いておられた方々が支えてくださったのですね。やはり上司の理解、ががんと就労には欠かせない切り口、です。同じことを上席の方が言ってくださっていれば、傷つくこともなかったのに、と思います。

次は誰かが、次は私が。お互いさまでいくことがとても大事なことではないかと思います。

いただいたメールはまだまだみなさんにシェアすべきことがあります。続きはまた。

がんとともに、、、。

番組、SODANEへのご感想、ご意見お聞かせください。
番組制作、今後のイベント、SODANEなどで活用させていただきます。
がんとともに生きる方、ご家族を持つ方、そうでなくても、もちろん、どんなことでも、構いません。
決して1人ではありません。

メッセージはこちらから
1

この記事を書いたのは

阿久津友紀

テレワーク×治療ということで・・・登壇します。
第3回に登壇します!

===
「子育て」「介護」「治療」の3つのテーマについて、仕事を両立するためのテレワークについて、
中小企業でも実現可能な実施方法や労務管理を、専門家を交えながら、わかりやすく解説します。

[第1回]2月 7日(水)子育て 13:00~15:00
[第2回]2月14日(水)介護  13:00~15:00
[第3回]2月21日(水)治療 13:00~15:00 ★
※詳細は「チラシ」及び「テレワークポータルサイト」をご参照下さい。

【お申込み】
https://telework.mhlw.go.jp/support/seminer/


引き続きこちらも配信で2月3日より見ることができます!
お申込みお待ちしています。

Next Ribbon2024
「がんとともに生きる、寄り添う」

1月17日(水)

第2部 プログラム
司会:原元 美紀 氏(フリーアナウンサー)

18:30-18:35 挨拶
18:35-18:55 「自分らしく生きる~肺がんステージ4からの独立、出産~」
清水 公一 氏 (社会保険労務士事務所 Cancer Work-Life Balance代表)
18:55-19:15 「がんで働いちゃダメですか?~取材者から当事者に」
阿久津 友紀 氏 (北海道テレビ 東京支社編成業務部長)
19:15-19:35 「新たな患者サポートへの挑戦~治療後の生活も支えたい」
松浦 成昭 氏 (大阪国際がんセンター総長)
19:35-19:55 「 不妊治療か、がん治療か 46歳で出産した私の選択」
だいた ひかる 氏 (お笑い芸人)

オンライン配信 申し込みフォーム

https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11012609

『おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える(北海道新聞社刊)10月6日発売

おっぱい2つとってみた がんと生きる、働く、伝える

日本癌治療学会 市民公開講座 9月23日(土)

https://www.jsco.or.jp/public/public_seminar/upcoming_seminar.html


「LINE特集 「失われる自分らしさ」。乳がんになった私たちの3年間。例え、心が折れそうでも…」
https://news.line.me/detail/oa-htbnews/bt2o2l9r6cfc

YouTubeで乳がんについて配信しています!

ピンクリボントーク【ホルモン治療の副作用と簡単ヨガ】 
https://youtu.be/gOOiLPH-n2I

温泉ソムリエも取得しました!

『アピアランスケアを考える』
https://youtu.be/3qVd1xXFvaU

ピンクリボントーク 患者と家族と社会 ~生きてくのに必要なコト~
アーカイブ配信:無料
https://youtu.be/PS4eJMy4GcY

第4弾の”がん患者さんとココロ” 北海道の斗南病院の精神科長で登録精神腫瘍医の上村先生に伺いました。アーカイブは
https://youtu.be/D-j4RrGSgkw

これまでの動画は・・・
【乳がん】おっぱい2つとってみた

HTBノンフィクション おっぱい2つとってみた
【2020年日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビ報道番組優秀賞受賞】
【2020年ギャラクシー賞 奨励賞】

HTBonデマンドで無料配信中!
https://www.hod.htb.co.jp/pg_nf/pg_id_nf006

テレメンタリー2020『おっぱい2つとってみた~46歳両側乳がん~』年間最優秀賞 
ギャラクシー賞・選奨(報道活動部門)/民放連 放送と公共性 優秀賞
活動の一部は・・・
youtubeLIVEでピンクリボントーク① 見逃し配信中!
https://sciencefestival.jp/event/breast-cancer/

合わせて読みたい